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アメコミ:AMAZING SPIDER‐MAN(2015)#25

グリーンゴブリン再び!小鬼を捕らえるためにS.H.I.L.E.D.の手を借りるピーターだが…。

 

 

 

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lagia.hatenablog.com

 

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[あらすじ]

グリーンゴブリンの影を掴んだ。スーペリア・スパイダーマンの犠牲の末に辛くも打ち破った「ゴブリン・ネイション」の後、姿を眩ませていたノーマン・オズボーンが南アメリカはデルヴァディアに潜伏しているというのだ。

ピーターはS.H.I.L.E.D.と共にデルヴァディアへ向かい、現地でデーモン・スパイダーたちと合流。直ちにオズボーンがいる可能性が高い地下シェルターへ急行する。

今度こそゴブリンとのバカ騒ぎを終わらせてやる。

いつものジョークはそこそこに、最初から真面目モードでシェルターに乗り込むピーター。「クローン・コンスピラシー」にてグウェンとの再会と別れを経て、自身に架した責任の重さに直視することになったのだから当然だろう。

[Bug Hunt]

“親愛なる隣人”の価値を揺るがす大事件を仲間たちや宿敵の手を借り、なんとか騒動を沈静化することができたピーター・パーカー。ジャッカルやドクターオクトパスは行方を眩ませたが、黄泉返ったヴィランの多くは捕らえることに成功。そして、グウェン・ステイシーという最愛の女性との再会と死別を体験した。ジャッカルが起こした「クローンの騒動」は世間に真相は公表されず、テロリストが起こしたバイオテロとしてS.H.I.L.E.D.に処理された。ジャッカルの正体がスパイダーマン「弟」ベン・ライリーであることや、ニューUがヴィランを囲む悪の組織であったことなど、既に世間では善良な医療団体であると認識されていたのに言える筈もない。ピーターもS.H.I.L.E.D.の方針に合意していたが、やはり胸の中はざわついていた。

ピーターにとってクローンとの戦いは、己の価値を示すの同時に失ったものの方が遥かに多い辛い戦いだったのだ。ホビー・ブラウンが自分の元を去り、ベン・ライリーが敵となり、グウェン・ステイシーの二度目の死を突き付けられた。管理人だったら精神が病みそうになる事件の連続だが、“親愛なる隣人”スパイダーマンとして戦うピーターに立ち止まることは許されない。みんなの思いも記憶も背負って進み続ける、そう決めたのだから。

 

そんなピーターに舞い込んできたグリーンゴブリンことノーマン・オズボーンの情報。これまでにもゴブリンが暗躍している様子はあったが、かの小鬼の影すら掴むことは出来ずにいた。もどかしい状況の中、キングピンがゴブリンの足取りを掴んだ。「クローン・コンスピラシー」にてスパイダーマンはキングピンに「貸し」を作っていたが、ゴブリンの情報を与えることで貸し借り無しにしようとしていたのだ。犯罪王からの情報というと罠の可能性もあったが、「貸し」の内容を考えるとそれは考えにくい。だからこそピーターは大人数を巻き込んでの大規模な捕縛作戦に踏み切った。

グウェンの死の原因を作ったオズボーンをひっ捕らえ、自分のしでかした罪の重さを知らしめるために。

地下シェルターの内部は迷宮の如き様相で、伏兵の存在もあってスパイダーマンは思うようにオズボーンを探すことができない。さらに、地上では謎のエージェントによる破壊工作が行われていて…。

自らの体を透明に変えて周囲に擬態する、謎のエージェントの破壊工作は無関係の市民を巻き込み、その勢いは地下にも少なくない影響を与える。大量に仕掛けた爆弾を起爆したことで地下シェルターは崩落。天井が崩れ、生き埋めになりそうになるスパイダーマンだったが、シェルターの主らしきゴブリンを捕らえることに成功。辛くも地下水道に逃げ込、外の川まで流されたことで大事には至らなかった。しかし、スパイダーマンが捕らえたゴブリンはノーマン・オズボーンではなかった。

スパイダーマンが捕らえたゴブリンの正体は、ノーマン・オズボーンがスケープゴートに利用していた麻薬密売人。オズボーンは彼の顔と名前を手に入れて、彼に成りすまし、世界中にシンパを獲得していたのだ。S.H.I.L.E.D.に拘束された密売人には災難な一日だったかもしれない?

