[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:BLOOD HUNT(2024)#2

地上を飲み込む巨大な闇の力!

アベンジャーズ、そして“至高の魔術師”をも打ち倒し、勢いを増すヴァンパイアたち。彼らを討つ術は残されているのだろうか…。

 

前回はこちらから↓

 

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[あらすじ]

地上を照らす太陽の光は暗黒次元の影により遮られ、陰に息を潜めていたフリークスたちが一斉に蜂起した。突然の事態に人々を、国を守るためにニューヨークにアトランタ、果てはラトヴェリアとそれぞれの地で奮戦する超人たち。そんな彼らの動向を追い、次々に手をかけていくブレイドヴァンパイアハンターは、今や彼らの王として、その牙を人間たちに向けたのだ。

いったいどうしてこうなったのか。戸惑いと疑念は尽きないが、それでもヒーローたちは戦うしかない。仲間がその身を挺してでも守り抜いた「シンボル」にかけて。

雷神ソーは磔にし、スカーレット・ウィッチは精神の牢獄へ閉じ込め、そして、盟友ブラックパンサーを新たな「同胞」へと変えたブレイド。ヴァンパイア化したティ・チャラの姿はショッキング過ぎる…。

[Rise Again]

暗黒次元ダークフォースディメンションの力を用い、地球をヴァンパイア蔓延る地獄へと作り変えたブレイド。事件の首謀者がまさかの管理人最推しヒーローの1人であったことに驚きを隠せない管理人だが、彼が胸に秘める悪意は未だ底が知れない様に驚嘆と敬意を覚えてしまう。大型クロスオーバーイベントでは超人たちの「死」がお約束だが、今回のイベントの主役は宇宙の創造神でも地獄王でもなく、ヴァンパイアなのがポイント。吸血鬼に血を吸われ、その魂を支配された者は吸血鬼の意のままに操られるグールと化す。そう、ブレイドはただヒーローたちを殺すだけではなく、彼らをヴァンパイアへと変えてしまったのだ!

瞳孔を開き、唸り声を上げながら獰猛な牙を覗かせるヒーローたちの姿に「マジかよ!」と声が出てしまいそうになる。

“至高の魔術師”も例外ではなく、ヴァンパイアへと変貌。幸い魂まで化け物に変わる前に難を逃れたストレンジだが、これではヴァンパイア退治どころではない。彼の助けを求めてサンクタム・サントラムを訪ねたマイルズたちも呆気に取られてしまうが…。

ブラックパンサーにドクターストレンジ。ヒーローたちの心臓部となる司令塔を手中に収め、ダークホールドをはじめとした闇の魔術に精通するワンダに、数多くいる超人たちの中でも最高各の戦闘力を持つソーをも捕らえた。用意周到かつ抜け目のなさは、冷酷なハンターとして異形たちから恐れられてきたブレイドの戦術眼が光る。

ここまでしても、ブレイドの思惑は未だに明かされない。何故こんな真似をするのか、と目で訴えるティ・チャラに皮肉で返すブレイドの姿はそこらのヴィランより恐ろしい。

そして、ブレイドは次にブラッド・コヴンを最愛の娘であるブリエル・ブルックスの元へ送り込む。その意図は、ブリエルの抹殺!?

世界を救うためにドラキュラ伯爵と共にニューヨークへと飛んできたブリエル。そんな彼女の前に現れたブラッド・コヴン。彼らのリーダー各であるブラッドストーム・ワンは伯爵のクローンだという。せめて似せて作れヒドラ

自らを侮辱され、ブリエルを亡き者にせんとするブラッドストーム・ワンらに怒りを爆発させる伯爵に対して、未だに事態が呑み込めないブリエルは戸惑うばかりなのが対象的。伯爵は事件の首謀者がブレイドであることを察知しているが、ブリエルはそうではない。彼女が「それ」を知った時にその手に握る刀を振れるのかが、このブラッドハントの肝だろう。

とはいえ、ブリエルを守りながら伯爵1人でブラッドコヴンを相手取るのは難しい。彼らの表情にも余裕が見て取れるのがそれを物語っている。だが、こんな危機的な状況に現れるのが「ヒーロー」だということを彼らは知らない。

アベンジャーズの生き残りが駆け付け、頭数は揃った。さあ、戦いだ!

前回は不意を打たれたが今度はそうはいかない。得物を逃がした時点で、ハンターの負けだ。

ヴィジョンの吶喊を皮切りにブラッド・コヴンの戦力を分散させ、キャプテンマーベルの特大のフォトンブラストで闇を打ち払う。死んだ筈の太陽の光に照らされるヒーローたちの神々しさは美しく、天敵たる陽の光を前にブラッド・コヴンは悪役のテンプレじみた捨て台詞を吐いて撤退していく。このカタルシスがたまらない。

 

強敵の前に一度は敗れながらも、逆襲の一手を打ち出すアベンジャーズ。ここから一気に逆転劇の始まり、とはならないのがホラー作品特にパニック物のお約束だ。

ブラッド・コヴンを退け、ブリエルと伯爵と共にサンクタム・サントラムを訪ねたアベンジャーズはそこで漸くストレンジの身に起きた異変を知る。しかし、ヴァンパイアへと化してしたのはティ・チャラとストレンジだけではない。ここにいるメンバーの中で、ただ一人、ブレイド接触した者がいることを彼らは知らない。

マスクを自ら引き裂き、狂暴な顔を露わにするスパイダーマン!マイルズ、お前もか!?