[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GHOST RIDER(2006)#9

ゴーストライダーvsジャックオーランタン!

伝説が息づく地で、2人のフレイムヘッドが火花を散らす!

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

ジョニーがコナー刑事の尋問から脱出し、ルシファーを追っていたその頃、再びルシファーの魔の手が罪なき人々に迫ろうとしていた。死亡していたヴィランの肉体を乗っ取った地獄王は、夜の街を散策する子供たちに襲い掛かったのだ。

2人の子供たちのうち1人の首を刎ね、もう1人には助かりたければ自分と契約するよう迫るルシファー。そこにゴーストライダーが駆け付ける。復讐の精霊の怒りの炎は頂点を迎え、爆発し兼ねないものだった…。

子供からルシファーを引き離すライダー。
この犬畜生にも劣るクソ野郎は、即刻ぶち殺す。
【闇夜の激突】

前号ラストにて姿を現したジャックオーランタンはルシファーが憑依した姿だった。ジャックオーランタンことスティーブン・レビンス本人はシビルウォーにて殺害され、既にこの世にはいない男。メフィストと契約を結んでいた彼の魂は地獄に落ちたが、その肉体は地上に残されており、その死体にルシファーの欠片がとりついたのだ。ジャックオーランタンの装備を活用し、加えてスティーブンのそれを遥かに上回る残虐さを持つルシファーは脅威となる。

ジャックオーランタンがこの「スリーピー・ホロウの伝説」のヴィランとして登場するのは、「カボチャの名産地でハロウィンが盛り上がる地域だから」という理由だけでなく、首がなくなっても動く異形のヴィランという意味でもピッタリだったからだろう。

ターゲットが2人いれば片方は殺し、もう片方は生かす。そして契約を迫って贄とする。
助かった少年はトラウマで今後カボチャは食えないだろう。

ゴーストライダーはそんなルシファーの思い通りにはさせない。寸でのところで悪魔からの囁きから少年を救ったライダーは、ヘルサイクルを駆ってルシファーを引き回す。舗装されていないあぜ道、草木が生い茂る雑木林にコーン畑、鎖に繋がれて身動きが取れないルシファーに浴びせられる打撃の全てはライダーの怒り、そして犠牲となった者たちの怒りも現している。トドメと言わんばかりにヘルサイクルを急停止させた勢いでルシファーは道に吹き飛ばされ、そのまま通りかかった大型トラックに轢かれてしまった。トラックの運転手には気の毒なことをしたが、相手は正真正銘の化け物だ。気に病む必要はない、むしろ早く逃げろと運転手に告げるライダーは殺意を滾らせながらゆっくりとルシファーに歩み寄る。ルシファーはまだ死んでいないことを、ライダーには分かっていたのだ。ジャックオーランタンが装着していた弾力を吸収するジャケットが、全ての一撃を防いでしまったのだ。お返しとばかりに右腕に仕込まれたブラスターをライダーに向けて放つルシファーだったが…。

ルシファーが放った一撃はゴーストライダーの頭部を吹き飛ばすが瞬時に再生。
そこいらの炎でこの髑髏頭が砕けるとは思わないことだ。

ゴーストライダーは敢えてルシファーの攻撃を受けた。それはかの地獄王の意識をこちらに向けることで、街の住人たちに危害を加えないようにするためだったようだ。しかし、そんな考えが通じる程ルシファーが甘くはないことはライダーにも承知の筈。なのにそうしたのは、そうする他なかったからだろう。既に街には「炎に包まれた首無しの怪人が殺人を犯し、まだ警察に捕まっていない」ことが知られてしまっている。ルシファーはジョニーを苦しめるためなら、喜んで関係のない人々の命を奪う。それだけはさせないという、ジョニーなりの抵抗だったのだ。

ジョニーの考えを見透かしたルシファーは、ライダーとの直接対決を避け、街へと逃げていく。高速で飛ぶグライダーを操るルシファーを追うライダーだったが、見失ってしまった。このままでは取り返しのつかない事態に発展する。焦りに駆られるジョニーだがそこにコナー刑事が現れ、銃を向ける。刑事は件の怪人がゴーストライダーなのだと思い込んでいるのだ。怪人は自分ではない、と主張するライダーだが刑事は耳を貸さない。そうこうしている間に、ルシファーは街中に恐怖を広める準備を進めてしまっていたのだった!

「伝説が息づき、ハロウィンが盛んな地ならそれに因んだやり方があるなぁ」
墓地に眠る人々を地獄の力で蘇らせるルシファー。さあ、トリック・オア・ダイ?