メフィストに敗れ、囚われの身となったストレンジ。脱出できるのか？
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【あらすじ】
メフィストとのゲームに敗れ、イカサマの罰として滅多打ちにされ牢に放置されたストレンジ。自分の力の無さを嘆く彼に救いの手が差し伸べられる…。
ストレンジとしては関わりたくないメンバーだろうが、そんなことは言ってられない。
【全てを失った者の行く末】
至高の魔術師、ドクターストレンジ。地球圏で最強のヒーローの1人であり、数多くの魔物や異次元からの侵略者たちを打ち負かし、地球とそこに住む人々を守ってきたスーパーヒーロー。
だが、ダムネーションでの彼は、至高の魔術師の称号も住む家をロキに奪われたことや友人や恋人にも見放されたことを延々と引きずり、やることなすこと全てが空回りするダメ男だ。とてもスーパーヒーローのそれではない。
幻覚として現れたウォンからの厳しくも暖かい激励にもかみついて反発するだけで、メフィストに対抗できる策も浮かばない。
うなだれることしかできないストレンジ。そんな彼を見かねてか、ウォンの幻から現れたクレア・ストレンジ。恋人兼師匠のピンチにロキとスカーレット・ウィッチの2人を連れて駆けつけてくれたのだ。
突然の事態に驚愕し、クレアがここに来れるはずがないと錯乱するストレンジだが、ロキとワンダの説得に応じて協力してホテルインフェルノからの脱出を図る。
だが、悪魔たちの魔の手がそれを許すはずがない。攫われたクレアを救出するべく、悪魔に憑り付かれ、堕ちたアベンジャーズと戦う決意を固めるのだった。
恋人が自分のピンチに駆けつけ、その恋人が目の前で攫われる。実に悲劇的だ。
男は恋人を救おうと怒りを滾らせて、恋人を救おうと戦う。実に勇敢なことか。
それらが全て地獄王メフィストの掌の上だということを、ストレンジは知らないのだ。
クレアの正体はキャプテンマーベルの変身した姿。ストレンジを確実に堕落させ、自分たち悪魔の手駒とするためにメフィストが遣わしたのだ。当然ロキもスカーレット・ウィッチも、本物ではなく、正体も悪魔のそれ。地獄からの瘴気に充てられ、正気を失ったストレンジが見ている幻に過ぎない。そんなストレンジが敵と判断した者たちは、自分を助けるために駆け付けたミッドナイトサンズ。
メフィストからすればこんなに面白い見世物はないだろう。
ストレンジの魂は完全にメフィストのもの。人間同士、仲間同士で精々潰しあうがいい。
友もいない男に救いの手など来ない。
