[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:FRANKEN‐CASTLE#19

フランケン・キャッスルvsダーク・ウルヴァリン

骨と肉が砕け散るまで戦え!

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

ザ・ハンドのニンジャ軍団を相手に大立ち回りを演じたフランクは、怨敵ダケンの居所を突き止めた。犯罪者を残らず駆逐するために、そして自分を殺した相手に復讐をするために。

東京の風俗街に足を運んでいたダケンを強襲するパニッシャー。これを迎え撃つダケン。光が届かない地下鉄で、血みどろの戦いの第二ラウンドの幕が上がる!

フランク・キャッスルが化け物となって蘇った。
退屈凌ぎにまた殺してやるよ、と意気込むダケンだが…。
【VAIOLENT BATTLE】

前号にてレディー・ゴーゴンをはじめとしたニンジャたちを打倒したパニッシャーは、休む暇もなくダケンを討つべく行動を起こした。今号(と次号)は同時期に刊行されていたダケンを主役とした「ダーク・ウルヴァリン」誌とのクロスオーバーイベントとなっており、2人の超人たちが繰り広げる残虐ファイトが楽しめる内容となっている。

「ダーク・ウルヴァリン」誌でパニッシャーからの強襲を受けたダケンは、数か月前にこの手で殺した筈の男が異形の姿で蘇り、自分に復讐戦を挑んできたことに驚きながらもこれを迎え撃った。しかし、怒りの感情に突き動かされるままに戦うパニッシャーの猛攻の前には、自慢の爪も致命傷を与えることはできなかった。“フランケン・キャッスル”と化したパニッシャーに押されていくダケン。このまま行けば、パニッシャーの勝利だろう。

剣山付きの落とし穴に落とされ、そこに手榴弾を放り込まれ、はうはうの体で脱出したところに車で叩き潰されるダケン。
ボー〇ボのようなハジケた戦い方だ。「まだ息があったかーー!!!!」

いつにも増して絶好調な暴れっぷりを見せるパニッシャー。だが、その実、フランクの心と体は既に限界に達していた。破綻した精神は回復はしておらず、錯乱しては精神安定剤を服用する姿は痛々しい。そこまでしてでも戦うのはフランク・キャッスルが“パニッシャー”であろうとするからか。

体内に埋め込まれたブラッドジェムの輝きが増す程に、パニッシャーも強くなる。つぎはぎだらけの精神をブーストさせて動き続けるのは正に狂気の沙汰だ。

だが、パニッシャーの猛攻を受けながらも、ダケンも負けじと反撃を加えていく。ここでお前なんぞに負けるわけにはいかねぇんだ、と爪をで切り付けていくダケン。耳を削ぎ、胸に刃を突き立てる姿は非常に恐ろしい。そしてパニッシャーの心臓にブラッドジェムが埋め込まれているのを知ると、これを奪おうとする。

ブラッドジェムは持ち主の戦闘力をどんどん高める。
これさえあれば、目の前の死人もあの親父も倒せるのでは、とダケンは考えたのだろう。

魔石の放つ光に惹かれるかのように、攻撃性を高めるダケン。だが、それはパニッシャーも同じだ。ダケンの殺意を上回るかのようにパニッシャーの攻撃も勢いを増していく。周囲の被害を顧みないフランクの一撃の連続を浴びた末に、強気な姿勢を崩さなかったダケンも遂に逃亡を選択する。地下から地上へ出て、人目を気にする余裕もなく街並みを逃げ回るダケン。その様は戦いに敗れ、無様に逃げ回る野良犬のそれだ。彼の心中を語るモノローグも敗れた彼の悔しさと、満たされることのない欲望を物語っていた。

そして、そんな野良犬を逃がす程パニッシャーも甘くはなかった。

ダケンのモノローグから変わってパニッシャーのそれに変わる。
パニッシャーの心境は尽きることのない怒りに満ちている。

2人の超人たちが、日本は東京を舞台に大乱闘を繰り広げる。やっていることは前号でのニンジャ軍団のそれと同じく残虐ファイトなわけだが、ダケンとの戦いはヘルズガードとの戦いと同様にパニッシャーとの鏡合わせと言える内容だ。ダケンもヘルズガードも、そしてパニッシャーも“家族”を失い、それ故に戦うことを選んだ男たちだ。

鏡合わせ故に、彼らは相容れない。そして、息子を救うために現れた男ともパニッシャーは相容れることはないのか。

ダケンに処刑を行おうとするパニッシャーを止めるウルヴァリン
子を思う親を、家族を手にかけたパニッシャーは討てるのか…。