[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GHOST RIDER(2006)#2

地上へと解き放たれたルシファーを追うジョニーは荒野の中であてもなく彷徨う。

そんな彼の前に現れるのは、かつての自分を知る女。彼女との出会いがルシファーの元へ導いてくれるのか…。

 

 

 

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【あらすじ】

ルシファーを追い、アメリカ中を走り回ったジョニー・ブレイズ。だが、闇雲に探し回っても件の悪魔は見つかる筈もなく、バイクはガス欠を起こしてしまう。荒野の中で一人でバイクを押していくが、そんなジョニーの前にスタントマン時代のジョニーのファンだと語るディクシーと名乗る運送屋が通りかかる。現役時代の面影を微塵も感じさせないジョニーに失望してしまうディクシーだが、憧れの男を放っておけず、バイクと一緒にトラックに乗せてガソリンスタンドまで案内することに。

だが、そのガソリンスタンドには既にルシファーの魔の手が迫っていたのだった…。

すっかり落ちぶれていても、憧れの人だということに変わりはない。
ジョニーの背中を押すディクシーだが、そんな彼女も悪魔たちとの戦いに巻き込まれてしまうのだ。
【SECOND CHANCE?】

ジョニー・ブレイズは父バートン・ブレイズをスタントショーでの事故で失い、そして父の親友であったクラッシュ・シンプソンに引き取られた。そこで実の息子のように愛情を注がれ、スタントマンとしての技術を身につけてきたが、その養父は末期癌を患い余命幾ばくもなかった。ジョニーはクラッシュを死なせたくないという一心でメフィストと契約、癌は治療されたが契約の代償としてクラッシュは父と同じくスタントショー中に事故死してしまった。それ以来、ジョニーはメフィストとの契約によってその身に憑依された“復讐の精霊”の力を使い、時には反目しながらも罪なき人々を虐げる悪と戦い続けた。戦うことこそが、悪魔と契約し外道に堕ちた自分に与えられた「チャンス」なのだと信じていたから。

しかし、その考えは“復讐の精霊”の在り方故に、常に人々が悪との戦いに巻き込まれてしまうことを意味している。ジョニーがゴーストライダーとして戦うというのは、知り合いだろうが全く知らない他人も関係なく、皆等しく命の危機に合うことと同義なのだ。特に、地獄の悪魔の中でも特に危険な存在であるサタンとの戦いにおいては。

ディクシーの案内でガソリンスタンドまで連れてきてもらったジョニー、疲弊した彼の頭の中はルシファーへの復讐心と憎悪の心でいっぱいだった。奴に騙されたこと、そして奴を地上へ解き放ってしまった不甲斐ない自分への怒りの心。この黒い炎を払うには、ルシファーが人間たちに危害を加える前に倒す以外に方法はない。折角の「チャンス」を不意にするわけにはいかない、そう決心するジョニーは自分がいるガソリンスタンドに悪魔の気配を感じ取っていた…。

ルシファーは人間の男の姿を借り、そしてここで恐怖をばら撒こうとしていた。
そんな真似は許さない。ここで会ったが百年目、覚悟しろ!

ゴーストライダーに変身したジョニーは正体を現したルシファーに襲い掛かるが、ルシファーはライダーの攻撃を避けようともせず喰らってしまう。ガソリンスタンドをぶち破り、吹き飛ばされながらも不気味な笑みを浮かべる地獄王の姿に、ジョニーはルシファーには何か狙いがあることを察した。しかし、ジョニーにはルシファーの狙いが何なのかは分からない。何を企んでいやがる、訝しむジョニーだがそんな様子のジョニーをルシファーは嘲笑する。お前が一歩でも動けばここにいる人間共は皆死ぬぞ、と。

ルシファーはある一家の祖父に化け、彼らをライダーとの戦いに巻き込んだ。
車の中に閉じ込め、周囲はガソリンの海。ライダーが近づけば、ドカンだ。

ふざけた真似を、と怒りを露にするジョニー。だが、これがルシファーのやり方なのだ。この悪魔にとって戦いというのは、相手の精神を徹底的に追い詰めることなのだ。そこに綺麗だとか汚いなんてものはない。どうすれば人質を助けられるか逡巡するジョニーだが、彼の考えを見抜いていたルシファーは目の前でマッチの火を起こしてしまう…。

ジョニーの目の前で車は、中に閉じ込められた人々と悪魔諸共に爆発した。ルシファーの起こした火と同時に、車内にいた人間が戦いから逃れようと車のキーを回したことで大炎上を起こしてしまったのだ。炎が燃え盛り、塵が降る。閉じ込められていた人質は皆死んでしまった。あまりにも一瞬の出来事にジョニーはただ項垂れることしかできなかった、また「チャンス」を不意にしてしまった、と。そして追い打ちをかけるようにガソリンスタンド中に待機していたらしき車の一団がジョニーを取り囲む。車を操るドライバーは口々にジョニーを煽る。彼らの目は今さっき爆発に巻き込まれた男と同じ赤い目をしていた。彼ら全員が、ルシファーなのだ。

「次があるさ、頑張りなぁジョニー。チャンスはまだある、我々はまだ665人いるがな」
ジョニーとルシファーが戦う度に犠牲が出るのか?

ルシファーとの地上での初戦は、ルシファーに軍配が上がった。悪魔をその身に宿したとはいえヒトの身では、やはりサタンの手のひらで踊らされるしかないのか。

またもルシファーにいいように弄ばれ、そして関係ない人たちを助け出せなかった屈辱と悔しさから絶叫を上げるジョニー。しかし、悲しいかなジョニーに立ち止まっている暇はないのだ。地獄王が地上へ現れたことを知った魔術師が、ジョニーの元にやってきたからだ。ゴーストライダーを止めるために。

悲しみに暮れるジョニーだが、気付くと眼前に広がるのはガソスタではなく墓地になっていた。
こんなことができるのは、ドクターストレンジしかいない。