また、奴に逃げられた。フューリーからの報告に怒りを爆発させるピーターだが、そんな事をしても何の意味もない。寧ろオズボーンが複数の顔と名前を得て、裏社会に身を潜めていることは分かっただけでも大きい成果だろう。オズボーンを捕らえる機会が無くなった訳ではない、チャンスを待つんだ。

そして、そのチャンスはすぐにやってきた。

香港で開催されるパーカー・インダストリーズが立ち上げた「アンクル・ベン財団」のイベントに出席するべく向かうピーターとモッキンバードは、イベントの裏でマフィアの間で武器の密売が行われていることを知る。密売の主催者は、ノーマン・オズボーン。これを逃す手はない。

しかし、マフィアの取引先を潰してもオズボーンの姿を捉えることはできなかった。それでもピーターは諦めなかった。密売されようとしていた武器がグリーンゴブリンの象徴の一つであるパンプキンボムであったことと、そしてオズボーンがピーターの叔父の名を関するイベントで騒動を起こさない筈がないと確信していたからだ。

グリーンゴブリンはピーターを苦しめるためならば周囲の者を巻き込むことも辞さない卑劣漢、ピーターはそれをよく知っている。ある種の信頼関係というか(こんな信頼は嫌だね)、腐れ縁故の感というか、兎も角ピーターの考えは正しかった。オズボーンは偽名を名乗り、顔も変えてイベントに潜入していたのだ。グウェンの次はメイ叔母さんの命を奪おうと隙を伺うオズボーンだが、そこで息子ハリーの姿を目撃。最愛の息子を見て一瞬我に返るが…。

そこに一発の銃声が響く。何事かとざわつくイベント会場だが、銃弾を放った犯人はスパイダーマンモッキンバードに捕らえられる。犯人は透明化の能力を持つ謎のエージェント、戦術の麻薬密売人のシェルターを崩落させた張本人だ。エージェントは会場から離れたビル街から要人を暗殺すべく、スナイパーライフルを構えていたのだ。幸いにもエージェントの凶行は会場に向かうスパイダーマンが偶然「不自然に浮いているライフル」を目にしたことで阻止され、放たれた銃弾も空を描く。

着弾点に電撃を放つ新型のウェブシューターでエージェントの透明化を解除したスパイダーマンだが、彼が目にしたのは…。

エージェントの正体は死んだ筈のシルバーセーブルだった。「エンド・オブ・ジ・アース」で消息を絶った彼女は、ノーマン・オズボーンに救われたと言い放つ。

いったい彼女に何があったのか!?

 

風雲急を告げる衝撃の展開。だが、悪意はピーターの預かり知らない裏でも着々と準備を進めているのだ。

オットー・オクタビアス、またの名をドクターオクトパス。スパイダーマン最大の宿敵として知られる彼が、ニューUから奪った「究極のクローン」を使うことで再び蘇ったのだ。ジャッカルが作った組織崩壊のリスクが伴う脆弱なクローンボディではなく、自身とアナマリアの手で欠点を克服した「より優れた」クローンボディにオットーは自身の記憶・人格データを転送することで生き延びていたのだ。

スパイダーマン由来のパワーとスパイダーセンスを手に入れたオットーは、己の優秀さを世間に知らしめるべく準備を開始する。その手段として、手始めに憎きピーター・パーカーから自身の成果の一つであるパーカー・インダストリーズを取り戻す。スーペリア・スパイダーマンとして活動していた頃から運用している秘密基地にて、ピーターの業績を称える報道を目にしたオットーは一人憤慨する。プライドの高いオットーのこと、宿敵が自分の成果で称賛を受ける事は屈辱の極みだったことだろう。

そんなオットーには秘密基地内に潜伏していたヒドラの襲撃など大した脅威にはなり得なかっただろう。オットーは何年も使われていない筈の基地コンソールが埃ひとつない綺麗な状態であることに気付き、侵入者が潜んでいる事にも見切りを付けていた。自身が丸腰であろうとも、ヒドラ・エージェントが大挙して押し寄せて銃を構えようとも、恐れることはない。

スパイダーマンのパワーと基地の防衛プログラムを駆使してエージェントたちを血祭りに上げるオットー。そんな彼をヒドラの幹部であるアーニム・ゾラが祝福する。ゾラはスーペリア・スパイダーマンの正体がオットー・オクタビアスであることを察知し、彼を勧誘すべく待ち構えていたのだ。

ヒドラの元で、自身の優秀さを示さないか。ピーターに対抗できるだけの戦力を求めるオットーにとってゾラの提案を拒む理由はなかった。

こうして、ドクターオクトパスはヒドラの協力を受けて新生した。より優れたオクトパス、スーペリア・オクトパスとして!