[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:AMAZING SPIDER‐MAN(2015)#13

アメイジングスパイダーマンvsインビジブル・アイアンマン!

かつての師に対抗心を燃やすピーター。しかし、そんな彼らの戦いの裏でまた一つの悪意が動き始めていた!

 

 

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[あらすじ]

ニューヨーク、ある日の夜。ロクソン社の海上輸送船が襲撃される事件が発生する。襲撃者は海底王国アトランティスの超人オルカ。アトランティスにて生粋の武闘派である彼は、地上に住まう人類を根絶すべく実力行使に出たのだ。

そんな彼を退けたのは謎のヒーロー、リージェント。オルカを優に上回る体躯と怪力を駆使して撃退したリージェントの活躍を讃える市民たち。彼らの様子を新聞で知るピーターだが、今の彼の興味はそこにはない。アイアンマン、トニー・スタークをどうぎゃふんと言わせるか。言いようのない苛立ちを覚えるピーターは、気分転換をしようと試みる。

新たなヒーローの登場に世間は盛り上がり、記者たちはこぞってパーカー・インダストリーズに詰め寄る。スパイダーマンがこの会社と懇意にあるのは周知の通り。記者をやり過ごし、気心知れたマイルズがいる野球場を訪ねる。が、そこにはアイアンマンがいて…。

[Civil War Reenactment]

“あなたの親愛なる隣人”として悪党たちと戦い続け、今や世界規模に活躍の規模を広げたスパイダーマンことピーター・パーカー。彼の活躍は人々の目には好奇なものに見え、彼の背中を押そうと声援を送り、彼が窮地に陥れば戦う力がなくとも盾となろうとする。スパイダーマンの立ち振る舞いはいつだって「みんな」のためにあり、市民たちはそんな彼を応援し続けている。

しかし、彼らはスパイダーマンの正体も隠れた性分も知らない。スパイダーマンのマスクの下にはどこにでもいる平凡な青年の顔があり、愛嬌を振りまく一方では己の功績を無下にしようとする者への不満を抱く男なのだ。ピーター・パーカーは敵対する者に対して、基本的に容赦は一切しない。相手のトラウマを刺激する口撃もメンタルにダメージを与える卑劣な手段も取る。それは「みんな」を守るためではあるが、それ以上にピーターが負けず嫌いな一面を持つからだ。当然、不満の対象にも負けん気を発動させて突っかかる。

ピーターにとってリージェントはどうでもいい存在。彼の興味は目の上のたんこぶであるトニー・スタークを見返してやることなのだから。

リージェントは怪力やタフネスだけでなく空を飛び、ビームもぶっ放す超人だ。まさに完全無欠。しかし、彼の功績には黒い噂の絶えない企業の影があった。ハリーとMJはリージェントの力を危険視する。

エンパイア・アンリミテッド。パーカー・インダストリーズと同じく新規事業であり、超人同士の戦いで発生した被害の復興を主目的とした企業だ。しかし、その活動はエスカレートしていき、ヴィランたちを次々と捕えては収容施設「セラー」へ監禁していく程となっていた。何故こんなことをしているのかはハリーたちには分からないが、リージェントの胸にエンパイア・アンリミテッドのロゴマークがあるのは気掛かりだった。何より、ハリーとMJは図らずもこのロゴを持つ男と接触していた。パーカー・インダストリーズの近くで再び不穏な動きを見せる者が現れた。親友と(元)恋人に迫る脅威を知った2人が行動を起こすのは当然。いい友達を持ってピーターは幸せ者である。

その一方、親友たちの心配を知らないピーターはトニー・スタークへの不満に端を発する対抗心を爆発させ、彼を殴りつけてしまう。MJを奪っただけに飽き足らずマイルズのウェブ・シューターを勝手に改造しただけでなく、ピーターのものにまでケチを付けてくるからだ。勿論トニーには悪気は全くない。MJとの関係など彼が関与する話ではないし、マイルズのシューターを改造するのにピーターの許可など必要ない。

これではピーターの一方的な八つ当たりだ。怒りの感情に支配されて冷静さを失ったピーターの耳には止めようとするマイルズの言葉も届かず、トニーも負けじと応戦してしまう。いい歳した大人が何をやっているのか。

スパイダーマンとアイアンマン、スーパーヒーロー同士の喧嘩は市民の興味を煽り、ウェブ・ウェアを介して瞬く間に世間に知れ渡ることとなる。その様子にリージェントは「大義名分」を得たと言わんばかりに出動する。

市民の平穏な日常を脅かす者はヒーローもヴィランも大差なく、排除すべき存在。少なくともリージェントことアウグストゥス・ロマンは考えていた。しかし、同時に彼らの常人を超える力は利用できるとも判断していた。己だけが力を持つことで絶対的な監視者として世に君臨する。それこそが平和への近道であり、故にリージェントは捕らえたヴィランたちから能力を奪った。今度はヒーローたちから、というわけだ。

手始めに2人の戦いを止めようと呼びかけるマイルズを襲ったリージェントは、スパイダーマンたちが気付く前にセラーへと拘束してしまう。

エゴを剥き出しにするピーターに、マイルズをも瞬殺する強大な敵を倒す手はあるのだろうか。

首根っこを掴んだ殴り合いを繰り広げようとする2人だが、共通の友人に起きた異変を感じ、喧嘩を中止する。現場へ急行するが、そこにマイルズの姿はなく、破れたマスクしか残されていなかった…。