[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:BLADE(2023)#4

聖剣奪取作戦!

列車に乗り込み、吸血鬼たちを叩き切れ!

 

前回はこちらから↓

 

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[あらすじ]

聖剣ライト・ブリンガー。天使ルシファーが「神」から賜った伝説の宝剣。それこそがブレイドが求めた「始祖」アダナを討つ術だった。ヤクザたちから救出したチュリップから聞き出すことに成功したブレイドは、ドクターストレンジの助けを借りて聖剣を手に入れる算段を建てる。

ライト・ブリンガーはアキレス・インダストリーズが手に入れ、彼らの拠点へと列車で運ばれている。手に入れるには奪い取るしかない。だが、“至高の魔術師”はブレイドからの協力要請に懐疑的な姿勢を見せる。それはかの企業にもヴァンパイアの影が見え隠れしていたからだった。

アキレス・インダストリーズのボスであるハミルトン・アキレスの正体はブレイドと同じくヴァンパイアだった。吸血鬼たちの中でも特に獰猛なリーパーズである彼は、聖剣と共に何人もの人間たちを運んでいた。日陰に生きる吸血鬼たちが、こぞって活動的になったことに疑問を抱くストレンジだが…。

[Train Heist]

「始祖」にリーパーズ、そしてデイウォーカー。マーベルユニバースに登場するヴァンパイアたちは一口に吸血鬼といっても、その種類は人類と同様に多岐に渡る。人の目につかない暗闇に身を潜め、漆黒の夜を往く。それがヴァンパイアたちの生き方だった。しかし、「始祖」の1人であるドラキュラ伯爵が滅びゆく種族の復興のために再起したのを皮切りに、多くの同胞たちが次々に日陰から姿を現した。この事態を重くみたアベンジャーズの中心人物であるブラックパンサーは、同メンバーのブレイドにドラキュラたちの監視を命じ、彼らが不穏な動きを見せる前に報告するよう忠告していた。

ブレイドはその忠告を無視し、独自の行動を取っていた。もはやアベンジャーズでは対処できる問題ではなくなっていたからだ。彼らが戦う相手はヴァンパイアだけではなく、あれもこれもと対応していけば身動きが取れなくなるのは自明の理。故にブレイドは再び孤高のハンターとなった。仲間たちへ報告をしないのも、全ては自分がカタをつけることで負担を軽くするため。冷徹な姿勢を見せるブレイドだが、その実、誰よりも人情に溢れる男なのだ。

だが、事態はブレイドの思惑を超えて深刻さを増すばかり。同門たちがアダナに皆殺しにされたばかりなのもあってか、ストレンジはブレイドを批判してしまう。それで心が揺れ動く男ではないと分かっていても、やはり罵りたくもなるのは仕方がない。ブレイド自身もそれはよく分かっていた。

ストレンジが作り出したポータルで列車内に乗り込んだブレイドたち。囚われた人々の救出をローサたちに任せ、ブレイドはライト・ブリンガーを奪い取るべくリーパーズたちを切り伏せながら列車内を進んでいく。どうやら相手の方もブレイドが来るのを待っていたようだ。

ハミルトン・アキレスはアダナからブレイドのことやライト・ブリンガーの能力を聞かされていたようだが、彼自身はブレイドとアダナの因縁などはどうでもよかった。彼がブレイドを待っていたのは、偏に手に入れたコレクションを奪われるのを阻止するためだ。聖剣が収められたケースに手を伸ばしたブレイドに激昂して襲い掛かり、うっかりケースを破壊して聖剣を奪われてしまうポカをやらかしてしまったが。変な所で俗ぽい、人間らしい奴がヴァンパイアには多い印象がある。

聖剣を振るうブレイドに斧で立ち向かうハミルトンだが、単純な力勝負ではハミルトンに軍配が上げられる。体格で勝り、腕もたつ相手にさしものブレイドも苦戦は免れない。しかし、戦いの最中、突如として聖剣は妖しくも神々しい光を纏い始める。ライト・ブリンガーはルシファーの得物、神々の創造物である剣は持ち主の精神に強い影響を与える。資格がない者が握れば、剣を振るうだけの道具と成り果てる。ブレイドは剣から発する魔力を気合で抑えこむが…。

2人の戦いに割って入ったアダナの誘惑。ブレイドは聖剣の魔力と共に強引に抑えるが、ハミルトンは術中に陥り…。一部始終を「視て」いたストレンジはブレイドの覚悟を確認し、彼の望む場所へ列車を走らせる。

 

久しぶりに刊行ブレイドの単独シリーズ。当シリーズはこれまで描かれてきたブレイドの活躍の総決算と、ウェズリー・スナイプスが主演を務めた実写映画版ブレイドシリーズのオマージュをしつつもその影響を払拭する方法を模索するための作品だと管理人は思う。コミックでも映画作品などのメディアミックスは無視できるものではないからだ。

来たるMCU版に向けて着々と準備が進められているブレイド。果たしてアダナとの決着はどんな幕引きとなるのだろうか?

次号、ブレイドvsアダナ再び!第2ラウンドの開幕だ!