地獄王メフィスト襲来!ストレンジ最大の危機!
【あらすじ】
ヒドラの大攻勢により瓦礫の山となり、多くの人命が失われた地ラスベガス。
そこでドクターストレンジは魔術を発動し、失ったものを全て元通りに戻す。それはまさに神業と呼ぶに相応しい偉業だ。
だが、ストレンジは1つミスをした。世の理を捻じ曲げる魔術を用いたことで、ラスベガスにある地獄の門を開いてしまったのだ。
晴天の空は暗黒に染まり、地響きを立てながら地の底からメフィストの居城"ホテルインフェルノ“が現れた…。
【善意が招いた悲劇】
冒頭からヒドラの艦隊により街が破壊され、見るも無惨な姿に。ファルコン率いるアベンジャーズも事態の解決に移れない。
そんな中ふらりと現れたストレンジは魔術を使って街を復興し、失った人命を取り戻す。あらすじにも書いたがまさに神業。ヒーローとして最高の偉業だろう。
だが、そこに落とし穴があった。ラスベガスは人々の欲望や怨嗟の念といったあらゆる悪意が渦巻く地。故に人間の悪意が好物な怪物たちを招きやすく、地獄に直通するゲートが存在するのだ。
ヒーローとしての責任を果たすべく行った正義は、結果的に悪を手助けすることになってしまった。
【変わる地獄の在り方】
これまでのメフィストは地獄の玉座に鎮座し、地上の人間たちに契約を持ち込み魂を奪ってきた。だが、今回のメフィストは自ら地上に上がり魂を荒稼ぎしようと企む。
地獄で自分と契約を持ちかける人間を待ち続けるのは時代遅れ。これからは積極的に人間の欲望とそれに纏わる罪を採集し溜め込み、我が力にするという。
自分からアクションを起こさなくても地獄の門を開いてくれたストレンジを愉快げにホテルを案内しながら話すメフィストは、まさに悪魔のそれだ。
当然ストレンジもメフィストに反発し、即刻地獄に帰るよう言うがメフィストは首を縦には振らない。言い分を通したいなら賭けをしよう、と言うのだ。
自分とのゲームに勝てたならおとなしく引き上げる。負けたらラスベガスにいる全ての魂を頂く。簡単で、理不尽なゲームだ。
受けて立つストレンジだが、ここは普通のカジノではない。どんな人間でも簡単に堕落し、精神は壊れ、異形となり果てる悪夢のカジノだ。
闇のゲームが始まる中、街の住人がアベンジャーズが、メフィストの傀儡へと成り下がっていく…。
メフィストが地上に現れた頃、幽霊犬バッツがウォンの元を尋ねる。
ストレンジと連絡が取れなくなったこと、ラスベガスで再び災厄が起きていること、ストレンジにはウォンの手助けが必要なコトを聞かされるウォンは激昂。
既に袂を分かったクソ野郎を助ける義理はない。だが、この事態を見過ごすわけにはいかない。
強大な悪意に立ち向かうべく、助っ人を集めることを提案するウォン。
彼らは"化け物退治の専門家“、闇の力を振るい悪を駆逐するナイトストーカー。