[アメコミ]LAGIAの趣味部屋[アメトイ]

アメコミ、アメトイに関して語るブログです。MARVELのダークヒーローやクライムファイター中心。

アメコミ:GHOST RIDER:RETURN OF VENGEANCE

地獄からの大脱走

復活したヴェンジェンスが地獄で大暴れ!

前回はこちらから↓

lagia.hatenablog.com

 

【あらすじ】

キング・オブ・ヘル、ジョニー・ブレイズが反逆者たちを追って地上に赴いた頃、地獄ではリリスのクーデターが起きていた。その一環である男が処刑されようとしていた。

男の名はマイケル・バディリーノ。かつてはゴーストライダー"ヴェンジェンス“として活動していたヒーローだ。

鎖に繋げられたマイケル、否、ヴェンジェンス
絶望的な状況でも挑発的な態度は崩さない。

そんな彼だが、今では地獄に墜ち、リリスに賛同しなかった罪で処刑される。だが、ただ黙って殺られるわけにはいかない。かつての敵たちと手を組み地獄からの脱獄を決行する…。

スキナーが隠し持っていたゴーストライダーの"牙“を植え付けられて変身能力を取り戻す。
さあ、復讐の時間だ!
ヴェンジェンス

ここでヴェンジェンスについて軽く解説する。

ヴェンジェンスは90年代のゴーストライダー誌に登場したキャラクターだ。登場当初はゴーストライダーが関連する怪事件を捜査する警察官だったのだが、やがて事件に巻き込まれ魂を蝕まれる。

錯乱したマイケルは妻を殺害してしまい、自分たちがこうなったのは"復讐の精霊“ザラソスのせいだと考えたマイケルはメフィストと契約し魂を売り渡す。その結果ゴーストライダーを倒す"アンチゴーストライダーヴェンジェンスとなった。

ゴーストライダーを執拗に追い回し倒そうとするが、戦いの末に妻を殺害した原因はザラソスではないことを知る。誤解が解けてから以降はゴーストライダーの味方になり、共にリリスやザラソスと戦ったが、妻を殺害した真犯人、アントン・ヘルゲートの罠にハマり地獄に堕ちてしまった。

呉越同舟の関係】

ヴェンジェンスに脱獄を唆したのは、悪魔をその身に宿らせた殺人鬼スキナー。彼はかつてはヴェンジェンスとは敵同士の関係だった。だが、地獄にいてはいずれリリスに処分される。

そう考えた彼はマイケルと結託。ついでに地獄と地上を繋ぐ門を開くことができるヘルゲートを引っ張り出す。

地獄の悪魔たちからの妨害も苦もなく突破し、地獄の最果てに辿り着き、ヘルゲートを"使って“門を開く。

もうお前は用済みだ。
悲しいけどこれ、戦争なのよね。

スキナーと共にノリノリでヘルゲートを殺害するヴェンジェンスヴェンジェンスからすれば自分と家族の人生をめちゃくちゃにした男なので、残念でもなく当然、因果応報の末路だった。

門をくぐり、地上に帰還したヴェンジェンスとスキナー。悪魔を出し抜いたと、勝利を喜ぶスキナーだが、ヴェンジェンスはスキナーに敵意を向ける。

門を通る際、ヴェンジェンスはスキナーの過去を見ていたのだ。スキナーが"力“を得るためだけに妻子を生贄に捧げ、自らの手で殺めたところを。

地雷を踏み抜かれ、詰め寄るヴェンジェンスに対して開き直って刃を向けるスキナーだったが、簡単に返り討ちに。哀れ地獄に強制送還だ。

「地獄に帰れ」
ヴェンジェンスからすればスキナーも用済みだ。

かくして1人、地上に帰還したヴェンジェンスことマイケル・バディリーノ。呉越同舟の旅を制した彼の行く道は何処に続くのだろうか…。

ヴェンジェンス復活!を描きたい、ただそれだけな意図が透けて見えるストーリーだったが、やはりかつてのゴーストライダーが復活したことは非常に嬉しい。

平成から令和に移り、改めてヴェンジェンスの魅力を伝えるという意味でも本誌は意義あるものだったと筆者は思う。

彼の今後が楽しみだ。