闇夜を照らす太陽たち
ということで今回は10月5日に実装されたマーベルフューチャーファイトのアップデートテーマである「ミッドナイトサンズ」と、アップデートで追加された3種のユニフォームの元ネタについて解説する。
まずはミッドナイトサンズについて。
このブログ内でも何度か取り上げたミッドナイトサンズ。90年代に初登場したこのチームは地獄の女王“マザー・オブ・デーモンズ”リリスとその配下の悪魔憑きや怪物たち、そして“復讐の精霊”ザラソスを退けるために結成された。ケアテイカーを中心にゴーストライダー(ダニー・ケッチ)にジョニー・ブレイズ、ブレイドやモービウスといったダークヒーロー、更に魔術に精通したドクターストレンジといった魔術師たちが結託したこのチームの名は、その後もしばしば地上を襲う悪魔たちを退ける者たちに掲げられるようになっていった。
当初のチーム名は“MIDNIGHT SONS”即ち“闇夜の息子たち”だったが、時代の流れか“MIDNIGHT SUNS”=“闇夜の太陽たち”に改名している。やっぱり息子たちでは女性ヒーローを組み込むのに抵抗があったのかもしれない?(エルサとかは例外か)
ブログ内で取り上げているミッドナイトサンズの活躍についてはこちらから↓
【DOCTOR STRANGE:THE DEATH OF DOCTOR STRANGE】
次は実装されたユニフォームについて。まずは“至高の魔術師”ドクターストレンジ。
このユニフォームの元ネタは2021年に刊行されたミニシリーズ「デス・オブ・ドクターストレンジ」。タイトルの通り、ストレンジの「死」を描いたこの作品でストレンジは本当に死亡する。それはもうあっさりと。
まあ、ただでは死なない所がストレンジなのだが。このシリーズではストレンジに代わる“至高の魔術師”が登場するのだが、それが誰なのか予想するのが当時のちょっとした楽しみだったりする。
【SISTER GRIMM:RUNAWAYS】
2人目はシスター・グリムことニコ・ミノル。
ユニフォームの元ネタは2017年度のランナウェイズ誌。元恋人の裏切りに仲間の死別と、度重なる不運に見舞われたことで精神的に追い詰められたニコ。彼女はランナウェイズ、そしてAフォースからも離れて孤独に生きていたが、ある日を境に離れ離れになっていたランナウェイズのメンバーが集結。再びチームとしての活動を再開する。
思春期から大人に成長した彼らがそれぞれの抱える苦悩と確執を乗り越えられるかが、このランナウェイズ誌の見どころだ。
【DODTOR VOODOO:STRANGE ACADEMY】
最後はドクター・ブードゥー。
ユニフォームの元ネタは2019年から刊行された「ストレンジ・アカデミー」。
ハ〇ーポ〇ターにあやかってマーベル版魔術学校とも呼ばれたストレンジ・アカデミー(?「お辞儀をするのだストレンジ!」)で、ブードゥーは学園長であるストレンジの補佐つまり副校長の立場にいた。元とはいえ“至高の魔術師”だった実績と実力、そして気難しい他の教師たちや生徒たちを纏め上げることができるのはジェリコぐらいだろうから、この配置は適切だろう。ウォン?あいつは獄中のメフィストを監視しているのに忙しかったから(監視できてたかは疑問だが)。
管理人が超常現象やオカルト系を題材にしたダークヒーローものが大好きなのは、このブログを読んでくれている読者ならもう分かっているだろう。ミッドナイトサンズをテーマにしたこのアップデートは管理人的にどストライクだった。仕事先で狂喜するのを抑えるのに苦労したものだ。
とはいえ、内容はあまりミッドナイトサンズらしくはないかな、という感想は拭えない。「これミッドナイトサンズを語ったストレンジ・アカデミーじゃね?」そう思わずにはいられない。しかし、それでもこうしてダークヒーローたちにスポットが当たったアップデートが来たのは素直に嬉しい。新キャラクターとしてマンシングが追加されたのも最高だ。来る中間アップデートでは管理人の最推しが強くなって帰ってくるようだし、このアップデートを存分に楽しみたい。
さて、ここからは中間アップデートにて追加された2種のユニフォームについての解説をしていこうと思う。アップデートテーマは「レイジ・リターン」。骸骨をエンブレムに掲げた2人がパワーアップして帰ってきた。
【SIN :RAGE RETUNED】
先ずはレッドスカルの娘、シンシア・シュミットことシン。
このユニフォームは元ネタが存在しないネマブオリジナルのユニフォーム。しかし、シンの特徴である赤毛と銃火器群はそのままに父親の顔を模したマスクを装備した姿は非常にカッコいい。
まあ、正直なことを言うと顔のモデリングは「ゴールデンゲートブリッジ」ブラックウィドウの流用じゃね?だが。とはいえシンがコミックで登場したのは2023年現在、「フィアー・イットセルフ」での原点からかけ離れた姿が最後なので結果的には良かったと言えるか。人によってはショックを覚えること間違いなしだからね。
【GHOST RIDER:RAGE RETUNED】
2人目はこのブログではお馴染みの男、ゴーストライダー。
ユニフォームの元ネタは2022年から刊行中のゴーストライダー誌。ブログ内でもエピソードを紹介しているので見ていくといいぞ()。
コミックでの大柄でマッシブなフォルムに見る者を威圧させる風貌を完全再現したネマブには素直にグッジョブと言いたい。ライダーの代名詞であるヘルサイクルのデザインも、コミックのものに準拠しているのも嬉しい。足元の地面から地獄の鎖を伸ばして相手を串刺しにし、チェーンソーを振り回す様を操作できて感無量である。
ダークヒーローたちの多くにスポットが当たった今回のアップデート。中間アップデートも込みで最高に管理人好みのアップデートだった。シンにスポットが当たったのは意外だったが、単に弱キャラに救済を与えるだけでなく彼女が所属するヒドラがオカルト系や超常現象を武器として振る舞う組織だということを考えると自然だと感じるようになった(こじ付けが過ぎる?)。
とはいえフューチャーファイトに参戦したダークヒーローたちの中には、まだまだ救済されていない者たちもいる。次回はヘルストームとサターナにスポットが当たって欲しいものだ。いや本当に。頼むぞネマブ。