[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2020)#2

オリンポスの神々のパワーに押され、孤立し窮地に陥るガーディアンズ

“大英雄”を味方にして反撃なるか?

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

ノヴァの要請に応じ、ゼウスを止めるために駆け付けたスター・ロードとロケット・ラクーン。家族には内緒で共に宇宙へ飛ぶ2人だが、そこに待ち受けるのは神々の暴挙を阻止するには心許な過ぎる人数しかいないヒーローたち。対するゼウスには彼に忠誠を誓う神々の軍勢が。

多勢に無勢、どう転んでもガーディアンズには勝ち目はない。自身の勝利を確信するゼウスだが、ガーディアンズは決して膝をつかない。最後の最後まで足掻いてやる。ハーキュリーズを味方に付け、反撃開始だ!

スター・ロードを襲うアルテミス。狩人の神として侵入者を迎撃する彼女だが、こちとら無法者のガーディアンズのリーダー。真っ向から勝負してやる程お人よしではない。傷を負いながらも、スター・ロードはオリンポス・シティの中心部に辿り着く。あとはこいつを無効化できればガーディアンズの勝ちだが…。

【I Know what I'm doing】

攻勢を強めるオリンポスの神々の猛攻を受け、それぞれの舞台で窮地に陥るガーディアンズ。ゼウス率いるオリンポスの神々は噓偽りない本物の神。猿の進化に過ぎない下等生物の浅知恵などに何の価値もないと言わんばかりに蹂躙していくゼウスたち。傲慢な本性を剥き出しにする神々に立ち向かうノヴァだが、先のアナイアレーションで負ったダメージから回復していないことが災いしてか叩きのめされてしまう。

追い詰められるリチャードとフィラ・ベルだが、ムーンドラゴンのテレパスで危機を脱することに成功。ゼウスたちはパワーを開放したフィラ・ベルの姿の幻を見せられ、オリンポス・シティに引き下がっていくのだった。

ボロボロの身になりながらも奮闘してきたリチャードを責める者がいる筈もないが、己の不甲斐なさから頭を垂れてしまう。そんな彼にかける言葉が見つからないフィラ・ベルは、安全な場所まで連れていくことしかできなかった。

今シリーズのタイトルは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」なのでスター・ロードやロケットの活躍にスポットが当てられた構成となっている。しかし、その実、真の主役といって差し支えないのがノヴァことリチャード・ライダーだ。ドニー・ケイツやマシュー・ローゼンバーグが書き上げたマーベル・ユニバースの宇宙を揺るがす事件にて、先頭に立って脅威に立ち向かってきたリチャード。戦って、戦って、戦い続け、疲弊してもなお飛ぶことを止めない彼が辿り着くゴールが、今シリーズの肝の1つとなる。今のリチャードには休息が必要だが。

一方、アルテミスを下してオリンポス・シティの中心部、即ち動力源まで辿り着くスター・ロードはそこで待ち構えていた鋳造の神ヘパイストスと彼が作り上げた兵士たちに取り囲まれる。オリンポス・シティの動力は人工的に作り出されたブラックホールを基にした縮退炉。そしてこのエンジンには銀河中をワープできる次元転移装置が組み込まれている。

こいつを無効化できれば、この馬鹿でかい船を止められる。故に、ヘパイストスはこの動力源に罠を張っていた。ここまで来れる程の優秀な戦闘力と洞察力を持つ者を手に入れるために。ヘパイストスは都市の建造だけでなく、兵隊の製造をも行っていた。その兵隊の素体は襲撃した惑星に住んでいた人間の亡骸。

傲慢という言葉では片付けられない醜悪さを見せるヘパイストスにスター・ロードの怒りが爆発するのも無理はない。ピーター「だから神は嫌いなんだ」

ここまで的確にヒーローの地雷を踏み抜くヴィランも珍しい?ヘパイストスはここで退場するものの…。

ゼウスの足止めを果たしたノヴァたちは戦線を離脱し、スター・ロードは動力部を抑えた。あとはハーキュリーズを加えたマーベルボーイたちの番だ。ゼウスの息子であり、最強のヒーローの一角であるハーキュリーズ。そんな男の存在をゼウスたちは警戒し、反抗できないように牢に閉じ込めていた。しかし、ゼウスの配下である叡智の神アテナは自軍の兵たちを気絶させ、ハーキュリーズを脱走させたマーベルボーイたちを見逃してしまう。彼女にはやがて来る未だかつてない程の宇宙の危機に対抗するために、ハーキュリーズにこの場から去れと言う。未来を見据える彼女の目には何が観えていたのか、それが明かされるのは暫く後の話。

鎖に繋がれていても“大英雄”のパワーは衰えることはない。邪魔な兵隊を吹き飛ばし、ロケットが守り抜いた宇宙船に乗り込むマーベルボーイたち。あとはスター・ロードを乗せてトンズラするだけ。しかし、船はスター・ロードの遠隔操作で急発進してしまう。スター・ロードが次元転移装置を起動したのだ。

オリンポス・シティに組み込まれた転移装置。この装置はヘパイストスが造り上げたもの、鍛造の神が作ったプログラムはヒトの知恵ではどうにもできない程に高度なものだった。ここにロケットがいれば装置を解除することができたかもしれないが、野望が潰えた怒りに燃えるゼウスを止めることができる筈もない。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとして、家族の家長としてピーター・クイルが取れる手段は自分1人が残って家族を逃がすことだけだった。動力源に襲来するゼウスの姿に「スター・ロード」の幻影を重ねたクイルは愛用の銃を向ける。相手が超常の存在であったとしてもスター・ロードは決して臆さない。

怒り狂うゼウスと先代スター・ロードの問いかけに静かに答えるクイル。愛する女に必ず帰ると伝言を相棒に託した男は、巨悪と共に宇宙の果てへと消えていった。

 

家族の復活と再集結で幕を閉じた前期ガーディアンズ・オブギャラクシー。王道を貫いたストーリーを引き継いだ今シリーズでは、開幕から家族のリーダーがヴィランと運命を共にしてしまうというとんでも展開から始まった。この先どうなってしまうのか、消息を絶ったスター・ロードは生きているのか、当時リアルタイムで読んでヤキモキしたのを管理人は覚えている。とはいえ、この怒涛の展開でゴリ押ししてくるストーリー展開はいかにもアメコミて感じで気に入っていたりする。

自分たちを残して消えてしまったスター・ロードを救おうとするロケットだが、船を止めることはできなかった。あの野郎はまた、1人で往っちまいやがった。