何者なんだお前は!?
という人もいると思うから、今回はマーベルコミックに登場するキャラクター「ジ・オーブ」について解説する。
画像は先日の「ハズブロ・パルスコン2022」で発表されたマーベルレジェンドの新商品、そのラインナップにしれっといたジ・オーブのものだ。スパイラルやストライフといった面々に混じっていたのが非常に腹筋に悪かった。
ジ・オーブは主にゴーストライダー誌に登場するヴィランであり、赤いレーシングスーツの改造品を身に纏い、そして何よりも目を引く巨大な目が特徴的な人物だ。
光線を発射するビームガンと支離滅裂で纏まりがないふざけた言動を武器に、時に他者をイラつかせ、核心を突いた発言で追い詰めたりとコメディリリーフとトリックスターの両方を兼ねた役割を与えられたキャラクター。
そんなジ・オーブだが、実は彼は2人いるということはあまり知られていないかもしれない。
こんなイカレ野郎が2人もいるとか世も末だぜ。
1人目は70年代のゴーストライダー誌に登場したジ・オーブ。
本名はドレイク・シャノン。
元々はジョニー・ブレイズの養父であるクラッシュ・シンプソンと同じくバイクのスタントマンだった彼だったが、スタント中の事故で重傷を負い醜い顔になってしまう。それをクラッシュとその子であるジョニーを逆恨みし、ゴーストライダーに挑戦するというのが彼のメインストーリーだ。
光線銃とスタントで培ったバイクスキル、手下たちを駆使しゴーストライダーを苦しめた。隠し玉として目からビームも撃てる。
醜い素顔、と先述したがそれは目玉な顔のことではない。実はこれはヘルメットで、その下にドロドロに爛れた素顔がある。正直あんな顔になったら、誰かを恨まないとやっていられなかったのだろう、と考えてしまう。
2人目は2000年代のゴーストライダー誌から登場したジ・オーブ。
初代ジ・オーブと違い、こちらは本名は不明で特徴的な目玉な顔もヘルメットではなく「本物の顔」という本当に人間なのかと疑いたくなる男だ。初代との繋がりも未だに不明という登場から暫く経つが、未だに謎が多い人物だ。冒頭の立体化されたジ・オーブはこちらの2代目がベースだろう。
光線銃やバイクを操ることは初代と同じだが、この男独自の能力として「他者には見えないモノが見えてしまう」がある。見えないモノとはオカルト的な意味ではなく、世界の理といったモノが見えてしまうというデッドプールやシーハルクたち「第4の壁」を超える者たちとは違った形でぶっ飛んだキャラクターだ。
そんな物が見えてしまう為か理性が崩壊し、自分が何者なのかもよく分かっていないし、その特異な能力に目を付けるヴィランもいたりと不幸気質な彼だが、酷い目に会う様がこんなにも似合うのは何故なのだろうか。
ゴーストライダー50周年の炎の勢いは衰えるところを知らず、コミックだけでなくマーベルレジェンドにも広がりを見せている。
次は誰が立体化されるのか楽しみだ(個人的にはザラソスやスキナーがレジェンド化されたらいいな~)。