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キャラクター:歴代の“復讐の精霊”ゴーストライダーたち

WE ARE SPIRIT OF VENGEANCE!!

というわけで、今回はマーベルユニバースに登場した歴代ゴーストライダーたちについて解説していこうと思う。

ゴーストライダーと言えば、まず誰を思い浮かべるだろうか。多くの者はきっと初代ゴーストライダーであるジョニー・ブレイズ、あるいは二代目ゴーストライダーであるダニー・ケッチ、はたまた4代目ゴーストライダーであるロビー・レイエスやコズミック・ゴーストライダーが思い浮かぶのではないだろうか。このブログではゴーストライダー誌をいくつか紹介しているが、その中では数多くのライダーたちが登場してきた。時代や国籍、人種や性別、はたまたヒト非ざる哺乳類やら恐竜にロボットに、善悪問わず多くの者たちが“復讐の精霊”の呪いを受けて異形の怪人ゴーストライダーへと変身する力を得た。

今回はそんな彼らの中で、主役として描かれてきたライダーたちを何人かピックアップして紹介していこう。

・ジョニー・ブレイズ

まずは初代ゴーストライダー、ジョニー・ブレイズ。本名はジョナサン・ブレイズ。元はサーカスのスタントライダーであり、バイクの操作スキルは全ライダーたちの中でも飛びぬけて高い。実父バートン・ブレイズの死後は養父クラッシュ・シンプソンに引き取られる。クラッシュが末期癌に患っていることを知ったジョニーは彼の命を救おうと地獄王サタンと取り引きするものの、かの悪魔の目論見のためにクラッシュは死亡、ジョニー自身も古代の悪魔“復讐の精霊”の依り代とされてしまう。

ゴーストライダーとなった彼は幼馴染であり恋人でもあるロクサーヌ・シンプソンから距離を置き、孤独な戦いのロードを奔り抜けるが、その中で彼自身も想像もし得なかった出生の秘密やサタンの本当の計画を知る。

当ブログでは管理人の最推しヒーローである彼の活躍をメインで紹介しているので、詳細はそちらをチェックだ。

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ルシファーやザドキエルブラックハートメフィストといった超常の者たちとの死闘を演じたジョニー。大切な者たちを失い、終わらない戦いの連鎖に嫌気が差して投げ出すことはあれど、運命は彼が復讐のロードから外れることを許さない。多くのヒーローたちと違い、彼自身の感性は等身大の人間のそれであることが、彼の特徴だと言える。

・ダニー・ケッチ

2人目は二代目ゴーストライダー、ダニー・ケッチ。本名はダニエル・ケッチ。ダニーまたはダンと呼ばれる彼は、ジョニーが“復讐の精霊”の呪いから解放された数年後に現れたライダーだ。優しく内向的な性格の彼は自ら進んで戦おうとする男ではなく、我の強い姉バーバラ・ケッチに頼りがちな青年だったダニーだが、ある夜マフィアと不良グループの騒動に巻き込まれて姉は重傷を負ってしまう。姉をマフィアたちから守りたいと強く願ったダニーは、傍にあったバイクのガスキャップの放つ光に包まれてゴーストライダーへと変身、マフィアを撃退するのだった。

以降はゴーストライダーとして活動するものの、ジョニーに負けず劣らずに悲惨な目に合い続け、彼の心身は疲弊してしまう。それでも戦うことを止めず、罪なき者たちを救うためにみっともなくとも足掻き続けるのは、ダニーの美徳と言えるだろう。

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地獄の瘴気にのまれ暴走するジョニーを救うべく、奔走したダニー。“復讐の精霊”の呪いを奪われても、躊躇なく別の呪いを受けて力を得る覚悟はジョニーにはない強さだ。優しいが故に、悪意を持つ超常の者たちに利用されてしまうのが玉に瑕だが。“スピリット・オブ・コラプション”デスライダーとなったダニーは、再び“復讐の精霊”を宿したりと数奇な運命に翻弄されていく。

・マイケル・バディリーノ

3人目はヴェンジェンスことマイケル・バディリーノ。ブルックリンを拠点とした特殊警察の一員として登場した彼は、気難しい一面を持ちながらも強い正義感を持つ男だった。そんな中、ゴーストライダーヴィランたちが巻き起こす戦いを追い続けるうちに、怪現象に巻き込まれたマイケルは狂気に取り憑かれてしまう。彼の抱える狂気は周囲の者たちにまで波及し、家族を殺されたマイケルは元凶である(と思われていた)ゴーストライダーへと強い恨みの感情を抱く。

