復讐の精霊、ゴーストライダー。彼の新たな闘いは始まったばかりだ。
生誕50周年を記念するサバトの第二幕の幕開けだ!
前回はこちら↓から
【あらすじ】
悪魔達の罠から逃れ、夜のハイウェイを駆けるジョニー・ブレイズ。復讐の精霊としての本能か、それとも自分が抱える怒りをぶつけるようにか、ひたすら走り続ける。
そんな無茶なドライブをしたために事故を起こしかけ、道を外れてクラッシュしてしまう。そこに至ってようやく冷静さを取り戻したジョニーは、一旦体を休めて今の状況を整理するべくモーテルへと向かう。
だが、そのモーテルにはある秘密があり…。
【人間の悪意】
冒頭からジョニーの悪癖がでてしまった(ジョニーはなにかあるとぶっ倒れるまで走る傾向がある。そして1人反省会を開く)が、そうなるのもむべなるかな。悪意に曝され、踏みにじられた時は暴走したくなるもの。
しかし、今回は悪魔のそれではなく人間の悪意を目の当たりにしてしまう。
ジョニーが訪れたモーテルのオーナーは実は悪魔崇拝者であり、訪れた客を次々に生贄として捧げていたのだ。それはそれは楽しそうに。
無辜なる者達をただただ己の欲望のためだけに使い潰す。それが当たり前かのように。本当に恐ろしいのは人間の方なのか。
【2人が持つ裏の顔】
今回登場したオーナーは表向きは善良な人間に見えて、裏では恐ろしい悪事を働いていた。ジョニーにも善良な表の顔と裏の顔としてゴーストライダーの顔がある。
ジョニーには人並みの良心と正義感、そして厄介ごとには巻き込まれたくない、戦いたくないと思う弱い面がある。対するゴーストライダーには罪なき人々を傷つけられたことへの激しい怒り、悪人への妥協なき憎悪と高い戦闘能力がある。
オーナーとジョニー、2人とも表と裏の顔を持つ。そんな裏の顔に潜むどす黒い悪意と上手に付き合わなければ、人としての道から外れてしまうのだ。
モーテル内の凄惨な現場を目撃したジョニーの体から復讐の炎が燃え盛る。
【激突!】
サバトが行われている場に乱入したゴーストライダーは、真っ先にオーナーをペナンス・ステアで抹殺。そのまま眼前の巨大な悪魔へ立ち向かう。
悪魔はライダーのことを知っているようで、「何故ここにいる?」「囚われていたはずだ」と驚きを隠せない様子。こいつは前回の悪魔たちの仲間なのか。
結局苦もなく悪魔を倒したライダー。生贄にされかけていた人々を救出し、モーテルに火を放つ。助けられなかった人々もいたが、せめて無念は晴らす。それが復讐の精霊の使命だ。
再び夜のハイウェイを駆けるゴーストライダー。そんな彼を追う姿があった。