一丸となって侵略者を打ち払え!
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【あらすじ】
アベンジャーズとプロキシマ・ミッドナイト率いる侵略者たちとの戦いは熾烈を極めていた。倒しても次々と現れる侵略者の尖兵の勢いは収まらず、戦火は広がる一方。こいつらを倒すには指揮官を叩くしかない。
しかし、プロキシマ・ミッドナイトの猛攻の前にモニカとルークが倒されてしまう。そして、ブラックオーダーの攻撃はアベンジャーズが知らない裏でも起きていた。万事休すか…。
【NO PASARAN】
ヒーローたちがヴィランに倒されてしまうという、ブラックオーダーの強さと恐ろしさをアピールする上ではこの上ない展開から始まったアベンジャーズとプロキシマとの戦い。ニューヨークの上空は侵略者たちの宇宙戦艦で覆われ、サノスの尖兵たちが続々と地上に降下、そして絶え間なく起こる爆発の嵐。アベンジャーズはただ侵略者たちを倒すだけでは勝利とはならない。戦う力を持たない市民たちを敵の脅威から庇い、守らなければならないのだ。敵の無力化を図るために武器を奪い、無力化させるにしても敵の数が多すぎて現実的な手段とはならない。護るものが多いのなら、それを狙われると弱いということか。
次々に倒れるヒーローたちを前に嘲笑うプロキシマ。脆弱な人間程度が自分たちに勝てるはずがないと舌なめずりする。だが、彼女は知らない。化け物を倒すのはいつだって人間、今こそ人間の底力を見せてやる時。戦う力がない人間たちでも戦うことはできるのだ。
「NO PASARAN」、それは敵対する者から自分たちの立場を守る決意を叫ぶ言葉。市民たちには侵略者と戦う力はないが、意志を通すために叫ぶことはできる。侵略者たちに自分たちの生きるストリートを奪われるわけにはいかない、と一丸となってプロキシマらに向かって叫ぶ市民たち。彼らの武器は言葉、そして結束。その想いは同じくストリートに生きるヒーローも立ち上がらせる。
ヒーローも市民も皆アベンジャーズだ。
これ以上命が奪われるのは御免だ、奮起するルークの姿に後押しされ、スーペリア・スパイダーマンとスパイダーヒーローも尖兵たちの無力化に成功。戦局は一気にアベンジャーズが優勢に。これに対しブラックオーダーとしての意地を見せて、ルークと正面から殴り合いの応酬を繰り広げるプロキシマ。「何故オマエは倒れない?何故死なないのだ!?」ボロボロの体を押して戦うルークの姿に畏怖するプロキシマに、もはや勝ち目はなかった。市民たちの想いを乗せた拳が侵略者を打ち払う熱い展開が胸を熱くさせる。
だが、プロキシマもただでは負けない。彼女はあのサノスの左腕なのだ。彼女の槍で貫かれたスペクトラムは体を毒が回って意識を保てない。そして彼女が張った罠がアベンジャーズを襲う。アベンジャーズが知りえなかったソーサラー・スプリームの危機。ドクターストレンジの意識を乗っ取ったエボニー・マウの手で地上に恐ろしい怪物が出現する。
強大な敵によりヒーローがピンチになり、そこからの市民たちの声援を受けての逆転劇、スポ根ものような燃える王道な展開は大型クロスオーバーイベント「インフィニティ」に相応しい展開だろう。宇宙や地球の危機にそこに生きる全ての人々が一丸となって戦うのがこのイベントの肝なのだから。
そしてこのシュマゴラス出現という未曾有の危機に、海底に潜んでいた地球最強のヒーローも駆け付ける。