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アメコミ:GHOST RIDER(2006)#18

ゴーストライダーvsルシファーの戦いは最終局面へ。

天使たちとの共闘が齎すのは、驚きの真実だった…。

 

 

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【あらすじ】

ジョニーと“復讐の精霊”のために計画を尽く挫かれたルシファーは焦っていた。コルヴィルに自分の分身を配置してライダーを差し向けたのも、子供たちをライダーの目の前で殺して仇敵の心を折ることが目的だった。しかし、待てど待てども分身からの連絡が来ない。

疑問に思ったルシファーは分身のケータイに向けて怒号を飛ばすが…。

電話に出たにも関わらず相手が無反応な事を怪訝に思ったら、電話に出たのは件の“復讐の精霊”だった。
爆破計画をベラベラ喋ったためにライダーにバレてしまった。間抜けは見つかったようだ。
【欺瞞に隠された真実】

地獄王であり、堕天使でもあるルシファーも想定していなかった事態が起きていた。本体ならばヒトの側に付かない天界の使者たちがジョニーたちの味方に付いたのだ。エマエルとヴラニエル、2人の若き天使たちはゴーストライダーとルシファーの戦いを静観した末に、ルシファーと敵対する道を選んだ。お前はやり過ぎた、ということか。

しかし、天使は悪魔以上に傲慢で欺瞞に満ちた存在だということを“復讐の精霊”は身を以て体験していただけに、彼らからの協力を断ろうとする。彼らが信用出来ないと考えるのも無理もない。だが“復讐の精霊”にジョニーが待ったをかける。彼らは子供たちを救ってくれたのだから、悪い奴らではない筈だ、と。正直甘い考えだと管理人は思うが、この甘さがジョニーらしいところだろう。“復讐の精霊”も最終的にジョニーの意思に賛成し、天使たちの協力を受けることにした。おかしな真似をする素振りを見せたり、邪魔をするならルシファーごと始末すればいいしね。

負傷したヴラニエルをバイクに乗せて、一路ニューヨークへ。
ルシファーの計画を知ったジョニーと“復讐の精霊”は、一計を案じることにする。

一方、計画をご破算にされた当のルシファーはというと、ジョニーたちが来る前に爆破計画を実行しようと準備を完了させていた。スポットスタジアムに配置していたダイナマイトを全てオフィスビルに集め、全て起爆させることで職員たちを皆殺しにしようとしていたのだ。燃え盛るビルに閉じ込められ、炎に包まれる人々を見て絶望に沈むジョニーたちを拝むのも面白いということだろう。炎に焼かれた罪なき者たちの魂は全てルシファーの糧となる。相も変わらず悪趣味な野郎だ。だが、邪悪に笑うルシファーの耳に避難ベルが鳴り響き、職員たちが一目散に避難口に走っていくではないか。職員の1人は火災報知器が作動したと叫ぶ。火災、つまり“炎”が迫ってきている。もしや、と訝しむルシファーだが…。

ルシファーが察した通り、ゴーストライダーが現れた。
変身したままビルに乗り込んだことで罪なき者たちを逃がし、起爆スイッチを奪う。
喰らうべき魂がなければ爆破するメリットなど何もないだろう。

これまでルシファーに何度も苦汁をなめさせられたジョニーたちだが、遂に奴を追い詰めた。これで奴に逃げ道はない。今までの分、たっぷりと礼をしてやる。そう意気込むライダーだが、そこにエマエルとヴラニエルが剣を抜いてルシファーに切りかかる。何の真似だと叫ぶライダーだが、ルシファーは天使たち攻撃を躱しながらもその様子を愉快そうに眺めていた。「苦心の末に手に入れた“兵器”を横取りされたくなかったか?」ルシファーは一体何を言っているのか。答えを知るには、記憶を拝むのが一番手っ取り早い。

ルシファーごとエマエルを拘束したライダーは、天使に向けてペナンス・ステアを発動。
自分の心に嘘偽りなければ死なない筈。死んだということは、天使たちもルシファーと同類だったということだ。

ペナンス・ステアは罪人の魂を焼き尽くす。本来ならば魂を持たない高次元的な存在の魂を焼くことは出来ないが、天使たちは下天した際に人間の赤子に憑依した。ヒトの器を使用したために力は衰え、ペナンス・ステアの直撃を受けてしまったのだろう。と解説している場合ではない。天使たちが再びジョニーたちを欺いたことが発覚したのだ。まさかの事態に戸惑うライダーだが、そこにルシファーが天使たちと自らの本当の計画を語る。

彼らの計画はジョニーがサタンと契約したあの日に始まっていた。エマエルとヴラニエル長である識天使ザドキエルはジョニーの恋人であるロクサーヌ・シンプソンに“啓示”を齎した。ジョニーとサタンの契約を不履行にせよ、と。ロクサーヌの介入があったために契約は中断され、ジョニーの魂はサタンに奪われることはなかったが、代わりにジョニーは悪魔の呪いを受けることになってしまった。ザドキエルが描いた筋書き通りに事が進んだのだ。ザドキエルに対し、ルシファーは契約を台無しにされてしまったことで魂を奪うことが叶わなず、地獄に幽閉されてしまったのだった。

ルシファーの本当の望みはザドキエルから“復讐の精霊”を奪い返すことだった。そのために地獄に堕ちたかつての契約相手に目を付けたのだ。今度こそジョニーと契約を取り付けることで、“復讐の精霊”を支配下に置く。ここに至るまでにルシファーはジョニーに何度も契約を迫っていたが、その理由はザドキエルへの復讐にあったようだ。

ジョニーたちが事の真相を知ったことで観念したのか、ヴラニエルも兄弟の後を追う。
ルシファー「自殺するとはつまらん奴だ。私の手で殺してやりたかったのに」
折角戦闘モードになったのにこれでは萎えるだろう。

これで地上にいる天使たちは消えた。後はルシファーだけだ。真相を聞かされた上で、飽くまでも復讐に固執するライダーを諫めようとするルシファー。ザドキエルたち天使はヒトだけでなく悪魔も軽視するクソ野郎どもだ、自分も奴に復讐をしたいから手を組もうと提案してきたのだ。無残にも骨と化した屍を曝す天使たちを指さすルシファーの言い分は最もな一面はあるだろう。間違いなく、天使はクソ野郎だ。しかしだからといって悪魔が天使よりも上等かと言ったらそうではない。

ジョニーと“復讐の精霊”からすればザドキエルもルシファーも、自分たちの進むロードに立ちはだかる障害だ。ライダーを利用しようとした者たちは全員報いを受ける。まずはルシファー、お前からだ。

手を差し伸べるルシファーを前に、ライダーはディクシーに電話をかける。
彼女に“最後”の声を聞かせた。あとは目の前の赤鬼をぶちのめすだけ。
折角だから、お前が仕掛けた爆弾を利用させてもらう。ポチっとな。