[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:GHOST RIDER(1990)#1

ゴーストライダー・リボーン!

二代目ゴーストライダー、ダニー・ケッチ登場!

【あらすじ】

ニューヨーク市ブルックリン。この街ではギャングやマフィアとの抗争、恐れを知らない若者たちの暴走と犯罪に満ちていた。

そんなある日、気弱な青年ダニー・ケッチは姉バーバラとハロウィンの夜を過ごしていたが、運悪くデスウォッチ一派とキングピン一派の抗争を目撃してしまい、両者から狙われてしまう。

凶弾に倒れ、血を流すバーバラ。絶対絶命のダニーだが、廃材に紛れていたバイクを見つけ、姉と共に脱出を図る。しかし、バイクの光るガスキャップに触れたことで、ダニーに異変が生じる。

犯罪が謳歌する街に復讐の精霊が降臨する!。

「私は復讐の精霊、ゴーストライダー!」
罪人が朝日を拝むことはない。
ゴーストライダー再臨】

2022年現在に至るまで、ゴーストライダーの基礎を築き上げた男、それがこの二代目ゴーストライダーだ。

本シリーズはこのブログ内でも何度か触れている二代目ゴーストライダーこと、ダニー・ケッチが初登場したエピソード。

初代ゴーストライダーであるジョニー・ブレイズが復讐の精霊ザラソスと分離して変身能力を失い、ロクサーヌと結ばれたところでゴーストライダーの物語は幕を閉じたが、今シリーズはその続編であり、主人公も舞台も一新して描かれていった。

この時代に合わせて様々なゴーストライダーが登場する、というスタイルは以降のゴーストライダー誌にも受け継がれ、後のアレハンドラやロビー、コズミックゴーストライダーと多種多様のライダーたちが世に送り出されていった。

 

新主人公ダニー・ケッチは、よく言えば気弱、悪く言えば臆病な男だ。

いつも我が強い姉や恋人に先導され、自分は後から着いて行くといった内向的な彼だが、そんな男が悪を許さない復讐の精霊となり、悪人たちをなぎ倒し、ゴーストライダーを危険視する警察の包囲網を易々と突破していくカタルシスがたまらない。

ゴーストライダー自身も復讐の精霊として為すべきことを実直にこなし、助けられる命を救う為に奮闘する姿がカッコいい。

称賛なんかいらない。自分は復讐の精霊なのだから。

病院に怪我人を運ぶゴーストライダー
二代目ゴーストライダーは(比較的)とても優しい男なのだ。

しかし、無敵のゴーストライダーといえどダニー・ケッチには敵が多い。

姉バーバラは一命を取り留めたが、点滴に繋がれ、意識が戻らない。

ゴーストライダーの力を以てしても大切な人1人救うことができない。あの夜、姉を引き留めてさえいれば、こんなことにはならなかったのでは。

ダニーが縋る相手は復讐の精霊しかいない。

沈み込むダニーを他所に、デスウォッチとキングピンの抗争は激化の一途を辿る。キングピンを出し抜き、ニューヨークを支配下に置きたいデスウォッチは“あるもの”をキングピンから奪ったが、それを街の若者たちが持ち去ってしまう。

“あるもの”とは何なのか。デスウォッチとキングピン、二大ヴィランの野望をゴーストライダーは阻止できるのか。

ゴーストライダーの新たな戦いが幕を開けた。

奪われた“あるもの”に執着する2人は手段を選ばない。
ブルックリンが戦場と化す…。