メフィストと契約してライダーを打倒する力を得ようとしたマイケルだが、何の因果かマイケルの得た力はゴーストライダーと全く同じ“復讐の精霊”の呪いだった。ゴーストライダーを打ち倒すアンチ・ゴーストライダーとなった彼は自らを「ヴェンジェンス」と名乗り、ゴーストライダーと激闘を重ねるが、家族の死にライダーは直接関係ないことが判明し、苦渋の末に和解。以降は頼れる助っ人として活動してきたが…。

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ライダーと和解しても一度精神を蝕んだ狂気からは逃れられず、暴走。ケジメをつけるために自爆した彼は、“復讐の精霊”の呪いと共に地獄へと堕ちた。元警察官にしてはうっかりというか迂闊な一面を持つ彼だが、必要に応じては憎むべき悪党とも手を組みしたたかさも併せ持つ。リリスが支配する地獄からの脱走を企てるが…。

・アレハンドラ・ジョーンズ

4人目は3代目ゴーストライダー、アレハンドラ・ジョーンズ。アダムと名乗る謎の男の手でジョニーから再び分離された“復讐の精霊”の呪いを受け継いだ彼女は、アダムの計画を成就する先兵としてライダーの力を振るった。アレハンドラはマイケル同様最初はヴィランとして登場したが、ジョニーの説得に応じた彼女はアダムに反旗を翻し、以降はライダーの力を贖罪のために振るうようになった。

ジョニーやダニー、マイケルとは違って“復讐の精霊”の呪いを持つ血縁ではないが、アレハンドラは彼らよりゴーストライダーの力を引き出すことに長けていた。ライダーの基本能力だけでなく、ポータルを開いてのワープ能力や強化形態への形態以降、果ては巨大化と早い段階で習得できたのは、アダムが彼女を“復讐の精霊”に適合するよう調整したのが一因。それを知ってか知らずか、アレハンドラは誰よりも“復讐の精霊”の使命に準じようと努めてきた。出番の少なさに反して、彼女の物語は非常に濃い。

メインのライダーたちの中で、紅一点と言える彼女は意外にも歴代ライダーたちとの共演は多くない。そんな彼女は出生からか「家族」からの愛情に飢えていたが、復讐のロードを駆け抜けた末に、血の繋がりはない「同胞」たちに迎え入れられる。それは彼女にとっては幸せなことだったのか、それは彼女にしか分からないだろう。

・ロビー・レイエス

5人目は4代目ゴーストライダー、ロビー・レイエス。本名はロバート・レイエス。ロサンゼルスのハイスクールに通う高校生であるロビーは、事故に逢い半身不随の身となった弟ゲイブと共に兄弟で支え合って暮らす苦学生。自動車の修理工場に勤める彼は、クラシックなマッスルカーを持ち出し、公道レースに参加して多額の賞金を得ようとするが、ミスター・ハイドが雇った傭兵たちの犯罪に巻き込まれ、命を落としてしまう。しかし、ロビーが持ち出した車には悪魔崇拝者であり犯罪者でもある「イーライ・モロー」の魂が宿っていた「いわくつき」であり、ロビーはイーライと合体して復活するもののゴーストライダーへと変身する力を得てしまう。

彼はライダーたちの中でも固有の特徴を多く持つが、その中でも最たるものは彼のマシンが車であることだろう。ライダーというかドライバーと名乗るべきという意見もあったが、ロビーはあらゆるマシン(および生命体)を「操る」ことに長けるためライダーと名乗ることには違和感はない。少なくとも管理人にはない。

ミスター・ハイドを退け、イーライからの誘惑に苦しみながらも「弟のヒーロー」として戦い続けたロビー。彼は宇宙の果てから飛来したセレスティアルズに端を発する事件を解決する中で再結成されたアベンジャーズのメンバーとなり、幾つもの死線を潜り抜けてきた。アベンジャーズの中では最年少であり、期待の新人でもあったロビーはキャプテンアメリカをはじめとしたベテランたちから高く評価されていた。

マルチバースを救うために、時空の狭間へと消えていった彼が弟の元へ帰ってこれるのはいつになるのか…。

 

まだまだ紹介し足りないが今回はここまで。機会があれば、他のライダーたちも紹介していこうと思う(サムネのライダーたち以外にもまだまだいるしね)。ジョニーたちのコスチュームのデザインの変化とかもいいかもしれない?

アース616のジョニー・ブレイズてだけでも、時代ごとにデザインはだいぶ異なるのが面白い。

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