[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GUARDIANS OF THE GALAXY(2019)#1

狂えるタイタンが残した遺言。

銀河中を震撼させる“爆弾”に対処するは宇宙1のアウトローヒーローチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だが、いつもとメンバーが違っていて…。

 

 

【あらすじ】

銀河の外れ、マッドネス・タイタンことサノスの旗艦として運用していた「サンクチュアリ」にはサノスの弟であるエロスと、彼の招集に応じた超人たちが集まっていた。エロスが宇宙を拠点に活動する超人たちを集めた理由は、生前のサノスが残した遺書にあった。そこで彼らが知ったのは、サノスが自らの復活を予言していたという驚きの内容に驚愕する一同だが、そこにガーディアンズの姿はなく…。

自らの死を予見していたサノスは、ある人物に自身のメモリーを埋め込んでいた。
残念だったな、と嘲笑う死人の映像にヒーローたちは愕然とするしかなかった。
スクランブル】

一度は死んだ筈のサノスの復活が復活する。それは銀河中に住まう全ての生命体の破滅を意味していた。この情報を手にしたのはサノスの弟、エロス。彼はサノスが「レクエイム」の手で首を刎ねられ(胴体はコズミック・ゴーストライダーに炎の小便をぶっかけられ)た現場に居合わせ、そこで息絶えたサノスの体内に埋め込まれていた情報端末を解析し、この情報を入手したのだ。そこでエロスは銀河中で活動する超人たちを招集し、この未曾有の危機に対処するよう呼びかけたのだ。シルバーサーファーやベータ・レイ・ビル、グラディエーター、ダークホーク、そしてコズミック・ゴーストライダー等々と1人1人が一騎当千の実力を持つ彼らの協力を以てすれば、解決の道はあるだろうとエロスは考えていた。

だが、銀河系の危機が迫る中で彼らの姿はない。そう指摘するのはドラックスの娘であるムーンドラゴン。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーには声をかけなかったのか、そう問う彼女にエロスは首を縦に振る。彼がガーディアンズを呼ばなかったのは、ガーディアンズのメンバーに、件のメモリーを持つ者がいる可能性があったから。

その者の名はガモーラ。かつてはレクエイムと名乗り、養父サノスに自らの手で引導を渡した女だ。

サノスのメモリーを与えられた可能性がある者は地球や邪神、悪魔にはいない。
可能性があるのは、ガモーラただ1人だと断言するエロス。

サノスの復活は何としても、どんな手段を取ってでも阻止しなければならない。例え少なくない犠牲が出ようが、それだけは達成する。エロスは用意周到な兄ならば、兄に最も身近な者に自身の記憶を植え付けた筈だと考えていた。身近な者ならば、不測の事態が起きても用意したバックアップが活きやすいから。

しかし、彼の考えをそのまま鵜呑みにする者は少なかった。いくら何でも荒唐無稽過ぎるし、サノスの復活を阻止するということはガモーラを抹殺することを意味するから、信じる方が無理がある。エロスが見せた映像が偽物の可能性もあるから尚更だ。だが、首を失った主の身体を奪還するべくサンクチュアリに強襲をかけた者たちの存在が、少なくともマッド・タイタンが蘇ろうとしていることだけは事実なのだと証明するには十分過ぎるものだった。

サンクチュアリの前に突如現れ、攻撃を開始した惑星ノーウェア。
ノーウェアを操るはサノスの私兵ブラックオーダー。襲撃者を迎撃するヒーローたちだが…。

ブラックオーダーを迎え撃つヒーローたち。だが、彼らは先述のエロスの発言が元で“ガモーラを殺してでもサノスの復活を阻止する“と考える者たちと“憶測で決めず、他の手段を講じるべき”と考える者たちとで真っ二つに分かれてしまい、足並みが取れないでいた。そんな状態では幾ら個人が強くても、ブラックオーダーを阻止することはできない。サノスの胴体は盗まれ、プロキシマ・ミッドナイトが放ったブラックホールサンクチュアリの残骸諸共に全員が吸い込まれてしまった。

 

ヒーローたちがブラックオーダーに敗北を喫したその頃、ドラックスの死亡にガモーラとロケットの出奔と立て続けに起こった不幸な出来事に不穏な雰囲気に包まれるガーディアンズ。残ったメンバーはスターロードことクイルとグルートの2人だけ。クイルはガモーラを思いとどませることができなかった。グルートはロケットを止めることができなかった。2人は世界のために犠牲となったドラックスを救うことができなかった。すっかりやさぐれてしまったグルートに、悪態をつきながらも付き合うクイル。チームはもう崩壊寸前だった。そんな彼らの前に現れたのはブラックホールの向こうに消えていったヒーローたちだった。

ワームホールから飛んできたのはストーム・ブレイカー。
驚く2人だが、直感からこれは“人助け”だと判断し協力する。

ストーム・ブレイカーと「ミスティカル・チェイン・プロジェクション」に掴まってかろうじて脱出できたのはストーム・ブレイカーの主であるビルにコズミック・ゴーストライダー、ムーンドラゴンにフィラ=ベルとごく一部のヒーローたちだけだった。エロスたちの身を案じる彼らに、何があったのか問いかけるクイルたちだったが、これは銀河系を揺るがす大きな戦いの始まりに過ぎなかったのだった。

ノーウェアの消失に突然現れたビルたちと、緊急事態を察したノヴァ・コープスはクイルたちに手を出さないよう忠告する。
だが、ここで動かないガーディアンズではない。新たなメンバーを迎えて事態の収束に動き出す。

「サノス・ウィンズ」「インフィニティ・ウォーズ」と銀河系を震撼させてきた事件が1つに繋がり、超人たちを引き合わせた。バラバラな考えのままのガーディアンズは恐ろしい狂人の復活を阻止できるのだろうか...。

サノスの復活を目論むブラックオーダーに手を貸すのは、ヴァルハラの神ヘラ。
死を司る女神は、愛する者を手に入れるべく動き出したのだ。