マンシング生誕50周年記念作、第2号!
スパイダーマンとリザードはマンシングの脅威を止められるか!?
前回はこちらから↓
【あらすじ】
マンシングの力を奪い、地球全土を大混乱に陥れたフラウワー。彼女が所属する組織から警告されるが、彼女は耳を貸さず人類抹殺の手を緩めない。
アベンジャーズも地球の至る所から伸び続ける蔦や化け物たちの対処に追われ、身動きが取れない中、スパイダーマンたちが駆け付ける。果たして状況は好転するのだろうか。
一方、マンシングことテッド・サリスと出会ったキャプテンアメリカは事態の収束に協力するよう頼むが…。
【テッド・サリス】
前回ではマンシングの能力について解説したが、今回は先にセオドア(テッド)・サリスについて解説する。
テッドは元々は主に血清などの生物工学を専門とした科学者であり、彼がマンシングとなった原因である血清「SO-2」も彼自身が創り出したものだ。
SO-2を創ったのもSHIELDに雇われ、彼らの「キャプテンアメリカを生み出した血清の再開発」という野望のためで、そこにテロ組織A.I.Mの襲撃に巻き込まれたことで自分に血清を打ちマンシングとなってしまったのだ。
テッドは見た目では普通のおじさんだが、その内は目的の為ならどんなに危険なことでも平然と行う危うさとそんな自分に恐怖する小心者な一面を抱える男だ。成果を上げるためならリンボの悪魔と契約を結び、妻との幸せな生活も手放してしまうのだから恐ろしい。
そんな彼だが、意図せず件のキャプテンアメリカと対面。
自分が得た“力”と自分の弱さに向き合えないテッドはSO-2は未完成のもので、自分では作れない、力になれないと嘘を付く。そんな彼にキャプテンアメリカの声は届かず、拒絶されてしまう。
【化け物となった友人と親愛なる隣人に勇気を貰って】
テッドに拒絶され困り果てたスティーブは、テッドと同じく生物学に明るい科学者であるリザードことカート・コナーズ博士のラボを訪ねる。
コナーズならば今回の事件の解決の糸口を見つけられるかもしれないと踏んだのだ。しかし、マンシングの体を構成するSO-2血清はテッドが創ったもの。自分では手に負えないと自分の力不足を嘆くコナーズだが、そんな彼もマンシングの蔦に飲み込まれる。
精神世界でかつての友人であるテッドと再会を果たしたコナーズはテッドに詰め寄る。「何故噓を付いた」と。
自分の弱さから逃げようとするテッドをコナーズは同じ科学者として、そして友人として引き留めようとする。
この事態を引き起こしたのは君が創り出した血清が原因であり、そこから目を背けるのは科学者として恥ずべき行為だ。君は今までどんなことでもやってきたのだから、今回もできるだろう。コナーズはテッドを必死に説得するがそれでもテッドは首を縦に振らない。「化け物になったこともない君に僕の苦悩が分かるものか!」とテッドは子供のように喚き散らしてしまう。
もはや自分に説得は出来ないと踏んだコナーズは精神世界から脱出する前に、自らリザードに変身して言う。「化け物は君1人じゃない。」
そして戦闘の最中、今度はスパイダーマンが蔦に飲み込まれて、精神世界に飛ばされてしまう。既にキャプテンアメリカとリザードからテッド・サリスの話を聞いていたスパイダーマンは目の前に現れた男がテッドなのだと感づき、弱り切った彼に説得という名の説教を始める。
テッドを落ち着かせたスパイダーマンは、自分やコナーズたちを精神世界に引き込んだのは迷う自分に道を示して欲しかったからだろう、とテッドに語る。
テッドも本当はこの非常事態を解決したい、しかしどうすればいいのか分からない。そんな彼の苦悩に気付いたスパイダーマンはテッドの背中を後押しする。
「悩む前に行動だ。それが悪手だったとしてもね」
【復活、マンシング】
スパイダーマン、リザード、キャプテンアメリカ。3人と対話し、決心を固めたテッドは自らの意思で地上で暴れまわる蔦や怪物たちを取り込み、吸収していく。
奪われた“力”は返してもらう。この恐ろしい姿は僕のものだ。
マンシングの姿を取り戻したテッドはスパイダーマンたちに目もくれず何処かへ去る。蔦の活動は収まっていくとはいえ、地上の混乱を収束するにはマンシングが必要だ。後を追おうとするキャプテンアメリカたちをコナーズは静止する。彼にはやるべきことがあるんだ、と。
姿を消したマンシングが現れたのは何処かの一室。かつてテッド・サリスが妻であるエレンとの愛を手放し、悪魔に魂を売った場所だ。
目を背けてきた自分の“力”にも弱さからも逃げない、そう決めたマンシングはこの地であの時と同じようにリンボの悪魔を呼び出す。この事態を解決する為の力を得るために。
再び禁忌に手を染めたマンシング。果たして彼が呼び出した悪魔はこの危機を打破する鍵を握る者なのか。ミュータントであり、リンボの魔術を操る女戦士マジック参戦!