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映画:ソー ラブ&サンダー 感想

注意!この記事は「ソー ラブ&サンダー」のネタバレを含みます!ネタバレを踏みたくない方はブラウザバック推奨です!

 

 

 

2022/7/8、遂に公開されたソー ラブ&サンダー。筆者は公開初日になんとか観に行くことができました!チケット取れてよかった…。

1週間の疲れがドッと出る金曜日、これでつまらなかったら寝てやろう、と思っていましたがとんでもない。冒頭から作品の世界観に引き込まれ、次々と起こる怒涛の展開に時に笑わされ、時に感動し、時に驚愕しの濃密な2時間だったと言えただろう。

原作であるジェイソン・アーロンがライターを務めた2012年度のソー誌のオマージュも多めでコミックを読んだ方も楽しめると思う。

 

正直言って今回の「ソーラブ&サンダー」の予告が公開された時から、筆者はあまりこの作品に期待を寄せていなかった。というのも、「ソー ラグナロク」や「アベンジャーズ インフィニティウォー」「アベンジャーズ エンドゲーム」で描かれたソーの描写に少なからず不満があったからだ。

ソーは北欧神話の雷神。その立ち振る舞いは”神”に相応しく、どんな”悪”にも敢然と立ち向かい勝利するものでなければダメだと考えているだけに「ラグナロク」以降の人間味は増したが、”神”と呼ばれるにはあまりにも無様な姿に失望すら感じていた。

しかし、今回のソーは自分探しの旅の果てにようやく本来の雷神としての姿を取り戻してくれたように見えた。

助けの声を求められたならば直ぐに参上し、自ら最前線に立ち仲間を鼓舞して”悪”を粉砕する。ユーモアも交えつつ「こいつなら何とかしてくれる」と思わせる安心感を与えてくれる姿はまさに”神”のそれだし、ヴィラン”ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー”にさらわれた子供たちのために奮闘する姿は正にヒーローのそれだ。

また、今回は「ソー ダークワールド」以来の登場となるソーの元恋人、ジェーン・フォスターがソーのハンマー”ムジョルニア”に”選ばれた”ことから新しいソーとなり、2人は再会を果たす。

お互い今でも未練が残っているのが見え見えでいじらしく微笑ましい。

新しいソー”マイティ・ソー”を認めて共闘する2人だが、ジェーンが末期癌を患っていることをソーは知ってしまう。これ以上戦えばムジョルニアの力にジェーンが耐え切れず命を落としてしまうのだ。

アスガルド人に癌についての知識があるんだ、と場違いな感想を持ってしまったが、ここでソーは愛する女を戦わせず単身敵地に乗り込み子供たちを救出するか、共に戦い敵を打ち倒し子供たちを救出するかの重要な選択を迫られる。

ヒーローがヴィランと戦う時、時として非情な決断を下さなければならない時がある。

ソーはどちらを取るのか、それとも第三の選択を見つけるのか。

久しぶりに正統派のカッコいいソーが観れて満足だ。

ところで、今作では今までの日本語版タイトルでは「マイティ・ソー」と”マイティ”の称号が与えられていたが、今作では付いていない。ただのソーだ。

その理由は映画を観れば分かるだろう。

勿論、ソーだけでなくジェーンに今作のヴィラン”ゴア”、新登場の全能なる神”ゼウス”と魅力的なキャラクターたちもいっぱい。(同時に雑に扱われたキャラクターたちもいたが。シフとかシフとか)

懐かしい小ネタやあのキャラクターたちの再登場とサプライズも豊富。考えるな、感じろ、の言葉がぴったり当てはまる作品だったと思う。

 

ハーキュリーズも遂にMCUに参戦で期待値が高まるな~!