ウェルカム・トゥ・ラスベガス!
奴は血塗られた情け無用の男、スカーレットスパイダー!
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【あらすじ】
ラスベガスが地獄と化す少し前、無意識にラスベガスにやって来たベン・ライリーは1人の少女と出会う。超常の力を振るう彼女に警戒心をむき出しにするベンだが、彼女からミッドナイトサンズと共にメフィストを倒すよう依頼される。
悪魔たちが蔓延るラスベガスでミッドナイトサンズが到着するまでベンは生き残れるのか?
【戦え、スカーレットスパイダー】
今回の主役を張るのはスパイダーマンことピーター・パーカーのクローンの1人、スカーレットスパイダー。オリジナルのスパイダーマンと同じ能力と正義感を持ち、目的のためなら手段を選ばない苛烈な一面を持つ男だ。
そんな男が地獄と化したラスベガスで戦うのだが、この回だけでベン・ライリーという男がどんな男なのかが分かってしまいそうな位濃密な展開だ。
悪魔に襲われるガンショップの店主をヒーローらしく助け、悪魔は看板に頭から激突させて磔に。やりすぎじゃないかとも思ってしまうが、これぐらいやらないと悪魔は止まらないので対応としては正解と言えるだろう。
さらに、自身の身を守るためと戦闘力の増加を目的に全身に銃火器を装備する、とオリジナルのスパイダーマンならやらない方法も躊躇わずに行ってしまう。
生きるか死ぬかの極限の戦いなのだから綺麗ごとなんて言ってられない。
化け物たち相手にはこれでも足りないくらいだが、ないよりはマシだろう。
悪魔が運転する暴走ミキサー車を強奪してラスベガス中を駆け回るなどやりたい放題に暴れ回るスカーレット。
その様はどこか楽しそうに見える。この地獄ではスパイダーマンとして振る舞う必要もないし、あるがままの自分で居られる。今この瞬間だけはベンにとっての理想郷なのかもしれない。