[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

ゲーム:MARVEL FUTURE FIGHT:BLACK ORDER/INCURSION

平行世界から齎される滅び

ということで、今回は3/27に実装されたマーベルフューチャーファイトのアップデートテーマの1つである「ブラックオーダー」と追加されたユニフォームと新キャラクターの元ネタについて解説する(元ネタなしのサターナとエンジェルは対象外とする。すまぬ)。

まずはブラックオーダーについて。

ブラックオーダーはサノスに付き従う5人の超人たちを指すチーム名だ。残忍かつ傲慢なコ―ヴァス・グレイブ、槍の名手であり略奪者でもあるプロキシマ・ミッドナイト、チーム1の怪力を持つ大男ブラック・ドワーフ、強力無比のテレパスの使い手スーパージャイアント、策略家エボニー・マウの5人で構成されたチームは1人1人が強力な力を持つエイリアンだ。彼らは主君のために「ニュー・アベンジャーズ」誌や「マイティ・アベンジャーズ」誌、そして大型クロスオーバーイベント「インフィニティ」にて猛威を振るったが、フューチャーファイトでボスとして実装された当初も「こいつら強すぎだろクソゲー乙」と多くのプレイヤーを苦しめたものだ(インフレの波て恐ろしい)。

今回のアップデートで追加された新キャラクター「ブラックスワン」はそんなブラックオーダーの新メンバー。平行世界のアース616を滅ぼすために地球を襲った女だ。

[THANOS:THANOS(2016)]

お次は追加されたユニフォームについて。まずはサノス。

2016年から2018年まで刊行されたサノス誌、そのうちのドニー・ケイツがライターを務めた#13から#18に登場した未来のサノスがこのユニフォームの元ネタだ。

「キング・サノス」とも呼ばれる彼はデスへの想いを募らせ続けたサノスの「あり得たかもしれないもしも…」の姿だ。アベンジャーズX-MENガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも、そしてセレスティアルズやウォッチャーやギャラクタスも、生きとし生ける者たちを抹殺したサノス。お供のコズミック・ゴーストライダーとペットのハルクを従えるマッドタイタンは想い焦がれた女への最後の贈り物を送らんとする。その贈り物とは、「サノス・ウィンズ」誌をチェックだ!

これまで登場した平行世界のサノスの中でも、恐らく最強のサノスであることは間違いないキング・サノス。しかし、現代のサノスからすれば、未だにデスへの想いを捨てることが出来ない老いぼれでしかない。

[BLACK SWAN]

そしてこちらが新キャラクター、ブラックスワンことヤバト・ウンモン・トゥル。

彼女が初登場したのは2013年に刊行された「ニュー・アベンジャーズ」誌。彼女が平行世界の地球を滅ぼすためにアース616にやってきたと先述したが、彼女がアース616とは異なる世界からやってきた異邦人だと分かるだろう。では何故地球を滅ぼそうとするのかというと、それは自分たちの世界の地球を守るためだ。

彼女はマルチバースの衝突による“インカ―ジョン”現象の凄惨さを初めてアース616のヒーローたち、特にイルミナティに知らしめたキャラクターだ。個人の力ではどうすることもできない宇宙の終焉、それを回避して愛する者を救う手段があるとすればどうするのか。その結末はここでは書かないが、なかなかにエグいストーリーだったと思う。

イルミナティに捕らえられた彼女は、サノスに見いだされて「カバル」、そして「ブラックオーダー」のメンバーに加わる。滅ぼされた故郷と愛する者たちを甦らせようと躍起になるブラックスワンが、巡りに巡って、他者を滅ぼすことに躊躇しなくなるのは何の因果か。

アース616のワカンダの上空に突然現れたもう一つの「地球」。そこからやってきたブラックスワンと向こう側の地球人たち。こちら側の地球への敵意をぶつける彼女に緊張が走るブラックパンサーだが…。

 

今回のアップデートは前回の「アニヒレーターズ」に比べると少々ボリュームが物足りないと感じる。しかし、ネマブには中間アップデートといういつもの「出し惜しみ」がある。今回参戦したブラックスワンはあの“インカ―ジョン”に関わるキャラクター。“インカ―ジョン”は多くのヒーローやヴィランたちが各々の手段で解決策を模索した壮大なストーリー展開が売りだっただけに、フューチャーファイトでもこのテーマは取り扱っていくだろう。