[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2020)#4

ロケットを捕らえるため、自分たちのガーディアンズを結成したガモーラたち。

その頃、ロケットたちはもう仕事を始めてしまっていた!

 

 

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[あらすじ]

自分たちに黙って再び消息を絶ったスター・ロードとロケット・ラクーン。そんな2人の居場所を見つけ出し、連れ帰るために自分たちのガーディアンズ「ウェスト・スパイラル・アーム・ガーディアンズ」を結成したガモーラ。彼女たちはまずはロケットの捜索から始めた。ガーディアンズのメンバーを宇宙中に公表したガモーラの理由は、ガーディアンズの肩書を失ったロケットを捕らえようと躍起になる連中がいると踏んだから。そうして彼女の目論見通り、ロケットに恨みを持つカスター・グノーバーグ3世が彼女に協力を申し出た。

ここまでは予定通り。後は小太りなビーバーの目を盗んでロケットを連れ帰るだけだが、そうは問屋が卸さないようで…?

カスター・グノーバーグ3世に雇われたガモーラたちはオヘアとパワー・プリンスと共にロケットがいる星へと向かうことに。彼らは既にロケットの居場所を突き止めていた。オヘアは兎も角こんな「如何にも」な奴と組まされることにガモーラは顔をしかめるしかない。

[We’re not Friends]

ドニー・ケイツからライターを引き継ぎ、新たなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの物語を作り上げたアル・ユーイング。ケイツのストーリーの続編である今シリーズは最初こそシリアスでハードな展開が続いたが、今号から一気に空気が変わっていく。アルの持ち味の1つである重いバックボーンを背負いながらも明るく振る舞い、バカやりながらも決める所はキッチリ決める、そんな作風へとシフトした。アルのガーディアンズの方が「らしい」と管理人は思うので、この変化は嬉しいところだ(同時に、アル・ユーイングはキャラクターの設定や過去を細かくストーリーに組み込むライターなので租借が大変なのが玉に瑕)。

ガーディアンズから姿を消したロケットを追うガーディアンズ、という構図もどこかケイツ期のガーディアンズ誌を彷彿させながらも何処かあっけらかんとした雰囲気が漂う。ガモーラたちはオヘアとプリンス・オブ・パワーと共にグノーバーグ3世が所有する星へと向かった。グノーバーグは宇宙でも有数の企業家の一族であり、個人で幾つもの星を有する大富豪。彼が言うにはロケットはそんなグノーバーグのプライベートリゾートがある星にいるという。ロケットは仲間たちと共に、グノーバーグの資産を盗み出そうとしていたのだ。

家族から離れたロケットは、マーベルボーイたちやノヴァとフィラ・ベルと共に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を名乗って活動をしていた。今度の仕事は泥棒。動けないノヴァは再生カプセルに閉じ込めて、自分は酒を呷りながら「囮」を演じるロケット。ちゃっかり楽しんでないかこのゴミパンダ。

いつまでも傷心のまま塞ぎこんでいるのもロケットらしくないが、あまりの変わりようだ。スーツを着て、陽気に鼻歌まで歌いながらウェイターにオーダーを出す彼を止める者は誰もいない。もしくはサングラスで涙を隠しているだけなのをみんな分かっているだけなのかもしれない…、いや単純に閉口しているだけかも。

ロケットの居所を掴み刺客を送り込んだグノーバーグ3世だが、ロケットも自分の居場所がバレていることにはとっくに気付いていた。そして彼が自分の真の目的を伝えずに、刺客を放つことも。グノーバーグ3世はガモーラたちに嘘をついた。彼の真の目的、それはリゾート地がある星に建造した施設「Dタイプ・コンバーター」を使って宇宙に在るエネルギーを吸い上げ、独占しようというもの。ロケットは彼の野望を阻止するために動いたのだ。

自分が矢面に立ち、「Dタイプ・コンバーター」の機能を停止する役割をマーベルボーイに、情報伝達係にムーンドラゴンを、そしてボディガードにフィラ・ベルを配した。オヘアが自分を遠方から狙撃しようとしていることも折り込み済みなのは、流石と言える。

自身の身体能力を駆使して施設に乗り込むマーベルボーイ。マーベルボーイことノー・ヴォアはどんな閉所にも忍び込めるゴキ…、由来の能力を持つのだ。だが、彼が来ることを分かっていたのかドラックスとプリンス・オブ・パワー、そしてガモーラの3人が立ちはだかる。マーベルボーイからすればガモーラたちと敵対する理由はないが、任務をこなさないわけにもいかない。体格と力で勝るドラックスたちを装備で無効化し、奇襲を仕掛けるガモーラには圧倒的なタフネスを誇る“大英雄”と交代する。社名の「マーベル」を名乗るのは伊達ではないのだ。

マーベルボーイ1人に手玉に取られてしまうガーディアンズだが、ガモーラたちもここで引き下がる訳にはいかない。手を引いてくれないか、と穏便に事を収めたいハーキュリーズに銃を向けるガモーラ。「剛力」と「技巧」、強いのはどっちかな?

 

一進一退の攻防を繰り広げる2つのガーディアンズ。スナイパーライフルの狙いを定めるオヘアとそれを知ってか知らずか酒をせびるロケット。果たして、この戦いはどんな決着を迎えることになるのだろうか…。

仲間たちが交戦している中、テレパスが遮断され状況を確認できないでいるムーンドラゴンに迫る巨大な龍。「彼女」はウェスト・スパイラル・アーム・ガーディアンズのムーンドラゴン。ムーンドラゴン、ヘザー・ダグラスは同一の世界に2人存在していたのだ。