[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:MIGHTY AVENGERS(2013)#4

墜落したアティラン。未だ戦火の傷が癒えないニューヨークに新たな戦いの風が奔る!

 

 

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

ブラックオーダー、そしてシュマゴラスを退けてから数日後。ニューヨークを流れるハドソン川に巨大な島が堕ちてきた。島の名はアティラン、インヒューマンズの王ブラックボルトが治める、インヒューマンズの楽園。主が不在となった島には人類が知り得ない未知の技術があるに違いない。S.H.I.E.L.Dが調査を行うが、その技術を狙う者たちもいる。そして、この島が抱える問題がマイティ・アベンジャーズにも届くことになった。アティランには一体何があるというのか?

ハドソン川のど真ん中に堕ちたアティラン。
このはた迷惑な島の管理はS.H.I.E.L.Dが行っているが…。
【街の何でも屋さん、マイティ・アベンジャーズ

さて、前号にてルーク・ケイジが主導となってチーム・アップを果たしたクライム・ファイターたちは新たな拠点として、マンハッタンの街角にあるジェム・シアターに集っていた。ジェム・シアターはヒーロー・オブ・ハイヤー時代のルークも世話になっていた憩いの場、ニューヨークの平和を護るヒーローたちの拠点とするには適しているといえるだろう。マイティ・アベンジャーズの名付け親であるパワーマンやホワイトタイガー、更にファルコンに娘を連れてやってきたジェシカ・ジョーンズも、ルークの提案に賛成だった。だがその中でただ1人、反対した男がいた。スーペリア・スパイダーマンだ。スーペリア・スパイダーマンルーク・ケイジが目指す「街の平和」は同じ言葉であっても意味合いは全く異なる。スパイダーマンが掲げる平和とは、絶対的な監視者によって統治されたものだが、ルークが考える平和は自分とその周囲の住人たちが協力して切磋琢磨していくものだ。

ルークのカリスマ性は認めるスーペリア・スパイダーマンだが、彼のやり方は所詮ボランティアに過ぎないと批判し、ジェム・シアターを後にしてしまう。スパイダーマンが変わったことはルークたちも気付いていたが、ここまで傲慢になっているとは思ってもいなかったようだ。口々にスパイダーマンを責めるヒーローたちだが、ルークだけは彼の変化を黙って受け入れる。スラムの中で育った彼も荒れた時代はあっただけに、スパイダーマンにもそういうことはあるのだと考えていたのだ。思考が滅茶苦茶できた大人のそれだ。

ルークの生温いやり方では平和など勝ち取れない。
ルークたちは知るよしもないが、元ヴィランであるオットーが語ると真実味が増してくる?

スーペリア・スパイダーマンには理解されなかったが、ルークが語る平和と理想はエイリアンや邪神たちとの戦いの傷が癒えないニューヨークには必要なものだろう。先ずは自分たちができることから取り掛かる、それは街に住む人々たちの悩みを取り除くことだ。混乱に乗じて暗躍しようとする犯罪者たちへの対処、そして先述したアティランへの対応だ。

アティランには既にS.H.I.E.L.Dのエージェントたちや、彼らとは別に1人アティランの内部に侵入し調査を行っていたブラックウィドウがいるが、このアティランには人類に対する脅威が眠っている。人をインヒューマンズへと変えるテリジェン・ミストなどがその代表例だ。そんな代物がこの島には眠っている。その力を求めて闇の眷属たちが蠢いていた。陰に潜むデス・ウォーカーズの侵略はエージェントたちの注意を掻い潜り、エージェントたちを飲み込んでいく。

デス・ウォーカーズは陰に潜み、人間の血を喰らう人外、俗に言うヴァンパイアと呼ばれるものたちだ。そんな者たちが何故インヒューマンズのアジトを狙うのか、原因は分からない。だが、放置をしておくのはあまりにも危険だ。彼らの思惑を協力者から聞きつけたスパイダー・ヒーローがジェム・シアターを訪れ、協力を求める。今こそマイティ・アベンジャーズの出番だ。スパイダー・ヒーローから新たにローニンのコスチュームに着替えた男に先導されながら、アベンジャーズが出撃する。

「そんな派手な格好で行くつもりか?」
ルークの問いかけに男は真っ黒なニンジャスーツに着替えた。このニンジャスーツは正体を隠したい者たちが着てきたスーツ。マスクの下は何者か、それはまだ明かされない。

 

スーペリア・スパイダーマンの離反、ローニンの加入。インフィニティの後日談であるミニイベント「インヒューマニティ」のタイインである今号、ただのタイインでは終わらせないと言わんばかりに怒涛の展開が畳みかけてくる。何よりもスーペリア・スパイダーマンことオットー・オクタビアスの良し悪しは別として、そのブレない姿勢を貫いてくれるのが好印象だ。そしてローニンの正体は何者なのか。その他のメンバーにも大なり小なり問題を抱えるマイティ・アベンジャーズ。ルークは彼らの問題をケアし、チームとして維持できるのか?

ローニンたちが出向いた直後、ジェム・シアターに残ったルークたち家族にスーペリア・スパイダーマンが私設部隊を率いて襲撃を掛ける。
「ケイジ、これが力だ!僕がお前よりも優れていることを証明してやるよ!」