[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:GHOST RIDER(2006)#10

カボチャ頭の怪人が率いるゾンビの群れ!

迫りくる魑魅魍魎を撃滅すべく、ゴーストライダーとコナー刑事が手を組む!

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

地獄王ルシファーの魔力で墓地に眠る者たちがゾンビとして蘇った。町を埋め尽くさんと言わんばかりの化け物たちを従えてルシファーはジョニーの元へ向かう。

浅ましき人間の居所など地獄王には直ぐに分かってしまう。ジョニーは町のモーテルに立てこもったようだ。余裕綽々なルシファーはモーテルの呼び鈴を鳴らし、ジョニーを呼ぶ。トリック・オア・トリート。町の風物詩に則ってジョニーを苦しめようと企んだルシファーだが、出迎えたのは…。

トリック・オア・トリート?お前にくれてやるのは鉛玉だけだよ!
ゾンビに立てこもりにショットガン、ホラー作品のお約束だ!
【ゾンビー・パニック】

ルシファーがゾンビたちを蘇らせる数分前、ゴーストライダーはコナー刑事に見つかって尋問を受けていた。町で起きている非常事態の原因と目される“頭部が燃えた怪人”を追いかけていた刑事は、件の事件の犯人がゴーストライダーなのではないかと考えていた。ゴーストライダーは一見するとどう見ても悪役のそれだし、何よりジョニーがちゃんと刑事に説明をしなかったのが悪いが、今はこんなことをやっている場合ではない。コナー刑事の相手をしている暇はジョニーにもライダーにもない、こうしている間にもルシファーの勢いは増すばかりだからだ。

しかし刑事の執念は凄まじくゴーストライダーに食ってかかる。突きつけた銃口ヘルファイアで溶かされても、パトカーの爆発に巻き込まれてもこの老人は必死に食らいついてくるのだ。町の平和を守る警察官として、コナー刑事にも譲れない信念がある。超常の存在を目の当たりにしても凄みを利かせる刑事に、ゴーストライダーは遂に降参。今一度ジョニーに刑事に事態の説明をさせるためにか変身を解いてしまった。

こうなっては刑事を味方にするしかないだろう。悪党を倒したいという思いは同じなのだから。

戦意を滾らせる刑事の目の前で変身を解くライダー。
「頭が硬すぎる老人の相手なんぞ、我はパスだ」

目の前の骸骨男は突然変身を解いて倒れてしまった。非常識な出来事の連続に逢いながらも冷静に務めようとする刑事は額に青筋を浮かべながらも気絶したジョニーを拘束すると、町のガンショップに連れて行って武器を集める。ゴーストライダーの言うことを信じたわけではないだろうが、実はもう1人のフレイムヘッドの正体には刑事は心当たりがあったのだ。

やがて目が覚めたジョニーは刑事に促されると自分の名と経歴、そして戦う理由を話す。ジョニーの話す内容はぶっ飛んだものだ。愛する者を救うために悪魔と契約し、そうして悪魔憑きとなってからは罪人や地獄の悪魔たちとの戦いに身を投じている、なんて話はとても信じられるものではないだろう。オカルトなど歯牙にもかけない普段の刑事ならジョニーの話を真面目に聞こうとはしなかった筈だ。しかし、このイリノイ州にはジョニーと同じように悪魔と契約した男がいたことを、刑事は知っていた。

ティーブン・レビンス。己のエゴのためにメフィストと契約したスティーブンは、カボチャ頭の怪人「ジャックオーランタン」となり悪事の限りを働いた。町の最大の汚点となっていたスティーブンだったが、彼は「シビルウォー」にて私刑執行人「パニッシャー」に倒された。頭をぶち抜かれ、完全に絶命したスティーブン。しかし、その死体にルシファーが憑依して故郷に帰ってきてしまった。悪魔に身体を乗っ取られた哀れな男は、ルシファーの思い通りに動き、多くの人々を殺害して回った。殺された人々の中にはスティーブンの両親もいたのだ。

ジョニーの話を整理し、自分が知りうる情報と整合したことで町を脅かしている者はジャックオーランタンだということを信じたコナー刑事は一先ずジョニーに協力することを決意。警察署の部下たちに無線で応援を求めるものの、既に署にはゾンビの群れが押し寄せ、全員が喰われてしまったのだろう。無線に響く悲鳴と絶叫がそれを容易に想像させる。応援は得られない。ならば、胡散臭くはあるが頼りになる余所者と共に件の悪魔を倒す他ないだろう。

知り合いのモーテルに立てこもり、罠を張ったコナー刑事。やがて舞台は冒頭へ戻る。ショットガンでカボチャ頭を粉々にされながらも生きていたジャックオーランタンは瞬時に頭部を再生させ、ゾンビたちをけしかける。ゾンビを一体ずつ的確に始末していく刑事の奮戦を嘲笑うルシファー。人間風情がたった1人で何ができる、と。余裕な態度を崩さない地獄の王だが、その余裕が崩れるのにはそう時間はかからないだろう…。

今までよくも好き放題やってくれたなぁ。年貢の収め時だ!