[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:BLADE(2023)#3

悪鬼を撃つ術を求めて、ローサと共にヤクザに囚われたチュリップの救出に征くブレイド

しかし、ブレイドが手をこまねいているうちにアダナの脅威は広がりつつあった…。

 

 

前回はこちらから↓

 

lagia.hatenablog.com

[あらすじ]

「始祖」アダナを取り逃がし、そればかりか彼女を崇拝する教団に囚われて拷問を受けてしまったブレイドは、アダナを敵視するローサに救出された。アダナの脅威を知ったブレイドは彼女の弱点を知る女チュリップに協力を求めるが、チュリップもまたニンジャを首領としたヤクザに命を狙われている身。件の女と接触できたブレイドだったが、ヤクザの一派の妨害に逢い、チュリップを奪われてしまう。

ローサと共にヤクザの屋敷に乗り込み、チュリップの救出に臨むブレイド。だが、彼らが日本で剣戟を繰り広げている間にも遠く離れた異国の地で、「始祖」は次々に血を飲み干していたのだった…。

ルーマニアの長閑な野山に現れたアダナを取り囲む魔術師たち。彼女たちもまたアダナを討伐すべく行動を起こした。だが、相手が悪すぎた。“至高の魔術師”に比類する力がなければアダナは倒せない。不敵な笑みを浮かべるアダナは、例外なく彼女たちを焼き尽くしてしまった。

[LIGHT BRINGER]

日本に住む女を狙うヴァンパイアを狩るところから始まった今シリーズも、思いもよらない展開へと発展していった。ブレイドがヴァンパイアの魔手から救った女は5千年もの時間を生きてきた化け物であり、その化け物を討つことを使命とする女の登場によりブレイドはまたしても苦難の道を歩むことになってしまう。元々ブレイドことエリック・ブルックスには少々「女難の相」があったが、今シリーズでも遺憾なくそのジンクスが働いているようだ。

アダナを倒す術を求めてヤクザの屋敷に乗り込んだのはいいが、敵の首領であるニンジャに成す術なく囚われてしまったのは少し、いやかなり情けないがその実は敵の能力を看破しているからこその捨て身の作戦。敵はブレイドを捕らえて精神を操ろうとしたが、ブレイド自身の強靭な精神力が邪な術を跳ね除ける。そのままカウンターで打ち込まれた炸裂弾で哀れニンジャは悲鳴を上げる間もなく爆発するのだった。

同じ手が何度も通用するか、と意識を取り戻したブレイドの怒りの反撃を受けたニンジャはしめやかに爆発四散。外道にはハイクを読ませる暇は与えない。チュリップとローサを連れて屋敷を後にするのだった。

 

こうして無事に「情報源」を手に入れることに成功したブレイドは、繁華街へと移動してチュリップからアダナの弱点を聞き出す(ローサが知っているというのはブレイドの追求から逃れるための嘘だったようだ)。アダナを倒すことができる唯一の方法、それは神の元に鍛造された聖剣。サタンと化す以前の、神の僕たる天使として活動していたルシファーが所持していた「ライト・ブリンガー」と呼ばれる数多の怪物たちを切り裂いた剣こそが「始祖」を打倒する鍵となるというのだ。

ライト・ブリンガーを以て神の支配を脅かす魔物を討伐するルシファー。精練された姿がカッコいいだけに悪魔へと堕ちた未来がなぁ…。

だが、神話の時代に鍛えられた聖剣など早々見つかる筈もない。そう思う読者も多いだろうが、こういった聖遺物を探し求める好事家は少なからず存在し、既に見つけ出した者がいたのだ。信憑性の薄い噂や伝承を元に、科学技術を駆使して探し当てる者がいるとは人間の探求心とはつくづく恐れ入る。だが、その聖剣を発見したのはブレイドと同じくヴァンパイアの血を引く異形だというのだから話が変わってくる。「アキレス・インダストリーズ」と名乗る彼らは聖剣を手にし、日本にある拠点へ貨物列車を使って運搬されている。ライト・ブリンガーを奪うなら、列車を襲うしかない。そう息巻くローサを諫めながらも、作戦を練るブレイド。しかし、チュリップは列車強盗には協力はしないと言い出すしてブレイドたちから去ろうとする。峰不〇子かお前は。

チュリップに食ってかかるローサをよそに事態が急転したことを察知したブレイドは、彼女たちを守るべく咄嗟にバリケードを作って襲撃を躱す。襲撃者はローサが所属する教団の先兵たち。彼らはローサを連れ戻すため、そして「反逆者」であるブレイドを捕らえるためにやってきたのだ。

 

ローサが所属する教団はアダナを排除する勢力と迎合する勢力とで二分されていた。襲撃者たちはそんなアダナを与しようと目論む者たち。彼女を崇拝しながらも、裏では利用しようと企んでいたのだ。大勢の弓兵に取り囲まれながらも応戦しようと刀を抜くブレイド。しかし、そこに“至高の魔術師”ドクター・ストレンジが現れ、彼らの戦いに割って入る。

ブレイドを見下ろすストレンジはどこか不機嫌そうに、嫌味を言いながらも危機に陥っていた友を救う。失望した、と語るストレンジの真意はいったい…。