悪魔と人間の悪意に振り回されるジョニー。
彼の行く道は?生誕50周年を記念するサバトの第三幕の開幕だ。
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【あらすじ】
おぞましいモーテルを焼き尽くし、その場を後にしたジョニー。彼は大破したバイクを置き、1人薄暗い山道を歩いていた。
なんとか正気を保っていたが、未だに残る悪魔たちからの呪いの影響を受けていて、いき先々の人々や獣が怪物に見えていた。
そんな現状から逃げるようにヒッチハイク。通りかかった車に乗せてもらうが、その車のドライバーは実は…。
【とどまることを知らない悪意】
今回ジョニーが戦う相手はヒッチハイキングをする人間をターゲットにし、次々と殺してきたサイコキラー。彼はジョニーを車に乗せて山道を走らせながら気さくに話しかける。卵好きな男は懐から取り出したゆで卵を食しながら、「命にはバランスが必要なことに気づいているだろう?そのバランスを保つのは悪いことじゃない。この道は“悪”へと続いているがね。彼は腹ペコなんだ」とまとまりのない持論を話す。
蝿が飛ぶ車内で狂気じみた表情でこんなことを話すのだから、まともな神経じゃない。
車外に飛び出し、事故現場に走るジョニーも轢殺しようとした男だが、間一髪で避けられてしまう。車はそのまま対向車線から来た大型トラックと衝突。
普通の人間ならこれで終わりだ。だがヒトのそれを超越した意思は、思いもしない事態を招く。
【復讐の精霊、降臨】
デビルマシンが迫る中、ジョニーは自分の中で”復讐の精霊”が檻(ジョニー)から出たがっているのを感じ取っていた。自分ではもはやこの古代の悪魔を抑えることができない。罪なき人々の魂の、悲痛な叫びがゴーストライダーを呼び寄せる。
トラックに押しつぶされた乗用車に取り残されていた少年を救い出したジョニーは変身する。これ以上、罪なき者の血を流させないために。
再度デビルマシンが迫る中、ゴーストライダーは大破した大型トラックに触れる。みるみるうちに形を変え、炎を噴き出すヘルマシンへと変貌。
血に濡れたレッドロードを地獄の炎で燃え上がらせてヘルマシンを走らせる。犠牲者の怒りと悲しみの想いを載せて。
デビルマシンを倒したジョニーは再び単身で放浪、何もない荒野を1人歩いていた。
道を進んでもどこまでも悪意が迫ってくる。逃げられない。まるで“影”のようだ。
1人愚痴るジョニーに次の悪意の魔手が迫る。