[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:コズミック・ゴーストライダー・デストロイ・マーベル・ヒストリー

マーベルの歴史がブチ壊される!?

 

 

というわけで、今回はコズミック・ゴーストライダー・デストロイ・マーベル・ヒストリーの解説だ。コズミック・ゴーストライダーは「サノス・ウィンズ」でマーベルユニバースに初登場したヒーローともヴィランとも言い切れないクレイジーなキャラクター性、そしてファンキーな性格に反しての正体はパニッシャーことフランク・キャッスルだという意外性を持つ超人。本作はそんなコズミック・ゴーストライダーが主役を張ったシリーズの2作目「COSMIC GHOST RIDER:DESTROYS MAVEL HISTORY」の翻訳版。

コズミック・ゴーストライダーが登場した翻訳誌の解説はこちらから↓

 

lagia.hatenablog.com

 

lagia.hatenablog.com

【あらすじ】

ベビーサノスの教育に失敗したコズミック・ゴーストライダーは幼いタイタンの子を元居た時間軸の母星、過去の時間のタイタン星に返した後に銀河系のあちこちを放浪。やがてライダーはかつて自分が生まれ、戦い、この姿になった経緯を持つ地球へと辿り着く。そして生前の愛する妻子が暮らす家へと脚を運び、彼らと出会う。初めはフランクそっくりの姿に警戒されるライダーだったが自らをフランクの叔父だと偽り、かつヒーローであると称したことで接近していく。何故ライダーは妻子の元へやってきたのか、それはライダーにある思惑があったからだった…。

ライダーの姿を見せる“”叔父にフランクjrは興奮を隠せない。
どんな能力を持っているのか興味津々な息子に語るのはフランクが歩んできた歴史だが…。
【時空と空間を超えて、歴史を歪めて】

前作にてオーディンから譲り受けたタイムストーンの力で過去の世界へとやってきて、赤ん坊時代のサノスを殺そうとしたコズミック・ゴーストライダー。彼がそうしようとしたのは、後々の未来の世界にてサノスが行う大量殺戮を阻止するためだった。現代のサノスは強く、簡単には倒せないが無抵抗な赤ん坊サノスであれば殺すのは容易い、ということだ。それはマーベルユニバースがこれから辿る歴史を大きく書き換えることになる重大な事件だった。サノスが死ねば、「インフィニティ」をはじめとした多くの出来事がなかったことにされるが、同時に彼の行動が世界に齎したことにも影響が出るからだ。

過去を変えれば、元々いた現代や本来訪れる筈だった未来が変わってしまう。それは古今東西の多くの創作物でも描かれてきた、言わば必然な事象だ。これを良しとはしないユニバース全体の監視者である“ウォッチャー”ことウアトゥは、ライダーの前に現れてサノスを殺すことを阻止しようとした。超然者であるウォッチャーが自ら動くのは、歴史を変えることに計り知れない危険性がはらんでいることを暗示しているようだ。

しかし、過去のちょっとしたことを変えるだけならば現代と未来に大きな変化は起こらないのではないか。例えばコズミック・ゴーストライダーがレッドスカルになり替わる、みたいな。

そう、コズミック・ゴーストライダーが地球にやってきたのは自らが歩んできた歴史を変えるためだ。それも自分がかつてパニッシャーとなった事件の発端となった妻子の死を無かったことにするために、だ。ライダー自身が育てたサノスが、パニッシャーにならず平和に暮らす自分とマリアが生存する未来を創ることができたなら、自分にもできるのではと考えてしまったのだろう。だが歴史を歪めることの危険性はウォッチャーから口酸っぱく忠告されたばかりだ。だから、どこまで変えたら大丈夫かをテストする必要がある。そこでライダーは妻子が存在する時間軸よりも前の地球に降り立ち、実験を開始した。アベンジャーズX-MENファンタスティック・フォーなど多くの超人たちが経験してきたあらゆる出来事に干渉し、問題がないかを数十年に渡って確認してきたのだ。

本作はタイトルの通り、コズミック・ゴーストライダーがマーベルユニバースで起きた歴史を破壊して回り、やがては妻子の死をなかったことにできるかを描いた作品だ。ライダーが渡り歩いた歴史は多岐に渡る。ファンタスティック・フォーの誕生に紛れこんで「ファンタスティック・ファイブ」と改名させたり、ジーン・グレイではなく自身の身にフェニックス・フォーズを宿らせたり、キャプテンアメリカの配下である「ハウリングコマンドーズ」のメンバーとしてヒドラ相手に大暴れしたりと他にも様々な歴史に顔を出しては、次々に歴史を歪めていった。

全ては愛する妻子が生存し、幸せに暮らす未来を欲したため。そんなライダーの前に再び現れては警告するウォッチャー。果たしてライダーは妻子を生き残らせることができるのか。フランク・キャッスルの運命を決めた“あの日”が訪れた時にライダーとウォッチャーが下す決断とは。

あの日、家族で公園でピクニックに行き、そしてギャングの抗争に巻き込まれて…。
今の自分には過去を変えることなど訳ない。走るライダーだが…。

コズミック・ゴーストライダーが織り成すドタバタな珍道中に隠れた、数世紀に渡ってもなお残る妻子への変わらぬ愛と犯罪者への怒りが窺える本作はの顛末はコズミック・ゴーストライダーと、そして現代にて活動を継続するパニッシャーの今後にも少なくない影響を与えたのは間違いないだろう。

遠い宇宙の果てにて地球での自身の活躍をベータ・レイ・ビルらに聞かせるライダー。
ビルには嘘をつくな、とバッサリ切り捨てられてしまうが。そして、彼らが集まる宇宙船には、彼らが想像もしなかった新たな戦いの火種が.あったのだった..。