[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2019)#4

遂に激突する2つのガーディアンズ

スター・ロードたちはガモーラを護りきれるのか?

 

 

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【あらすじ】

スター・ロードから船の指揮権をグルートが向かった先は緑に溢れた未開の星、ハーフワールド。この星は銀河系を震撼させている渦中の女であるガモーラが身を隠していた星でもあった。ガーディアンズ銃口を向けるガモーラだが、時間がない。

ガモーラを護ろうとするノヴァと、ガモーラを抹殺してサノスの復活を阻止しようとするダーク・ガーディアンズがすぐそこまで迫っていたのだった…。

ハーフワールドの降り立ったビルたちに攻撃を仕掛けてきたガモーラ。
やむを得ずストーム・ブレイカーで反撃するビルだが…。あ(察し)。
【守護】

「インフィニティ・ウォーズ」以降、表舞台から姿を消してきたガモーラ。その彼女がようやく姿を現した。彼女はレクエイムの姿で犯してきた罪に向き合い、仲間たちの元を去ることで彼女なりのケジメを付けてきた。強情なガモーラらしいやり方だが、養父との決着を急ぎ、宇宙全体を巻き込んだ戦いを起こしたことから少々人間不信になっているような節がある。「インフィニティ・ウォーズ」で殺そうとしたムーンドラゴンとフィラ・ベルだけでなく、かつては共に戦った仲であるベータ・レイ・ビルにまで銃を向けたのも、彼女たちが自分を殺そうとしているとガモーラは考えてしまったのだろう。長い隠遁生活はガモーラのささくれたっていた精神を追い詰めるには十分だった。

だが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはガモーラの敵ではない。

グルートの体を張った説得と真摯な言葉を受けてガモーラも銃を降ろす。グルートはこれ以上仲間たちが離れてしまうことは御免だった。各々が抱く思いはバラバラになってしまったが、それでも積み上げてきた絆は失ってはいない。そう信じるグルートにガモーラも優しい笑顔を向ける。もうガモーラが独りで戦う必要はないのだ。

ロケットのことを引き合いに出しながら口喧嘩をし、ハグを交わす2人。
そんな彼らにムーンドラゴンたちも一安心だ。装備を壊されたビルだけは不満げだが。

グルートはガモーラにこれまで自分たちに起こったこと、そしてサノスが復活しようとしていることとその復活のカギがガモーラにあることを話す。マッド・タイタンの復活を阻止しようと銀河中の超人たちがガモーラの命を狙っていることに「また!?」と驚きを隠せないが、ここにずっといるわけにはいかない。ガモーラを船に乗せ、グルートたちはハーフワールドを後にする。

ハーフワールドはある男の故郷でもある。
グルートたちには姿を見せなかったが…。
【激突、二大ガーディアンズ

ガモーラを迎えに行ったグルートたちだが、その場に居合わせなかった男が1人いた。スター・ロードだ。スター・ロードはハーフワールドに降り立っても、ガモーラに顔を合わせる勇気が持てず自室で塞ぎこんでいた。管理人的も同じ男だし、スター・ロードの気持ちも分からないでもない。しかし、もう酒に逃げることも塞ぎこむことも許されない事態に発展してしまった。

船に乗船したガモーラの前に現れたスター・ロードは、ガモーラの釈明を聞こうとせず手錠をかける。ガモーラはガーディアンズのメンバーだが、同時に裏切り者でもある。そんな彼女に厳しくも妥当な対処を取るのは“元”船長であるスター・ロードの役目だろう。気を抜けば、彼女を許してしまう。そんな緊張状態にある元船長だったが、彼らの元にノヴァが単身乗り込んできた。ボロボロの姿に何があったんだ、と駆け寄るスター・ロードたちだが、そこにノヴァを追跡してきたダーク・ガーディアンズが現れる。

コズミック・ゴーストライダーの勧誘を蹴ったノヴァは独りで脱出を図り、そしてガモーラに危機が迫っていることをガーディアンズに伝えに来た。だが、相手の方が1枚上手だったようでノヴァの往く先は知られていたようだ。ガモーラを差し出すよう迫るグラディエーター。だが、ここまでされてはスター・ロードにも黙ってはいられない。愛する家族を護るために武器を手に取り、仲間たちと共に“ガーディアンズ”に向かい合う。

手荒な真似はしたくない、抵抗するなと何度も警告するグラディエーター
だが、ここで彼らにガモーラを渡すわけにはいかない。久しぶりの喧嘩にクイルの口元に笑みが。

2大ガーディアンズの戦いが始まった。グラディエーターの放つ熱光線がスター・ロードたちの船を破壊したことで、名もなき星に不時着したガーディアンズは船外に出て彼らを迎え撃つ。平和を目指しながらも、相容れない正義を掲げる2つの守護者たちが激突する。

「往くぞグラディエーター!ストーム・ブレイカーの一撃を受けてみよ!」
ガーディアンズの中でも特に強大な力を持つビルとカラークの戦いがアツい。

2つのガーディアンズの戦力差は拮抗、とはならない。護るものがある者たちとそうでない者たちがぶつかり合い、かつ手の内を知り尽くしている者たち同士であるならば護る者たちが不利になるのは必然だろう。スター・ロードたちは船に残してきたガモーラを守らなければならないのに対し、ダーク・ガーディアンズはスターロードたちを戦闘不能にさせてガモーラだけを狙えばいいのだから。

コズミック・ゴーストライダーのコズミックブラストがムーンドラゴンを破り、ネビュラの一撃がフィラ・ベルをダウン。ビルもグラディエーターを抑えきれず防戦一方に。更にグルートやノヴァも、レイスとクリー帝国、シーア帝国の兵士たちに取り囲まれて身動きが取れない。ガモーラだけでなく倒れた仲間までも庇おうとするスター・ロードでは、ガモーラを護りきることは不可能だった。

そんなガーディアンズを前に居ても立っても居られずに飛び出したガモーラは手錠を自力で破壊し、武器を手に取りダーク・ガーディアンズに立ち向かう。だが、この状況ではガモーラはいい的に過ぎない。鴨が葱を背負って来た、というやつだ。グラディエーターの熱光線がガモーラの脚を穿ち、ネビュラの銃口が彼女に狙いを付ける。このままでは本当にガモーラは殺される。そんなことはさせない。ガモーラとネビュラの間に入ったスター・ロードは、熱光線で胸を撃ち抜かれてしまった...。

最愛の女に裏切られ、そしてその女を救おうと藻掻いた。世界を真っ二つにする大きな戦いの果てに女を救うことができなかったことを、スター・ロードはずっと悔やんでいた。その悔いは酒に逃げても、元カノに会っても消えることはない。ならば、どんなことがあっても彼女を護ってやりたい。例えそれが不可能であったとしても。彼女を護って自分が命を落とすことになっても。

大きな犠牲を払ったガーディアンズ同士の戦い。その結末はスター・ロードの死で幕を閉じたのだった…。

恋人は自分を庇って死んだ。
これが彼女が求めたケジメが齎した結果なのか...。