[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:GHOST RIDER(2006)#14

ジョニーと“復讐の精霊”の往く道を遮ることは何人たりともできない。

サタンに裁きを下していくゴーストライダー。そんな彼らの動向を天から見下ろす存在が、新たな戦いを齎す?

 

前回はこちらから↓

 

lagia.hatenablog.com

【あらすじ】

ニューヨークでのブルースとハルク“たち”との決戦を経て、ルシファーを打倒する旅を再開したジョニー。1人、また1人とルシファーが憑依した死人を屠っていくライダーの猛攻を止めることは、ルシファーには不可能だった。

しかし、その様子を天から注視する存在があった。“マラキム”と呼ばれる天使たちは、ライダーとサタンとの争いを哀れみ、やがて来る脅威に備えるべく行動を起こす…。

もはやサタンも、復讐のために犠牲となった者たちを恐れる必要はない。
俺たちの進むロードを阻む者は、全て燃えてもらうまでだ。
【Revelations】

地獄に囚われ、かの悪魔に騙され、地上に開放されてからどれだけの月日が経っただろうか。地獄王ルシファーは自らの野望を果たすために、ゴーストライダーに戦いを挑む。666人もの死人に憑依したルシファーは、ジョニーの精神を追い詰め、ライダーのの肉体を引き裂いてきた。しかし、ジョニーと“復讐の精霊”はルシファーが与える責め苦を撥ね退き、息の音を止めてきた。ルシファーのためにいったいどれだけの罪なき者たちの血が流されてきただろうか。もうこれ以上、奴を野放しにするわけにはいかない。そのためならば、どんな罰も背負う。“復讐の精霊”が動く時は、血が流された時だけなのだから。

ライダーとルシファーとの戦いで又もや犠牲となった者が。
嘲笑うルシファーだが、そんな戯言に耳を貸す道理はない。これでくたばるがいい。
これぞまさしく超人牛裂き刑、レイジングオックス!

時間の概念も無くなって、もはや何人倒したのかも数え切れない程に復讐にのめり込んでいくジョニー。夜な夜なハイウエイに、ビル街に、はたまた田舎道に繰り出す彼の姿は傍目に見れば正気には見えないだろう。その様は数か月前に知り合い、体を重ねる関係となった女ディクシーにも心配される程だ。しかし、ジョニーには彼女に自分が何をやっているかを伝えることはできない。言えば、おそらく彼女も巻き込んでしまう。ロクサーヌの二の舞は御免だ。真実を語らず、はぐらかそうとするジョニーに不信感を感じるディクシーだが、彼女は深くは追及しなかった。…なんて都合のいい女なんだ、管理人はちょっと彼女が心配になるよ。

ジョニーの帰りを待つディクシーだが、当のジョニーは悪魔退治に奔走していた。
彼の素性を追及せず、憧れの男と親密になろうとするディクシー。だが、この行動が彼女の運命を決めることになる。

そして、地上で繰り広げられるゴーストライダーとサタンの戦いは、何時しか天界が動かざるを得ない状況となっていく。神の御使いである“マラキム”の天使、そのメンバーであるエマエルとヴラニエルの兄弟はライダーたちの戦いと、その動向を追っていた。それはかつて地獄の悪魔と取引をしようとした堕天使を打ち破ったライダーに興味を持ったからか。だが、そんな兄弟に天使たちのリーダーである“ザドキエル”から勅命が下る。地上に降り、ライダーの戦いを補佐せよ。神に最も近いザドキエルからの命令であれば、従う他ないが兄弟はこの命令に違和感を抱いていた。何故、ザドキエルゴーストライダーを気に掛けるのか。それが兄弟には理解できなかった。ただ漠然としながらも、この命令の裏で何か邪悪な意思が蠢いていることだけは、感じ取っていた。

ザドキエルの腹の内を探るには、兎にも角にもゴーストライダー接触する必要があるだろう。天使たちは決断し、下界に降り立つ。悪魔憑きと地獄王が激戦を繰り広げる地上に天からの遣いがやってくる。神の啓示を受けるのはジョニーか、それとも…。

若き天使たちはザドキエルの真意を確かめるためにも、天界を捨てる決意を固める。
彼ら兄弟の存在が、ジョニーとルシファーに何を齎すというのか。