[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:SCARLET SPIDER#17

ヒーローとして為すべきことを…。

決意を新たにする男、スカーレットスパイダー!

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

メフィストと契約を結んだのはいいが、かの悪魔側に付くか仲間たちの元に戻るか、決心が付かないスカーレットスパイダー。

仲間たちが必死に戦う中、寝返ったことなど言えるはずもなく陰からウォンに銃口を向けるがそこにメフィストが放った刺客が現れる。その刺客は…。

もう一人のスカーレットスパイダー、カインの体に憑依したメフィストの配下。
ベンが迷っていることなど地獄王には筒抜けだったのだ。
【弱さと強さ、全部ひっくるめてヒーローとなれ】

メフィストと契約を結ぶ、それは魂を悪魔に売り渡すことに他ならない。魂を売る理由は人それぞれだが、前回ベンがメフィストと契約を結んだのは弱い己を誤魔化すための悪手だ。そんなことはヒーローが取る行動ではない。

ベンも自分の間違いに薄々気付いているのだが、認めたくないのだ。仲間たちを裏切り、悪魔に味方すればかつて失った大切なモノが帰って来る。自分の良心とエゴを天秤に掛けたらどちらに傾くのか、いつものように引き金を引けないベンの心の痛みが丁寧に描かれている。

そんな煮え切らないベンを見越してあらかじめ刺客を作っていたメフィストの周到さは流石と言える。

だが、その刺客にスカーレットスパイダーを選んだのはミスチョイスだった。かつてはベンと何度も戦い、時には共闘したこともあったもう一人のピーター・パーカーのクローン、カイン。そのカインを操り、ベンと戦わせるのはメフィストからすれば愉悦だったのだろう。

ベンはそんなメフィストの目論見を察し、ライバルを救うために戦う決心を固める。ベンも昔に己の存在意義を確率させる為だけに他者の命を弄んだことがあったが、メフィストの行動はベンが過去の弱い自分を想起して戦う意思を見せたのはメフィストにとっても想定外だったのだ。

あってよかったベルトのポケット。
特殊な薬品を飲ませてベンに憑依した悪魔を追い払う。

無事に悪魔を追い払い、正気を取り戻したカインに今回の経緯を詰め寄られて逆ギレをかますなど大人げない行動を見せたが、最終的にヒーローの道を踏み外さずにすんだ。

ラスベガスから去るカインを見届けた後、仲間たちの元に戻る。ミッドナイトサンズには自分の力が必要だから。

スカーレットスパイダーの戦いはまだ終わらない。