[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GHOST RIDER(2006)#15

水面下で進められていた地獄王の姦計。

悪魔の思惑を阻むべく、復讐の精霊が往く!

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

ルシファーが憑依した者たちを追いかけ、追い詰め、殲滅する日々を過ごすジョニー・ブレイズ。彼の中では常に彼に宿る“復讐の精霊”が渇きに訴えていた。もっと、と。もっと罪人の血を流さなければ罪なき者たちの無念は晴らされない。“復讐の精霊”の意思を同調したジョニーは、自身の怒りも込めてルシファーを打倒してきた。

そんな日々にもいよいよ終わりが見えてきた。どうやら、件の悪魔が向こうからジョニーたちに挑戦状を叩きつけてきたようだ…。

観衆の前に姿を現した焼け爛れた顔の男に、処女の腹から“下天”してきた天使たち。
舞台は着々と整えられつつあった。
【Found it】

ジョニー・ブレイズが地獄に堕ちてから、はたまた彼がその身に“復讐の精霊”を宿してゴーストライダーとなってからか、地獄王ルシファーは永い時の中で彼の力を利用するために様々な策を用意してきた。目的のにジョニーを騙し、弄び、悪逆の限りを尽くしてきたルシファー。しかし、そう簡単に彼のサタンの思い通りにはならなかった。ジョニーを追い詰めて心を折ろうとしても“復讐の精霊”が妨害するし、当の“復讐の精霊”もルシファーの甘言には聞く耳を持たない。

このままでは目的を達成することはできない、ルシファーは焦っていた。ただ無作為にヒトを殺しても、ジョニーと“復讐の精霊”の怒りを買うだけだし、自分が憑依した死体を数を減らすだけだ。だから、サタンは一計を案じることにした。大勢のニンゲンを殺して自身の糧とし、尚且つジョニーの心を完全に折る策を。そのために、ルシファーは人間社会に紛れ込んだ。普通のニンゲンにはルシファーの悪意を感じることはできない。自分の分身たちが始末されていく中でも、計画のために準備を進めていく狡猾さと忍耐力は流石はサタンと呼ぶべきか。

観衆の前に姿を現したジャック・ダニエルの正体は、ジョニーが取り逃がしたルシファー。
ルシファーはいつの間にかスポーツ会場のオーナーにまで上り詰めていた。その顔でよく潜り込めたな。

ルシファーの居所を知ったジョニーは内に宿す“復讐の精霊”の衝動に突き動かされるようにして、バイクを走らせる。あの時に躊躇ったために、多くの罪なき者たちが犠牲になろうとしている。絶対に阻止しなければならない。ケータイを持っていないのに「後で電話する」とディクシーに伝えるあたり、相当頭に血が上っていたようだ。

一方で、当のルシファーは観衆の前でスポーツ会場のフリーパスを宣言。シーズン中で一番の稼ぎ時だというのに、ルシファーは会場に多くの観客を呼ぼうとしているのだ。ジャック・ダニエルに成りすました悪魔の考えに難色を示す職員だが、ルシファーは止まらない。ルシファーがスポーツ会場のオーナーに成りすましたのは、会場に押し寄せ、楽しむ観客たちを大量のダイナマイトで吹き飛ばして皆殺しにするためだ。無料のビールに釣られてのこのことやってきた大人もその子供たちも、会場の中心にいる世界中の選手たちも纏めて死ねば、誰もが悲観に暮れるだろう。そしてその裏でほくそ笑むのはルシファー、という算段なのだ。相も変わらずやることがえげつない悪魔である。

熱狂に燃える観客と選手たちを纏めてドカン。
誰が爆破したのかは誰にも分からない。胸に抱えた悲しみをどこにぶつければいいのかも分からない。手向けの花の裏では地獄王の邪悪な笑みが浮かぶ。
愉悦の極みだねぇ。

これまでの戦いでルシファーの戦い方はそれまでの悪魔たちとは趣きが異なることが見えて取れる。メフィストは1人の契約者をじわじわと真綿で首を締めるように苦しめ、ブラックハートは都市を丸ごと地獄に変えて多数の人間たちを殺してきた。それは彼らの能力を強化するために必要だったからだ。だが、ルシファーの場合は自分が楽しみたいがためにやっているように感じる。燃え爛れた顔を曝け出すのも、これ見よがしにジョニーを煽っているようだ。

これは挑戦状だ。今度こそ奴をこの地上から消すにはもってこいの機会だろう。ならば行かない理由はない。

道中、ジョニーを煽ってきたヤンキーからケータイを“拝借”。
これで何時でもディクシーには連絡できるな。車の中にいるからって安全だとは思わないように。

 

ジャック・ダニエルが経営するスポーツ会場の事務所に乗り込んだゴーストライダー。彼が来るのを待っていたジャック、否、ルシファーは締め上げられても余裕の態度を崩さない。彼はただ単に自分の楽しみのためだけに、ジョニーに挑戦した訳ではない。

ちゃんと次善の策も用意してある。ジョニーと“復讐の精霊”の力を手中に納める策が。そして下天した天使たちもまた、ルシファーを追っていた。天使たちはどちらに着くのか…。

ルシファーは自らの分身と協力し、子供たちを人質に取っていた。
このクソ野郎が。