[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:AMAZING SPIDER‐MAN(2015)#14

世界の治安を乱す「悪」を根絶すべく超人狩りを行うリージェント。

邪悪な本性を露わにした男にスパイダーマンとアイアンマンが挑む!

 

 

前回はこちらから↓

 

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[あらすじ]

マイルズ・モラレスが行方不明になった。この情報はすぐさまアベンジャーズにも伝わり、チーム総出で捜索が行われる。だが、マイルズの痕跡すらも見つけることもできず、いたずらに体力と時間を消費してしまう。それどころ捜索隊のメンバーまでもが次々に消息を絶ってしまう事態に。

アベンジャーズを襲った犯人の名はリージェント。彼の悪意は世界最強のヒーローチームをも手玉に取る程に増大していた。

ミズ・マーベルも雷神ソーも、リージェントの敵ではない。捕らえた超人の数だけリージェントは強くなるからだ。スパイダーマンたちに勝機はあるのだろうか…?

[Avengers Assembled]

スパイダーマンとアイマンマンの大喧嘩という規模の小さいシビルウォーがとんでもない事態に発展してしまった。2人の戦いを止めようとしたマイルズが破れたマスクだけを残して失踪、一切の足取りを追えなくなってしまったのだ。アイマンマンからSOSを受けたアベンジャーズのメンバーもチームメイトを見つけるべく奔走するものの、成果は出ない。彼らがマイルズを見つけ出すことができないのは当然だ。彼を襲撃、拘束したリージェントことアウグストゥス・ロマン率いるエンパイア・アンリミテッドが隠蔽工作を行い、全ての痕跡を消して回っていたから。

そして、リージェントは散り散りに探して回るアベンジャーズのメンバーにも襲い掛かる。超人たちの能力を何らかの形でコピーしたリージェントをアベンジャーズに止める手段はなく、次々に倒されてしまう。

マイルズやミズ・マーベルことカマラ・カーン、ゴーストの能力を駆使するリージェントは「闇討ち」でヒーローたちを倒していく。十分に「力」を得て、今度はソーと真っ向勝負を挑もうとする。…傲慢な姿には反吐が出るぜ。

ノヴァにヴィジョン、キャプテンアメリカ、そしてソーとも連絡がつかなくなり、流石のピーターにも焦りが見え始める。ブルックリンで息子の安否を心配するマイルズの両親にはすぐに見つけ出すと啖呵を切ったピーターだったが、結果は見ての通り。根拠のない慰めを糾弾するトニーとは対照的。トニーへの対抗心がこんな所でも顔を覗かせるのは悪手だと言わざるを得ない。一緒に組んで戦ってきたマイルズへの信頼と成長を確信しているからこそ、ピーターは目の前の男に噛みついてしまうのか。

少なくともピーターの動向を見てきたMJはそう感じていたのか、彼の姿勢を批判する。トニーに対抗するよりも今はマイルズの救出に専念すべきだ。

これまでにワールドワイドで活躍し、カッコいい姿ばかり描かれてきたスパイダーマン。しかし、彼もあくまでも1人の人間。好きな女にいい所を見せようと躍起にもなるし、かつての憧れの対象に対抗心を抱くのもスパイダーマンの性分だ。リージェントとスパイダーマンという2人の男が醜いエゴを剥き出しにする中、周囲がどう接するかがこのシリーズの肝なのだ。

リージェントには彼自身の行動を諫める相手も、助けようとする者もいない。だがスパイダーマンにはいる。親友の危機にハリーが単身立ち上がる。

ハリーは過去にリージェントに家族の命を助けてもらっていた。その感謝を伝えるためという名目で、友人を通し、単身エンパイア・アンリミテッドの所有する施設「セラー」に乗り込んでいたのだ。アウグストゥスの正体をピーターに伝えるために。

当初エンパイア・アンリミテッドがパーカー・インダストリーズに近づいたのは、セラーの機能を拡張するためだった。それに対してハリーは収容されたヴィランたちの更生プログラムを構築し、ビジネスを成立しようとしたがアウグストゥスはこれを拒否した。ヴィランの更生は不可能であり、悪党は檻に閉じ込めて徹底的に弾劾すべき存在。そう主張する男に、ハリーは自分のような元ヴィランでも社会に貢献できると訴える。自分の父や過去の罪をやり玉に上げるアウグストゥスにも臆せず反論するハリーに業を煮やしたのか、漸くリージェントとしての正体を明らかにするアウグストゥス・ロマン。

戦う装備もなく1人で来たハリーを嘲笑う「悪党」を前にしても、ハリーの目から光は消えない。遂に尻尾を掴んだ。あとはピーターの仕事だ。

アウグストゥスヴィランの産物と蔑んだウェブ・ウェアで、親友に自分の居場所を送るハリー。今シリーズ1のファインプレーだ。アイマンマンと共にセラーへと向かうぞ!

 

2大スーパーヒーローに正体を知られたリージェントだが、彼の優位性は揺るがない。彼の戦闘力はスパイダーマンたちを遥かに超えているからだ。その自信はヒーローの迎撃に自ら向かう様からも見て取れる。リージェントと直接対峙したアイマンマンは、彼の能力は「スーパー・アダプトイド」の技術が搭載されたスーツによるものだと看破する。スーパー・アダプトイドは超人の姿や武器をコピーするだけでなく、複数の能力を同時に使用できるA.I.M.が開発した戦闘用ロボット。如何にアベンジャーズといえど苦戦は避けられない強敵の技術を入手したアウグストゥスは、機能をバージョンアップさせ、自らのスーツに搭載。模倣できる能力はスーパー・アダプトイドを超え、数多くの超人の能力を駆使することが可能になった。

セラーに収容した超人たちは数知れず。彼を相手にするということは、名だたる超人たちを一度に相手取ると同義なのだ。

収容所に並ぶカプセルの中にはアベンジャーズだけでなくX-MENデアデビルハイペリオンの姿が。怪力とタフネス、運動能力と全ての超人たちの能力のいいとこ取りがリージェントの根幹。これは強すぎる…。

未曾有の敵を前にスパイダーマンとアイアンマンも成す術なく倒されてしまう。逆転する術は残されているのだろうか?