戦士の宿命!
戦い続ける老兵にダニーが見るものとは…。
前回はこちらから↓
【あらすじ】
ホテルインフェルノの地下闘技場で挑戦者たちを次々と叩き伏せる先代アイアンフィスト、オルソン・ランドール。
控室でオルソンと再会を果たすダニーは、オルソンが悪魔と契約を結び「現世に戻れる代わりに24時間以内に24人試合を制す」という無茶な戦いを強いられていることを知る。止めるように言うダニーだが、オルソンと契約を結んだのはダニーにとって因縁がある悪魔だった。
【戦わなければ生き返れない、地獄は御免だ】
オルソンが体の限界を迎えてもなお戦い続ける理由。それはただ一つ、地獄から解放されること。命を落とし、地獄に落ちてからのオルソンは戦いもなく、虚無の時間をひたすらに過ごしてきた。戦いたくても戦えない。それは戦士にとっては耐え難い苦痛だったのだ。だが、この状況をオルソンは決して喜んでいるわけではない。
鍛え上げた拳を悪魔たちの見世物にされてしまっている自分への怒りと諦めでいっぱいいっぱいだ。顔を伏せるオルソンにダニーか声をかけられない。
ダニーとファットコブラにできることはオルソンの勝利を信じることだけ。
天使を崇拝する狂信者ディーコンも下し、いよいよ最後の試合。
これに勝てば晴れて自由の身だ。オルソンの対戦相手はダニーにとって身近な存在だった。
今すぐ試合を止めるように、闘技場の支配人ディーケイに叫ぶダニーだがディーケイは耳を貸さない。かつて自分に屈辱を与えた男を苦しめるには最上の手だろう。
ファットコブラの母親も人質に取り、大人しく試合を観るよう強要する。
先代と妹の戦いが始まる中、卑劣な罠にハマるダニー。ダニーの決断は…。