[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:GHOST RIDER(2006)#24

天使への復讐を誓ったジョニーたちの戦いは次の舞台へ。

今度の舞台は刑務所だ!

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

2年前、アメリカ某所。人気もない静まり返った夜にサイレンが鳴り響いた。とある教会で殺人事件が起き、警官隊が押し寄せたのだ。教会内に踏み込んだ彼らは思わず凍り付く。厳かな建物の中は見たのは見るも無残な姿に変わり果てた信者たちで埋め尽くされ、そして神父が血塗れの姿で座り込んでいたのだ。神父の足元には凶器である銃が。神父を取り押さえる警官隊だが、神父はうわ言のように呟いていた。天使が私にさせたのだと。

神の下僕が起こした痛ましい事件。しかし、これは始まりに過ぎなかった。天使の「神託」は厳重な警備網が敷かれた刑務所で下るのだ。

凶悪な殺人犯が収監された刑務所で獲物が顔を出すのを待つ男が1人。
男の名はジョニー・ブレイズ。“復讐の精霊”をその身に宿す彼は、天使の気配をこの刑務所で感じ取っていた。同室のチンピラを〆る彼には一切の情けなどない。
【Fanatic】

前号にてザドキエルへの復讐の意志を強め、再び当てもない放浪の旅に出たジョニー。そうして彼が辿り着いたのは凶悪な殺人犯が多く収監された刑務所。そこでジョニーは何を思ったのか自らこの刑務所に収容されてしまうが、それには訳がある。この刑務所に収監された犯罪者の多くは精神疾患、特に神やそれに類するオカルト染みたモノに手を染めたことで気が触れた者なのだ。ジョニーがどうやってこの場所を知ったのかは描かれないが、これも“復讐の精霊”の導きによるものだろう。

この刑務所は犯罪者だけでなく職員から発する“罪”の匂いで充満している。逸る“復讐の精霊”を諫めながらも、復讐の機会を待つジョニーの顔は険しい。まともな神経など持ち合わせていない連中を相手にする職員たちもまた腐っていたのだ。

そう、神のお告げを受けたのは犯罪者だけではない。職員もまた例外ではないのだ。職員の1人の体に刻まれた神の下僕を示すタトゥー。控室のロッカー内にびっしりと張られた天使からの啓示を眺め、実行に移す男の目は正気ではない。

職員は同僚を襲撃し、更には檻の中の犯罪者たちを解き放ってしまう。
「全てはザドキエルのため、彼の言うことは全て正しい」だと?
遂に尻尾を出しやがったなァ!?

所内で起きた異変を感じ取ったジョニーは牢を破壊し、顔に地獄の炎を纏いながら天使の使者を探す。もう“復讐の精霊”を諫める必要はないが、この復讐はあくまでもジョニー自身のもの。ターゲットを見つけ出すまではジョニーの仕事なのだからもう少し待っていろ。多数の職員を血祭りに上げる犯罪者たちの所業を目の当たりにしながらも、ジョニーは天使の使者を探す。こいつらなど何時でも倒せるのだから。

そしてジョニーは刑務所内のとあるエリア「セル・ブロック:D」にて遂に使者を探し出した。ただし、先述の職員ではなく別の人物だったが。体中に無数のタトゥーを入れた強面の男たちを従えた男は、初対面である筈のジョニーのことを知っていた。ジョニーがザドキエルに復讐心を抱く理由も、そして今日ジョニーが自分と出会うことも全て彼が崇める神が教えてくれたというのだ。男の正体は教会で殺人事件を起こした神父、いやさ“元”神父というべきか。不敵な笑みを浮かべる元神父は神の下僕としてジョニーに教えを説くつもりなのだろうか…。

 

刑務所には受刑者たちに神の教えを説く「教誨師」という役職があるという「『時は加速』する」。彼らは受刑者たちに対して、悪を悔い正しい道を歩むよう教え諭すそうだが、今回登場した神父は神の神託を建前に人殺しをした悪党に過ぎない。いかなる理由が、いくら神父サマだろうと許される行為ではないだろう。

そしてジョニーが元神父と対面している間に、職員の男が何重もの隔壁で閉ざされた死刑囚を解き放ってしまう。男の名はディーコン。神の教えを絶対のものとし如何なる妥協も許さなず神に仇なす存在を鏖殺する、俗にいう狂信者の類の危険人物だ。

ディーコンが収容された牢の見張りを撃ち殺し、職員はかの男を解き放つ。
成人男性の身の丈をゆうに超える大男は、任務を遂行せんと行動を起こす。
次号、悪魔憑きと狂信者のデスマッチの幕が上がる!