ゴーストライダーvsブラックアウト!
ブルックリンを恐怖に包む殺人ガスの蔓延を阻止せよ!
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【あらすじ】
デスウォッチとキングピンが求める缶、それに入っていたのは人体に悪影響を与え、死に至らしめる恐ろしい神経毒を大量に含む殺人ガスだった。
少年たちから缶のありかを吐かせ、缶を手に入れるデスウォッチとブラックアウト。
事態は一刻を争う。2人の凶行を止めなければ。急げ、ゴーストライダー!
【暗闇に閉じ込めれる者】
ブルックリンを恐怖に染める一連の事件も終盤。キングピンよりも先に缶を入手することに成功したデスウォッチはブラックアウトと共に残りの缶を手に入れるべく行動を起こす。残りの缶は少年たちが隠し持っている、そう考えた2人は少年たちの隠れ家に襲撃。少年たちは何の力も持たないただの不良少年、本物の悪党に勝てるはずもなく全員捕らえられてしまう。
このままでは全員殺されてしまう。缶のありかを聞き出す為なら、これまで散々ビジネスの邪魔をしてきた少年たちを皆殺しにするくらいデスウォッチにとってはなんてことない。スーパーヴィランの前には少年たちは震えて許しを請うことしかできない。
警察署がデスウォッチ一派の襲撃を受けたことを受け、ニューヨーク中の警察も総動員で捜査が開始される。墓地でのマフィアの抗争と少年たちの好奇心がとんでもない事態を引き起こしてしまったものだ。その騒動の中にはダニー・ケッチもいた。彼もまた墓地での騒動に関わっているかもしれない、と警察からマークされていたのだ。しかし、ダニーは警察からの圧力に屈っしてはいられない。姉のような犠牲者をこれ以上出させる訳にはいかない、そう言って飛び出すダニーの姿は正にヒーローのそれだ。
たとえゴーストライダーの力に怯えていても、この力があれば誰かを救うことができる。そう考えるダニーの目前で血が流れた。
復讐せねば。悪党は誰一人として生かして帰しはしない。
茂みに隠れてデスウォッチの配下を1人、また1人と始末していく復讐の精霊。
闇夜に隠れて命を奪う、それはブラックアウトがこれまでやってきた所業をそのままお返ししているようだった。逃走したデスウォッチを見限り、1人で缶を見つけ出したブラックアウトにゴーストライダーが迫る。
大勢の人がいる場で缶を開け、殺人ガスをばらまこうとするブラックアウトにゴーストライダーの“眼”が発動する。ペナンス・ステアで見られた者は空気も魂も全て焼き尽くされるのだ。
ペナンス・ステアが缶と、中身のガスを全て燃やし尽くした。これでこのくだらないモノを巡る馬鹿げた殺し合いは終わり。残ったのはブラックアウトへの償いという名の処刑だ。
しかし、ブラックアウトは異常なまでの執念からペナンス・ステアを耐えてしまった。自身の顔を地獄の炎で焼かれながらも、彼は生きていた。
ゴーストライダーへの呪詛の言葉を吐き捨て、逃げ出すブラックアウトをゴーストライダーは追わなかった。復讐するのは私だ。罪なき者だけが復讐できる、ブラックアウトを始末することなど何時でもできる。次に奴が姿を現した時が、奴の最後だ。
ブラックアウトは復讐という名の暗闇に囚われた。では復讐の精霊であるゴーストライダーはどうだろう?彼もまた暗闇に囚われている、その暗闇にあっても罪なき者を守護する意思がライダーを支えているのだ。