[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2019)#6

ダブルガーディアンズvsヘラ&ブラックオーダー!

宇宙の命運を分けるラストバトルの開始だ!

 

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

銀河系に危機が迫っていた。サノス復活に向けて王手をかけるヘラは、エロスの脳内に埋め込まれていたサノスの記憶を呼び覚まし、その記憶を修復したボディに移そうとしていたのだ。このままではサノスが完全に復活を果たしてしまう。

スター・ロードたちガーディアンズ・オブ・ギャラクシーグラディエーターたちダークガーディアンズは共通の脅威に立ち向かうべく団結。一路、ヘラの居城であるノーウェアへ向かう。戦え、ガーディアンズ。宇宙の平和を守るために!

2つのガーディアンズはこれまでの遺恨を飲み込み、共闘を選択。
ロックジョーとビル、ムーンドラゴンが道を切り開く。いざ、敵の本拠地へ!
【この宇宙を守るために】

これまで一人の女の処遇を巡って対立してきた両勢力が、宇宙に“死”を齎す共通の敵に対抗するべく団結して、敵の本拠地へ殴り込みをかける。往年のバトル漫画やアニメでも使い古されてきた、しかし王道な展開を冒頭から魅せてくれるこの「ファイナル・ガントレット」編も遂に最終話。前号にてサノスの復活するための真のバックアップの在処がエロスにあったことが発覚したために、一気に物語が加速していくこのスピード感が堪らない。

ロックジョーのワープ能力で一気にノーウェアへ飛び、ベータ・レイ・ビルのストームブレイカー、ムーンドラゴンのサイオニック能力でヘラに奇襲をかけてダウン。厄介なブラックオーダーもグラディエーターとノヴァたちで対抗する。瞬時にメンバーに的確な指示を出すスター・ロードの指揮力が光るのもポイント。伊達に荒くれ者たちのグループのリーダーはやっていない、ということか。雑兵のアウトライダーたちを蹴散らし、最深部にいるエロスの元へ突き進むガーディアンズ。乱戦に発展する戦況の中、ヒーローたちは助け合いながら強敵たちを倒していくが、ヘラを失ったブラックオーダーには彼らを止めることは不可能だった。

戦いの中、コズミック・ゴーストライダーはスター・ロードに敗れて地獄へ。
久方ぶりに見た光景に絶句するフランクの前に現れたのは…。

群がるアウトライダーズを一匹、また一匹と切り捨ていく女が一人。

ガモーラ。サノスの娘であり、一度はかのタイタンを殺害した女。かつて自らの手で首を刎ねた養父が再び蘇ろうとしていた。それだけは絶対に阻止する。ノーウェアへ突入した際にも人一倍の執念を燃やす様子を見せていた彼女は、遂にエロスの元へ辿り着く。ガモーラに向けて背を向ける今のエロスに意識はなく、サノスの記憶を移植している最中だ。今なら一瞬で殺せる。そう、エロスを殺すことでサノスの復活を阻止できるのだ。暗い炎に包まれた覚悟の目を見せるガモーラだったが、スター・ロードが待ったをかける。殺す以外にサノスの復活を阻止できないのか、ここでエロスを殺せばそいつらと何ら変わらないぞ、と。

しかし、ガモーラの決意は揺らがない。スター・ロードがガモーラに止めるよう説得するのは、彼女がこれ以上傷つかないようにするためだ。ガモーラはこれまで自身の呪われた運命に抗い、そして逃げてきた。その逃げてきたツケを支払うために宇宙を真っ二つにするような無茶もやってきた。その支払いも、全てここで終わる。そのためならば家族を手にかけることも辞さない。もう逃げない、ガモーラの振るう剣がエロスの心臓を貫くのだった…。

養父に続き、叔父をも手にかけるガモーラ。
エロスの死に顔を背けるのは、彼女の弱さという名の良心が残っている現れか。

強硬手段に打ってでも、宇宙を救おうと奔走してきたエロスは姪の手で引導を渡された。多数の命を救うために、ガモーラを犠牲にしようとしてきた男がこの結末を迎えたのはある意味では自業自得と言えるかもしれない。それでも、エロスはエロスなりの信念に基づいて動き、彼が動かなければ事態はもっと悪い方向へ進んだ筈だ。偉大なるスター・ブランドの死にガモーラもスター・ロードも目を伏せるしかなかった。

ともかく、これでサノスの復活は阻止できた、とはならない。記憶の移植が中断されても尚、サノスは蘇ろうとしたのだ。その執念はまさにマッド・タイタンのそれだ。我を忘れた状態のサノスの姿に激昂し、エロスに重症を負わせた件のブラックホールキャノンを持ち出して戻ってきたヘラがその銃口をスター・ロードたちに向ける。今ここでそんなものを撃たれたら、今度こそ全滅だ。しかし、そんなことはさせない。ヘラの一撃をビルが放ったストームブレイカーが弾く。弾かれた弾丸が行く先にいるのは、サノス。死人も死の女神も、纏めて消えてなくなれー!

サノスに直撃したブラックホールは、ヘラもノーウェアも飲み込み宇宙の塵と化す。
これで終わったのだ。

 

サノスの復活を目論んだヘラに失踪したガモーラの処遇。バラバラの考えの元に行動してきたヒーローたちは、時にぶつかり合い、憎まれ口を叩きあいながらも宇宙の平和を守るために戦ってきた。彼らは半ばならず者と呼ばれる者たち。傷だらけの心を隠しながら、孤独に戦ってきた。そんなヒーローたちが一致団結して戦う様はやはり熱い。

王道ならざる者たちの共闘はこれでお終いとなったが、彼らガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに休みはない。暫しの休息の後はまた、それぞれの戦いに明け暮れる。それでも、もし再び宇宙の脅威が現れた時は、彼らは姿を現すのだ。

俺たちはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだ。
祝杯の音頭を取るスター・ロードだが、メンバーの反応はいまいち。こういうのもスター・ロードらしいか。

 

ところで、ガモーラが身を潜めていた星「ハーフ・ワールド」はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーである男の生まれ故郷。今回の騒動に顔を見せなかった彼だったが、彼は今何処にいるのだろうか?

「ロケットは何処にいるの?」