ダークレインを阻止すべく戦い続けるパニッシャー。
そんな彼を始末するべくザ・フッドの魔の手が迫る!
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【あらすじ】
ノーマン・オズボーン傘下の裏稼業を生業とするマフィアやギャング、武器商人たちが次々とパニッシャーに倒されていた。ノーマンと同盟関係にある犯罪シンジケートの首領フッドがパニッシャーの足取りを追うが、ヘンリーの情報操作の為に追いきれないでいた。
そこでフッドは協力者を地獄から呼び寄せる。その人物とは…。
【ザ・フッド】
ここで軽くザ・フッドについて解説する。
ザ・フッドことパーカー・ロビンスは元はただのチンピラであり、ある時盗みに入った屋敷の住人であった悪魔ニサンティを殺害、彼の所有物であった魔力を持つフードとブーツを入手。後天的に魔力を得たパーカーはこの力を以て裏社会のトップ層にまでのし上がった。邪悪な魔力を使って蘇らせた二流、三流ヴィランたちを従えて犯罪シンジケートを立ち上げるなどキングピンが脅威に感じるほどに力をつけ、自らをザ・フッドと名乗るなどニューヨークを裏から支配することも造作もないと言われていたが、この頃はノーマンの傘下に加わっていた。ノーマンの方が自分より強いなら今のうちに彼に与し、更に力を蓄えていずれはノーマンの勢力も乗っ取ろうとでも考えていたのだろう。ノーマンにはない魔力という武器が彼の要だ。
ザ・フッドはノーマンの命令に従い、パニッシャーを追いかけ彼を始末しようと躍起になるが、彼を捕らえることができないでいた。パニッシャーが独りで活動していたなら、容易に捕らえられただろう。しかし、パニッシャーには新たな協力者である椅子の男ヘンリーがいる。ヘンリーが監視カメラを掌握して情報を隠蔽、操作することでパニッシャーの足取りを追いづらくしていたのだ。加えてノーマンはマスコミや街の人々からの注目を浴びやすい立場にいる男故に、ザ・フッドは強硬手段を取れない。
このままパニッシャーとヘンリーの勝ちか?
【パニッシャーvs中華マッドサイエンティスト軍団】
…急にネタ方面に走った?よくあることだから気にするな。
さて、パニッシャーが向かうのは街の外れにある寂れた倉庫。ヘンリーの情報ではノーマンの傘下にある科学者たちが怪しげな動きをみせており、彼らの手で街の人々が行方不明になっている、とのこと。それを確かめにフランクは向かったのだ。
パニッシャーが見たのは狂った科学者たちによる狂気の産物。培養液に遣った夥しい死体の山。ヘンリーの情報通り、行方不明になった人々はここに集められて彼らの実験サンプルにされていたのだ。こんな畜生どもは生かしておくわけにはいかない。全員ブチ殺す。
科学者たちとの攻防が起こる中、突如として武装した警察が押し寄せてきた。あまりのもタイミングが良すぎる。実は彼らの正体はザ・フッドが寄越した警察に扮した部隊なのだ。そうとは知らないパニッシャーは科学者を手早く始末し、警察から逃走する。
パニッシャーが倒すのは、あくまでも悪党だけ。法の下に動く警察はパニッシャーの敵ではない。
パニッシャーは警察を殺さない。それはパニッシャーの美点であり、数少ない弱点でもある。その弱点をザ・フッドに入れ知恵したのはパニッシャーをよく知る人物。いったい何者なのだ?