[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:AMAZING SPIDER-MAN(2015)#2

奪われたウェブウェアを取り戻せ!

プロウラーと共にゾディアックの海底基地へ向かうスパイダーマンだが…。

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

世界中で繰り広げられるスパイダーマンとテロ集団「ゾディアック」の戦い。その中でホビー・ブラウン扮するスパイダーマンとゾディアックの1人であるパイシーズとの戦闘中、ピーターが持つハイテク機器「ウェブウェア」を奪われてしまう。

自身の不甲斐なさを嘆くのと同時に何故ウェブウェアをみすみす渡したのかピーターに詰め寄るホビーだが、これはピーターがゾディアックに仕組んだ罠だった。彼はウェブウェアのGPS装置を敵に気づかれないように仕組み、それを持ち帰らせることで奴らのアジトを突き止めようとしたのだ。

果たして、ピーターの思惑通りにゾディアックのアジトの場所を特定できた。ピーターはホビーと共にウェブウェアを取り返すべく行動を起こす。

蜘蛛型の4輪トライクの次は蜘蛛足を生やした空を飛び、海中にも潜れるマシンを持ち出すピーター。今度はピーター自身がスパイダーマンのスーツを身に着け、相棒のプロウラーと往く。パーカー・インダストリーズの豪胆さにはホビーは少し引き気味だったが。

【Water Proof】

前号にてパーカー・インダストリーズの社長としての姿とヒーローであるスパイダーマンとしての姿を見せたピーター・パーカー。彼は己に与えられた「力」に対する「責任」を果たすべく、そして周囲の大切な人たちの幸せな日常を守るべく八面六臂の活躍をおさめていく。会社を世界でも有数の巨大企業へと成長させ、スパイダーマンのスーツをアップグレードさせていく。彼の快進撃を止められる者はただ1人もおらず、パーカー・インダストリーズのテクノロジーを悪用せんと企むゾディアックもスパイダーマン1人に苦戦を強いられていた。

ゾディアックがパーカー・インダストリーズのテクノロジーを狙うのは、新鋭気鋭の企業を失墜させてパワーバランスを欠いた経済情勢につけ込むのが目的。目的のために手段を選ばないテロリスト集団は、自分たちの目的を果たすためにはパーカー・インダストリーズのバックアップを受けているスパイダーマンは勿論、会社の社員にも危害を与えることを躊躇しない。だからピーターと仲間たちはスパイダーマンの姿を全面に押し出すことで、ゾディアックの注意をヒーロー1人に釘付けにすることにした。後はパワーアップしたスパイダーマンで蹴散らすだけ、というわけだ。

さて、そんなピーターたちの思惑に気付かないゾディアックの女首領「アクエリアス」は奪ったウェブウェアの解析を急ぐよう部下に命令を下していた。ウェブウェアはパーカーインダストリーズが開発した時計型のマルチデバイスだ。購入し易いお手頃価格で販売されているこの機械は、これ一台で時間も方位も分かるだけでなく世界中のインターネットにも接続できる。それだけならばスマホと大差ないが、このウェブウェアに組み込まれた高度な演算処理能力にある程度の改造を施せば、国家機密も簡単に覗けてしまえるとんでもないアイテムだった。

パーカー・インダストリーズの上役もS.H.I.E.L.D.のニック・フューリーもこの機能を危惧していたが、それが現実のものになろうとしていたのだ。だが、そんな悪党の思い通りにさせるスパイダーマンではない。敵のアジト内に潜入したスパイダーマンアクエリアスの野望を阻止すべく実力行使に出る。

アクエリアススパイダーマンとプロウラーがアジトに近づいていたことはに気付いてようだが、基地内部に侵入していたことには気付いていなかったようだ。計画が上手くいくなどと思っていたお前の姿はお笑いだったぜ、フフ。

アクエリアススパイダーマンとその他1人をさっさと始末しろ!」プロウラー「誰がその他だこの野郎!」

 

スパイダーマンとプロウラーのたった2人に打ちのめされる部下たちに憤慨したアクエリアスは基地の自爆スイッチを押し、ヒーローたちを部下諸共に海の藻屑にしようとする。既にウェブウェアに搭載されたシステムの解析自体は完了しているのだから、もうこのアジトに用はなかったのだ。1人逃走するアクエリアスの非道に憤りを隠せないスパイダーマンたちだが、ここに居ては危険だ。一刻も早く脱出しなければならない。アクエリアスに見捨てられた部下たちを連れて。

潜入時に拘束した戦闘員たちを連れていこうとするピーターに疑問を隠せないホビーだが、彼の説得に負け、戦闘員たちも連れていくことに了承する。誰の命も奪わせはしない、たとえ相手が悪党であっても。ピーターの脳裏に蘇るのは亡くなった戦友の最期。あの時も敵の海底アジトでの一戦だった。今度はみんな助けてみせる。

 

スパイダーマンの戦いは常に「死」と隣り合わせだ。勿論それは他のヒーローやヴィランにとっても同じことだが、スパイダーマンの場合はそのオリジンとこれまでの戦いで失った命の重さが比べものにならない程に重い。何人もの大切な人とライバルたちの「死」を見てきたピーターは、彼なりに「死」と向き合い戦ってきた。いなくなってしまった彼らの命を無かったことにはしない、自分がボロボロになろうとも背負っていく。今のピーターを突き動かすのは死者たちへの懺悔の心、そして人の命を軽んじるゾディアックへの怒りだ。見捨てられた戦闘員たちを全員救いだしたスパイダーマンは相棒と共にパーカー・インダストリーズへと帰還するのだった。

ピーターが決意を新たにしたその頃、バーで酒を呷るライノことアレクセイに1人の男が接触する。影に隠れて顔を見せない男は、アレクセイに合わせたい人物がいると言う。その人物はアレクセイにとって最愛の妻オクサナ。男は「死」に直面した者たちを救うべく行動しているようだが…。男の正体が暴かれるのは「クローン・コンスピラシー」まで待つことになる。