ジョニーを救うべく異世界リンボに足を踏み入れるダニー。
しかし、事態はダニーも思いもしなかった展開に…。
前回はこちらから↓
【あらすじ】
ケアテイカーのアジトに連れてこられたダニーは‘’復讐の精霊‘’に対抗する存在‘’ネクロシス”の助力を得るべくケアテイカーに頼み、リンボへ繋がるポータルを開いてもらう。
リンボに辿り着いたダニーはリンボの支配者、ベラスコをネクロシスの居所を聞くがベラスコはただの人間であるダニーに興味を持ったのか、自分の斧を渡してネクロシスと戦わせる。助力が欲しければ戦って力を見せろ、と。
一方、ラスベガスに向かっていたジョニーはドクターストレンジの付き人ウォンと共にリリスが差し向けた悪魔たちと戦い、殲滅する。だが、メフィストの処遇を巡り2人は対立してしまう。
【ダニー・ケッチvsネクロシス】
前回で正しいことをする、と決意を固めてやる気を出したダニーだが、その次でいきなりとんでもない相手と戦わされるという難易度エクストラハードな事態にあうとは、ダニーも思っていなかったし、当時読んでいた筆者も思っていなかった。
窮地に立たされるダニーだが、戦意は衰えない。何があってもジョニーを助け出すという意思は揺るがない。
昔から決意を固めた時のダニーの行動力は凄まじいものがあったが、今回も遺憾なく発揮されている。
…今回はいい方向に発揮しててよかった。
【ジョニー・ブレイズvsウォン】
リリスが送り込んだ悪魔たちを共闘して撃退した2人だが、メフィストの処遇を巡り対立。
メフィストを牢から解放し始末することを望むジョニーと、牢に閉じ込めて手出しできないようにしたいウォンとでは意見は合わないのも無理はない。(当時刊行されていた他作品でメフィストは牢にいながらもいつものように暗躍していたのは言わない約束)
ジョニーの暴挙を止めようと魔術を駆使しながら説得しようとするウォンだが、ジョニーは耳を貸さない。
地獄の鎖で縛りあげ、必殺のペナンス・ステアでウォンを戦闘不能に。命まで奪わなかったのはかつての仲間への温情か。
ウォンとの戦いを制したジョニーはメフィストが幽閉された牢へ。メフィストはジョニーが来ることを分かっていたのかのように余裕たっぷりに待っていた。
牢から解放されたメフィストの貫禄は大悪魔のそれに相応しいが、直後に鎖で簀巻きにされ引き回されてしまう情けない一面も。
メフィストを連れ出したジョニーは何処へ向かうのか。
ネクロシスと戦うダニーだったが、突如ベラスコは自分の部下であるネクロシスの首を刎ねる。
意味が分からず戸惑うダニーに対して、ベラスコはネクロシスのどす黒い血をダニーに与える。新たな‘’スピリット・オブ・コラプション‘’の誕生が宣言される中で変わり果て、‘’力‘’を得たダニーの姿があった。
ダニーもジョニーも自分が信じる正しいことをやっているのに過ぎない。その中で仲間を傷つけ、望みもしない力を得ることになるのは皮肉な話である…。