[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2020)#7

ノヴァが受け取ったメッセージ。

それは新しい宇宙の幕開けを意味するものだった!

 

 

前回はこちらから↓

 

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[あらすじ]

クリー帝国とスクラル帝国の同盟。銀河系の中で有数の力を持ち、敵対関係にあった2つの帝国が手を組んだことは宇宙に住まう者たちに衝撃を齎した。自分たちの義を通すためならば他者を滅ぼすことを躊躇わない者たちが、力を増すことは脅威以外の何物でもないからだ。

この事態に銀河評議会はメンバーを招集し、どう対処すべきかを見極めるために行動を起こした。その議会のメンバーにはノヴァ・プライムたるリチャード・ライダーとクリー帝国の代表たるマーベルボーイの姿もあった。

ガモーラから受けたダメージも癒え、マーベルボーイはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に集会所たるプロスセニウムへと向かう。ノーウェアが消えて以降、ここが新たな「中立」な場となっていたようだ。

[Let's talk politics]

前号にてヒーローとして復帰を果たしたライダーが受け取ったメッセージ。内容を見たライダーが唖然とするような内容の正体は、銀河列強種族たるクリー帝国とスクラル帝国の同盟だった。今号はそんな二大勢力が結託したことを機に始まったクロスオーバーイベント「エンパイア」のタイイン。地球へ侵攻する帝国軍とこれを迎え撃つアベンジャーズファンタスティック・フォーをはじめとしたヒーローたちの攻勢と、その裏で描かれるハルクリングとウィッカンの揺れ動く恋模様が見どころの本イベントだが、宇宙を舞台にするガーディアンズも本筋に関わらないまでもしっかりと動いていたのだ。

「エンパイア」とガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメインライターを務めるアル・ユーイングは戦闘だけでなく登場人物の恋愛にも力を入れているが、カップルごとに異なったゴールが用意されていたのは流石と言える。ムーンドラゴンの変化に気付いたフィラ・ベルが彼女に距離を置く様子が描かれているが、2人の物語に決着がつくのはもう少し先の話。

今号はそんなガーディアンズと行動を共にするマーベルボーイことノー・ヴァルにスポットが置かれている。平行世界のクリー帝国出身ながらも、指折りのアグレッシブさで本国の中心人物の1人となったマーベルボーイは銀河評議会のメンバーとなり、宇宙の平和を乱す者たちへの対処に明け暮れていた。良くも悪くも自分の感情に素直かつ、「悪」を許さない信条を持つ彼が率先として動くのはクリー帝国にとってもプラスだっただろう。

ガーディアンズを船に残し、ノヴァが待つプロスセニウムへと乗り込むマーベルボーイ。自慢の礼装をクラシックなミュージシャンに似ているという仲間たちからのツッコミは、宇宙育ちのノー・ヴァルにはピンとこないかも?実際マダム・アントにはスゲー似てるが。

ハーキュリーズとの仲をライダーに茶化されながらも、議会への意気込みを見せるマーベルボーイ。議題の中心にあるクリー帝国の代表として、他国に恥を晒すことは自分のプライドが許さない。かくして議会へと足を踏みこむが…。

スクラル帝国の代表として出席したスーパースクラルの1人、クラートが音頭を取る銀河評議会。ピリピリとした雰囲気が伝わってきそうだ。宇宙人の視点からもマーベルボーイの礼装はマダム・アントに似ているようだ。…何故地球のミュージシャンを知っているんだ?

かくして開始された議会だが、よりにもよって議題の中心にいるクリー帝国の将軍が野心を剥き出しにした一言を口にしてしまう。スーパースクラルへの敵対心を込めた視線は同盟が仮初めのものに過ぎないのことを示唆しており、これには母国第一主義なクラークも自重しろ、と釘をさすしかない。剣呑な空気に包まれる銀河評議会。隙を見せれば命を取られてもおかしくない。そんな不穏な考えが脳裏を過るが、それは的中してしまう。議会に姿を見せなかった議員が何者かに殺害され、しかも件の将軍もまた命を落としてしまったのだから。

マーベルボーイが姿を見せない議員を発見した時は既に手遅れの状態であり、犯人を確認する前に亡くなってしまう。その現場に居合わせた将軍はマーベルボーイが犯人であると断じ、処刑しようとするものの構えた銃は将軍自身の頭を吹き飛ばしてしまう。

突然の事態に困惑するノー・ヴァルは銃声を聞き、駆け付けたクラートに「俺じゃない」と呟くことしかできない…。

宇宙の平和を求める議会が台無しにされ、同志が2人も殺された。この非常事態に怒り心頭のクラートは犯人と思しきマーベルボーイをぶちのめすものの、それで事態が好転することはない。怒りに逸るクラートを抑えたノヴァはこの「事件」を解決するための助っ人を呼び出す。その助っ人の正体とは…。

お前かい。