闇に隠れ、悪を討つ者たち。
というわけで、今回はダークヒーローたちが所属したヒーローチームの解説だ。
“闇夜の太陽”ミッドナイトサンズのタイトルが発生させたり、モービウスやウェアウルフ・バイ・ナイトの実写作品が公開、配信されたりと勢いが止まらないダークヒーローたち。彼らは普段はワンマンで動く者たちばかりだが、時には巨大な悪と戦う為に手を組み立ち向かう。一匹狼たちが集まり、時に意見が合わずぶつかり合い、時に手を取り合う姿は胸を熱くさせる。
そんな彼らが所属したチームを幾つか紹介する。
【ミッドナイトサンズ】
恐らく一番メジャーなチームであろうチームが“闇夜の息子たち”ミッドナイトサンズだ。
ミッドナイトサンズは90年代のマーベルを代表するオカルト系のチームで、メンバーもゴーストライダー(ダニー)にブレイド、モービウス、ドクターストレンジ、ヴェンジェンス等々とオカルト系のヒーローたちの多くが所属する。ゴーストライダーの秘密を知る謎の男ケアテイカーが登場したのもこのシリーズからだ。
ゴーストライダーと彼のサイドキックとして活躍していたジョニー・ブレイズ(とある事情から変身能力を失っていた。長くなるから割愛)を主軸に、次々とぶつかるヒーローたちとの戦いを通して、やがてリリスと彼女がソウルシードから目覚めさせたセンチュリオスと“復讐の精霊”ザラソスと激闘を演じた。
リリスとの戦いが終った後は解散したが、ダークヒーローたちの共演はインパクトが強かったのか以降もメンバーを変えて再結成されている。
ダムネーションではオリジナルメンバーであるジョニー・ブレイズとブレイドは続投し、ムーンナイトやマンシングらが加わった。
【レギオン・オブ・モンスターズ】
2つ目はモンスターチーム、レギオン・オブ・モンスターズ。
このチームの初出は2000年代だが、チーム名の元ネタは70年代のイベント。当時の4大オカルトヒーローであったゴーストライダー(ジョニー)とモービウス、マンシング、そしてウェアウルフ・バイ・ナイトが一堂に会するという斬新な企画であったイベント名を冠するこのチーム。
メンバーもオリジナルメンバーであるモービウスやウェアウルフ・バイ・ナイト(後にマンシングも合流)を中心にリビングマミーやマンフィビアン、エルサ・ブラッドストーン、更にフランケンシュタインと化したパニッシャーも所属したりと粒ぞろいだ。
地の底の底にある地下都市“モンスターメトロポリス”を自分たちの安住の地とし、人目を忍びつつ、悪意を持ってやってくる者たちを撃退してきた。
モンスターメトロポリスには一時期デッドプールが、王として居座ったこともあったがデッドプールのボロボロの心が安らぐことはなかったようだ。
いいとこだったよ、あそこは…。
【ハウリングコマンドーズ】
3つ目はSHIELD所属のモンスター部隊、ハウリングコマンドーズ。
SHIELDの創設者であるニック・ヒューリーの命を受けたデューガン(カイゼル髭のおっちゃん)が結成したチームで、ワーウルフやリビングマミー、マンシング、ゴリラマンなどが所属。
我が強すぎるモンスターたちと彼らを纏め上げようと悪戦苦闘するデューガンのやりとりはコミカルで面白い。
まあ、モンスターより恐ろしかったのはデューガン当人だったのだが。
SHIELD所属のモンスターチームという前2つのチームとは異なる点があるためか、アニメ作品にSHIELDが登場する作品にもハウリングコマンドーズが登場した作品もある。メンバーはだいぶ異なるが。
また、平行世界であるシークレットウォーズでは、デッドプールの妻であるシクラーが殺された夫を蘇らせるためにモンスターたちを引き連れて冒険する話もあったりする。
今回紹介したダークヒーローチームはどれも魅力的だが、如何せんメンバーが大体固定されていて、新顔が増えにくいという欠点がある。マンシングなんか全てのチームに参加してるし。
ニコやマジックなどニューフェイスを加えて新しく生まれ変わったミッドナイトサンズの活躍に期待だ(でも男ばかりの泥臭い戦いも見たかったり…)。