[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GHOST RIDER(2006)#7

記憶の世界に囚われの身となったジョニー・ブレイズ。

サタンの魔手から宿主を救うべく、そして復讐を果たすために“復讐の精霊”が動き出す!

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

記憶の牢獄、サタンが仕掛けた罠から抜け出すことができないでいるジョニーに引っ張られてか、眼前のルシファーに押されていくゴーストライダー。そんなライダーをジョニーと呼び、嘲笑うルシファー。しかしライダーは悪魔の挑発には答えず、引きちぎられた片足を再生して立ち上がる。

その姿に違和感を覚えるルシファー。自分が対峙している男はジョニー・ブレイズではないのか?だとしたら、お前は誰だ?

ジョニーの体を動かすのはジョニーだけではない。
“復讐の精霊”は如何なる悪意の存在を許さない。
【裁く者】

ルシファーが仕掛けた罠にかかり、自身が体験した記憶に囚われてしまったジョニー。ジョニーは自分がいる場が何処かおかしいことに薄々察しながらも、その違和感が具体的に何なのかは分からずにいた。

留置場にリムジンで迎えに来た弁護士に言われるままに、街はずれのガレージに連れてこられたジョニーを待つのは無数のバイク。そして何故か一緒についてきたルームメイトの男。クレイと名乗る男はジョニーを気にいったのかツーリングに誘う。しかし、彼らの顔には常に他人を陥れようと企む悪意が見え隠れしていた。彼らがジョニーに近づいたのは、偏にジョニーの持つ力が利用するに値するからだ。利用するには、相手をとことんまで追い詰める必要がある。ツーリング中に迫ってきたパトカーに向けて銃を向けようとしたクレイを止めようとしたジョニーだが、再び事故を起こして留置場に逆戻りに。そして件の弁護士が迎えに来て、クレイも同行する。彼らの口元には常に邪悪な笑みがあった。ここに来てジョニーは漸く、違和感の正体に気付く。彼らはルシファーの手先なのだ、と。

ジョニーは身に覚えのない罪状で捕まってきた。訳も分からず、混乱するジョニーに救いの手を差し伸べる2人にとってこれ程に愉快な話はなかっただろう。この愚かで、騙されやすい男を貶めるのは実に痛快だっただろう。後はジョニーに根付いた復讐心を利用するだけだ。宿主の怒りの炎は、“復讐の精霊”の力を高める。今更、真相に気付いてももう遅い。逃げ場を失った人間を手駒にすることなどルシファーには訳ないのだ。

 

人間の弱さを突いたサタンの計画。これでジョニー・ブレイズはサタンの足元に屈した、とはならない。それに待ったをかけた者がいる。“復讐の精霊”ザラソス。囚われの身となり、契約を迫られた宿主を救うべく古代の魔人が目覚めたのだ。

ザラソスは復讐を求め、そして同時に己の力を自由に振るうことを望む。サタンとの契約など、ザラソスからすれば煩わしいものでしかない。ジョニーを救うことは延いては己の理想を守ることに繋がる。勝ち誇る地獄王に復讐を。サタンの姦計のために犠牲となった無数の人々の無念をのせて、裁きの炎をぶつけてやる。

ジョニーを手中に収め、次は“復讐の精霊”を引き込もうとするルシファー。
悪辣な悪魔にくれてやるのは、怒りの炎に包まれた十字架だ。

ヘルファイアを纏い、剣と化した十字架に貫かれたルシファー。豪速で飛ばされた十字架の勢いで吹き飛ばされたルシファーは、森の中で停められていた車に串刺しに。苦しみながらも“復讐の精霊”の力を改めて認識したルシファーは笑みを浮かべるが、そんな評価はゴーストライダーには関係ない。地獄の炎に包まれた車はルシファーを巻き込み大爆発。変身を解き、体の主導権をジョニーに返すザラソス。我に返ったジョニーが見渡すがルシファーは塵一つも残っていなかったのだった。

記憶という、人間が辿ってきた不変のロードに手を出して操ろうと企んだルシファー。人の尊厳も平気で踏みにじるルシファーの恐ろしい企みは、“復讐の精霊”が動いたお陰で阻止することができた。だが、彼の地獄王の計画はまだ終わっていない。人間(ジョニー)の力だけではサタンを止めることはできないのか。ジョニー・ブレイズと“復讐の精霊”が往くロードに待ち受ける次の戦いも、果たして乗り越えていけるのだろうか。

ジョニーの記憶の世界で、ジョニー自身も知らない内に進んでいた計画。
ルシファーの企みに耳を傾けるのは、天界の天使だった…。