[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

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アメコミ:GHOST RIDER VENGEANCE FOREVER #1

復讐の精霊の生誕50周年を祝うサバトの外伝!

ヴェンジェンス・フォーエバー!

前回はこちらから↓

 

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【あらすじ】

悪魔と契約し復讐の精霊をその身に宿した男、ジョニー・ブレイズ。

夜のハイウェイを駆ける彼はバイカーたちの間で話題の顔のない彫師の元を訪れ、タトゥーを彫ってもらうことにする。

不思議な力を持つ彫師が彫るタトゥーはその者の真実を描き、その真実を見せるという。彫師が描く真実とは…。

文字通り顔がないタトゥーリストは訪れたお客様を絶対に逃がさない。
魔術をもって彼が見せたい真実とは一体?
【復讐の精霊】

ゴーストライダー生誕50周年を祝う本シリーズ。今回はそのワンショットであり、前回とは直接話の繋がりはない。ジョニーの心境の変化を見るに1号と2号の間にあったエピソードなのかもしれない。

 

さて、タトゥーリストが描く真実とは、ジョニーに潜む“復讐の精霊”がこれまで歩んできた過去の歴史とこれから歩む未来の歴史についてだった。外面であるジョニーについてではなく、内面の“復讐の精霊”を描いたというわけだ。

男が語る過去の“復讐の精霊”の戦い。
それは怨嗟と憎悪に満ちた血みどろの戦いだ。

当然ジョニーはこの怪しすぎる男に警戒心を露わにするが、男はジョニーに敵対することはぜず、淡々と仕事を遂行していき、その中でジョニーたちが忌み嫌う“復讐の精霊”の在り方を称賛する。

“復讐の精霊”は悪魔と契約を交わして力を得て、罪人を裁く。それが“復讐の精霊”の在り方だが当のジョニーたちヒトには受け入れられるものではない。ゴーストライダーが振るう力は地獄の悪魔の力。決してヒトが持つような力ではない、呪われた力なのだ。

しかし、タトゥーリストはその呪われた力で救われたヒトもいただろう、と言う。

力無き者たちが邪悪な者たちに蹂躙されることなどあってはならない。弱者の叫びに応え、悪を討つ。

これが正義でないなら、なんだというのか。

過去、未来。あらゆる時代に“復讐の精霊”は現れる。
人々に仇なす存在をゴーストライダーは決して許さない。

外面であるジョニーに刻まれる内面、悪魔たちの思惑に翻弄されながらも正義を貫くために戦い続けるゴーストライダーたちの姿はジョニーの迷いを払拭するには十分だっただろう。この力は世に必要な力なのだ。

銀河の彼方でも戦い続ける者もいる。復讐と贖罪のために。
ジョニーにもはや迷いはない。

彼らの復讐の旅は終わらない。人々を脅かす全ての悪意を滅するその日まで彼らは戦い続けるのだ、永遠に。

その姿は哀しくもあり、同時に素敵なものだ。そんなゴーストライダーが筆者は大好きだ。