[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:AMAZING SPIDER-MAN(2015)#9

スコーピオの逆襲!

ゾディアックの企みを阻止するために、フューリーと共に宇宙へ飛べ!

 

 

前回はこちらから↓

 

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[あらすじ]

ニューヨーク、パーカー・インダストリーズアメリ支部。かつてのバクスター・ビルディングに来訪者が1人。S.H.I.E.L.D.長官ニック・ヒューリーだ。彼が慌ただしくガードマンを退かし、スパイダーマンの元を訪ねたのには理由がある。行方を眩ませていたテロ組織ゾディアックの首領であるスコーピオの逮捕に燃えるヒューリーは、スパイダーマンの協力を求めたのだ。そして、スパイダーマンもまた件の男の居場所を突き止めてようとしていた。

スコーピオの潜伏先を探る術は宇宙空間に浮かぶ人工衛星にある。ヒューリーの要請を承諾したスパイダーマンは、依頼者と共に宇宙へ向かうが…。

バクスター・ビルディングに格納されていたロケットを「アラクノ・ロケット」と命名し、これを以て宇宙へ向かうスパイダーマンたち。ピーターの歌はどうもフューリーのお気に召さないようだ。

[Scorpio Rising]

イギリスでの騒動の後、表舞台から姿を消したスコーピオ。彼が姿を消したのは自分の破壊活動に満足したからでも、ましてや自身の行動を忌避してヴィランから足を洗ったのではない。悪事をするにはそれ相応の準備期間が必要。計画を次の段階に移す準備を終え、スコーピオの毒牙が再びスパイダーマンを襲おうというのか。

今シリーズ「スコーピオライジング」は2015年から刊行されたアメイジングスパイダーマン誌にて登場したゾディアックとの決戦を描かかれ、パーカー・インダストリーズの技術力とピーターが培ってきた人脈を総動員して挑む熱いストーリー展開が特徴だ。

そんなスパイダーマンとフューリーが乗るロケットは、パリ上空の人工衛星へと接近する。2人が宇宙までわざわざやってきたのは、スコーピオの拠点を探るにはこれが確実な方法だったからだ。S.H.I.E.L.D.もかつてウェブ・ウェアと人工衛星のネットワークを使ってスコーピオの居場所を探ったことがあったが、その作戦はスコーピオのハッキング工作により失敗した。今回は同じ轍は踏まない。リモートではなく、手動で衛星を操作することでスコーピオからのハッキングの効力を無効化しようというのだ。正直無理があると管理人は思うが(案の定というか作戦の立案者はスパイダーマン当人)、意外と効果的だったようだ。それはヒーローたちの行動を監視していたスコーピオの焦り様から見て取れる。

しかし、この事態を想定していないようではテロ組織の首領は務まらないというもの。周囲に待機していたS.H.I.E.L.D.の衛星たちをジャックしてスパイダーマンたちへ突撃させる。いくらスパイダーマンとはいえ、大質量の鉄の塊の襲来はさばききれない。勝利を確信するスコーピオだが…。

大英博物館から盗み出したアイテム「ゾディアック・グランド・オーラリ」により類稀なる情報操作力を手にしたスコーピオ。だが、そんな小手先の戦法など圧倒的な火力には無力と知るがいい。ヒューリー愛用の光線銃が火を噴くぜ!

押し寄せる人工衛星を次々に破壊して、スパイダーマンのハッキングの時間を稼ぐヒューリー。緊急事態とはいえ、自分たちの資源を自らの手で破壊することに心を痛めるヒューリー。だが、彼の災難はまだ終わらない。スパイダーマンスコーピオがフランスに隠れていることは突き止めたが、飛来した超巨大な衛星を破壊するのにアラクノロケットを使って破壊してしまったからだ。組織の衛星は悉くスクラップになり、帰る手段を失い、当のスパイダーマンは「これで解決」などと抜かす始末。ヒューリーじゃなくともブチ切れたくもなるだろう。

とはいえ、これでスコーピオが潜伏する場所は分かった。後はそこに急行するまで。ヒューリーを騒ぎを知って駆け付けた国際宇宙ステーションに避難させ、スパイダーマンは単身地球へ戻る。行き先はフランスはパリ。人間が単独での大気圏突入など正気の発想ではないが、それを可能にするのがパーカー・インダストリーズだ。

「あり得ない。奴はソーじゃないんだぞ!」驚愕するスコーピオだが、配下たちはスパイダーマンの背に燦々と輝く蜘蛛の星座が見えていた。蜘蛛の毒は蠍のそれをも上回るのだ。

 

これまでにもピーター・パーカーは読者の予想を超える作戦を打ち立て、これを成功させてきたが、今回の単身での大気圏突入には管理人も肝を冷やしたものだ。某機動戦士シリーズをはじめとしたSF作品ではお馴染みな大気圏突入だが、スパイダーマンのスーツには冷却装置も股間に収納されたラップテープもなく、スーツの頑強さと蜘蛛糸だけでこの危険な弾丸ツアーを成し遂げてみせたのだから。ピーター当人もギリギリだったようだが、何はともあれ無事に(?)パリに辿り着いた。後はスコーピオを捕らえるだけだ。

何百もの層で構成されたウェブ・ボールに包まれることで超高熱と着地の衝撃を緩和させたスパイダーマン。しかし、そこに怒りに燃えるスコーピオが迫る。

次号、スパイダーマンvsスコーピオ!花の都を舞台に蜘蛛と蠍が雌雄を決する⁉